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火の国遠征

ストナンから離れて9ヵ月がたった頃の話。
もうこのまま界隈から消え去ってもいいかなと考えていた。
もう十分に満足したように思う。
素敵な出会いにも多く恵まれたし、自分のことをとてもよく想ってくれる大切な人もいる。
もうこれ以上のものを望まなくてもいいのかなと思った。
この気持ちに嘘をついているつもりはない。。。のだが、そう思う反面やり残したことはないかと自分の心に問いかけると、モヤモヤしたものがあるのもまた事実だった。

やり残したことがないというより、あともう少し夢を見ていたいなと思っていた。
今の自分に対して素敵な人だと言ってくれる人がいる。
でも今の自分が生まれながらにして素敵だったのではなく、出会ってくれた一人ひとりが今の自分を作り上げてくれたからだ。
そんな素敵な出会いを、あともう少しだけ体験したいなと考えていた。

話はそれたがやり残したように感じていることの一つに火の国遠征がある。この界隈を知ってからずっと聖地と言われているこの土地にチャレンジすることがいくつかある1つの夢だった。
いろいろと思うところもあったが、今しかできないしやらない後悔よりもやる後悔かなと思って久々のストナンと遠征をすることに決めた。


迎えた当日は生憎の雨だったが大きな商店街のため特に影響はなかった。
問題があるとすれば自分の方で9ヵ月も間が開いたことで思った以上に声がかけられないことのそうだった。
強がらずに誰かと来ればよかった。

しかし、人間不思議なもので目的意識があれば案外こなせてしまうものである。
1時間ほどモジモジしていたら気がついたら声掛けができるようになっていた。
地方ということもありガンシカらしいガンシカもなく、古典的なオープナーでも反応が取れる。リハビリするにはちょうどいい温度感である。
噂に違わぬいい土地だった。
そうは言ってもこれまでサボってきた付けは大きい。
うまく和めずなかなか連れ出せず時間だけが過ぎていった。

気がついたら23:00近く。

やはりブランクがあると厳しいのだろうか。

そんなことを考えながら声掛けを続けていた時飲み帰りと思われるフラフラした子がいた。
何気ない声掛けからコンビニ連れ、ホテルまで全てすんなり通る。

そんなこんなで久しぶりの即。

わかりやすすぎる即系だった。

多分よほどのことがない限り誰でも行ける子ではあったと思う。
ただブランクもあって完全ソロでの即はものすごく達成感があったし大きな自信になった。

もう以前ほどのめり込んでストナンをするモチベーションはないけれど、まだまだやり残したように感じる部分はちょこちょこある。
もうやり切ったなと思えるまでは少しずつ成長していけたらなと思う。

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