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🇪🇬エジプト⑤ アスワン滞在
アスワンの街
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アスワンはこれまでのエジプトのイメージと少し異なっていた。観光地ではあるがルクソールほど人がしつこく無く、人の密度や騒音も少しマシになる。
街中に馬車や犬が少ないためかそれほど汚くもない。
非常に居心地の良い街だった。
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小洒落たレストランに入っても料金は手頃だ。
ビーフステーキサンドは約600円、サラダは約170円だった。
写真では伝わりづらいが、実際はかなり大きい。
アブシンベル神殿
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アブシンベル神殿へはツアーで行くのが一般的。
片道3時間以上かかる。
日中は暑くなるからか、出発は朝の4時頃だった。
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ナイル川沿いに聳えるアブシンベル神殿は周りの景観と相まって非常に美しかった。
岩山の裏にひっそりと建てられており、向かいには茶色の美しい大地が広がる。川を渡って少し進めばもうスーダンだ。
大神殿の内部にはヒッタイトとのカデシュの戦いが描かれている。
ラムセス2世最大の功績とも捉えられるが、実際のところは決着がつかずに停戦したとされる。
また、この時結ばれた平和条約は世界初の国際条約と言われている。
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アブシンベル神殿は大神殿と小神殿からなるが、大神殿はラムセス2世の功績を伝えるもの、小神殿はラムセス2世が寵愛したネフェルタリのために建てた神殿だ。
彼はルクソールのカルナク神殿も含め様々な建築物を残しているため、建築王とも呼ばれている。
ちなみにアブシンベル神殿は世界遺産第一号。
元々ナイル川の氾濫に地元民が苦しんでいたため、解決のためにダムの建設に着手し、それによりアブシンベル神殿もダムに沈む予定だった。
それをユネスコが各国に協力を呼びかけ、移築された過去がある。
ここから価値ある遺産を人類共通の遺産として保護・保全していくための「世界遺産」という概念が生まれた。
スーダンを諦め、サウジアラビア経由でエチオピアへ
アブシンベルはスーダンの目と鼻の先にある。本当はスーダンへ渡りたいが、この国は現在紛争中で外務省の危険度レベルは最高の「4」、また渡航するとアメリカのESTAを取得できなくなるという大きなデメリットもあり、スーダンを避けてその下のエチオピアへ行くことにした。
Flynasというサウジアラビアの航空会社のカイロ発リヤド経由アディスアベバ行きが安かったため、一度カイロへ戻り、リヤドに数日滞在してアディスアベバに行くことにした。
サウジアラビアは5年前まで観光目的のビザを発行していなかった特殊な国。
中々面白そうだ。
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