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小さいギターと大きいギター

10年くらい前にモールの楽器屋さんで買ったのは格安のミニギターだった。音は今いちだけど何と言っても軽いし、弦は1番痛くないエクストラライトゲージを張って「老後の嗜みの練習なのでこれで充分」と、すっかり手にも馴染んで来たのだったが、、
すっかり上達したとは全然言えない初心者歴45年は今も更新。。

最近、このままこのおもちゃみたいなギターで楽をしていたらダメになるような気がしてきて、古い普通の大きなギターを使いはじめた。

大きい。やけに大きく感じる普通のギター。でも大きいギターを構えて右腕を置くと弾けなくてもいかにもギターを弾いてますという気分になる。それだけでフォークソング部‼という感じになる。
フォークソング部はギターを更に大きな黒いハードケースに入れて学校に持って来たりする。夏休みには旅行バッグとギターを持ってえっちらと列車に乗り合宿に行く。ちょっとカッコよくて憧れたけど、縁は無かった。

フォークソング部ではないけどとてもギターの上手だった友達は、よく放課後の教室で大きなギターを抱えて(彼女が小柄だったから余計ギターが大きく見えたのかも)弾いていた。ギターの音はガランとした教室に響きわたって、やがて下校の校内放送がそれにかぶって流れた。青春...(笑)。


あれからウン十年。
フォークソング部員でもなくギターが弾けるうちにも入らなかった私は未だに小さいギターも大きいギターもまともには弾けないけれど、この頃は大きいギターの重さもかさばりにも馴染んできて、左手の指先はライトゲージに鍛えられ?カチコチしてきて、
今日も雰囲気だけは、ひとりフォークソング部(..を目指す?)。