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東北への序章。

〜東北本線の駅名を覚える①〜

プロローグ「宇都宮線」

私が埼玉県民になったばかりの頃は「宇都宮線」などという、ここはトウホグじゃないよ感をアピるみたいな呼び名はまだ無くて、
まさしく北の玄関口「上野」発の「東北本線」しかも汽車タイプのボックスシートに身を沈める時、
「これから何時間もこの汽車に揺られて帰るんだなぁ…」
とビミョーに帰省感満載で、
県民になった期待と覚悟みたいなものがひしひしと感じられたものだった(ほんとか?)。
実際には小1時間も乗れば着く通勤圏内なんだけども。

その「東北本線」の、上野から黒磯(栃木県)までの区間が「宇都宮線」として定着している今では、
名前が変わったのといつの間にかボックスシートの車両が無くなっただけで心なしか都会っぽい?(ほんとか?)イメージになった気がするのは、単に私の方がすっかり田舎者なったせいかもしれない。

というわけで、まずは元々は「東北本線」の一部だった「宇都宮線」から始めます。


【宇都宮線】
上野、尾久、赤羽、浦和、さいたま新都心、大宮、土呂とろ、東大宮、蓮田、白岡、新白岡、久喜、東鷲宮、栗橋、古河こが、野木、間々田ままだ、小山、小金井、自治医大、石橋、雀宮、宇都宮、岡本、宝積寺ほうしゃくじ氏家うじいえ蒲須坂かますざか、片岡、矢板、野崎、西那須野、那須塩原、黒磯
以上、上野から33駅。

地元を走る路線なので、すでにサラッと頭に入っていた。
栃木県に入るとさすがに聞き慣れない名前が出て来るけど割と楽勝。
石橋、雀宮あたりはもしかしたら母の謎のルーツかもしれないので少し気になるところでもある。

以前、所用で宇都宮市役所に電話したらば、出て来た職員のおばちゃんの栃木訛りに何故かほ~んわかと和んでしまったことがあった。自分のルーツもひょっとしてここらへん…?と謎は深まる?一方だけど、それはロマンとも言える。

まあそれはともかく「東北へ行く」というと何故にこんなに哀愁というか郷愁というか、しみじみ感があるんだろう。
私は東海道線でもしみじみする人だけど、東北へ向かうイメージには西へ行くのとは明らかに違う色合いみたいなのが見える。
湘南の明るさとは違う風の透明感というか…別に個人的に後ろ暗いとかスネに傷持つ身とか言うのではないのだけれど。
実際に行ったことも数えるくらいだし思い出も少ないが、私にも私のトウホグがある。

なーんて、そんな気持ちも辿りながら、、では本家【東北本線】へと続きます。
なんかドキドキする(そうか?)