雨の匂いと、傘と夜と

テレビを見ていると、急に古い記憶が蘇る時がある。
今日は雨の夜に傘をさして街ブラロケをしているシーンで、急に10年前の東京生活を思い出した。

結婚して田舎に引っ越してきてからというもの、車が主な移動手段に変わったため、夜に出歩くことがまずない。
あと、「夜に外を歩く」ということ自体、あまり推奨しない。田舎は暗いし駅前以外誰も歩いてないから。

それを踏まえて、東京の夜は本当に特別だ。18歳の上京したてガールでも、夜中に外を歩いても明るくて人もいて、バイトをしていた駅から家まで徒歩30分でも安全だった。だからこそ、思い出す。
あの時の雨の匂いと、傘に打ち付ける雨の音と、夜の明かり。
本当に特別で、無敵で、最強にエモかった。
(あと、そういえば歩道に大きなカエルが居た)

娘も産まれて、当分は東京で夜に出歩く体験なんてできない。
その代わり、大雨の中車を運転しながら「ああ、車って素晴らしい・・・こんなに降ってるのに一つも濡れない・・・」なんて感じることはできる。
車で移動するから、傘の出番がほとんどないことも、実感する。

東京の魔法は凄まじい。さらに、私の青春18歳〜25歳まで過ごしたというフィルターもかかっている。あの頃の思い出は全部、私の宝物だ。

皆さんはこんな、急に思い出すエモい体験はありますか?
私は音楽でも同じようにフラッシュバックするんだけど、それはまた別の機会に。

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