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2022年どうなる?社会・経済・政治   時勢予測と九星別各人の年運(完全盤)

2022年立春を迎えました。気学の世界では立春で新しい年を迎えると考えます。『節分前のお誕生日の人は、前年の干支・九星になる』と言う話を聞いたことがあるかも知れませんね。と言う訳でいよいよ【壬寅五黄土気年】が始まりました。これは『みずのえ とら ごおう どき』と読みます。

さてさて今年はどんな年になるのでしょうか?社会は?経済は?政治は?釈阿理が気学で予測してみました。九星各人の本年の運勢もしっかりご案内。A4判表紙も含めて全17頁の大作!こちらは完全版です。お役立て頂ければ幸いです。

※これからご紹介する『本年の予測』の内容は、あくまでも釈阿理が気学という道具を使って立てた予測であって、科学的な根拠などは全くありません。『当たるも八卦当たらぬも八卦』のエンターテイメントとしてお楽しみくださいね。外れても責任は取れませんよ~!(汗)


・・・・・ 目  次 ・・・・・
1.中宮、大歳方、歳破方、五黄殺、暗険殺の解説 1頁
2.令和四年の時勢(社会全体の成り行きを予測) 5頁
3. 一白~九紫まで各人の本年の全体運    9頁+1


1.中宮、大歳方、歳破方、五黄殺、暗険殺の解説

中宮=五黄土気回座→本年一年間の話題を教えます。
本年は五黄土気回座となりますので、あらゆる物を飲み込んで破壊し、再生へと繋げる大きな変化のパワーが表面化して話題となるでしょう。また五黄は力と欲の星でもあります。人々の欲が具象化して目に見える形となり、世相は穏やかではありません。犯罪や汚職、事故やトラブル、争い事、戦争、古い問題の再起、荒廃、殺人事件、自殺、いじめ、ゴミ問題、リサイクルや再生に関する事柄など、世の中のリストラクチャリングに対する軋轢が、好ましく無い現象として現れ、一年間を通じて話題になるでしょう。

大歳方=艮方(北東60度の方位) 八白土気回座
本年一年間の流行(表面化したり目に付くようになること)を教えます

本年は艮(寅)方八白土気回座方位となります。八白土気の象意は停止、山、貯蓄であり変化、切り替えであります。感染症禍対応の為に余儀なくされてき様々な社会の変化が、単なる一時避難から本格的な変質となり固定化します。これを期に撤退、再構築、新たな継承等も流行となるでしょう。また昨年に引き続き鬼門が大歳方となります。鬼門の意味は『裂け目』であり、これが増幅の作用を受けますから、この点も注意が必要です。

歳破方=坤方(南西60度の方位) 二黒土気回座
本年一年間の負流行(良くない意味で目に付くようになること)を教えます

本年は坤(申)方二黒土気回座方位となります。
営業や労働、女性や母性に関する問題、農耕、地面、国土、物事の基盤整備、古い問題の蒸し返しなどについて、不調やトラブルを生じ、停滞や争いをみます。二黒土気には穀類という象意がありますので、或いは気象要因に依る凶作などの可能性も頭に入れておいた方が良いでしょう。



2.令和四年の時勢             (社会全体・経済・政治の成り行きを予測)

本年中宮に回座する五黄土気は土の象であります。土とは、あらゆる物を飲み込み、腐敗消滅させる能力を持ち、これを転じてあらゆる物を育む基盤となるものであります。このことから五黄土星は支配の星、帝王の星、と言われ。地上(現世)のみにあって世間を支配するものです。

また五黄土気はその強烈なエネルギー故に『天変地異の星』とも言われ、土気と土気が重なる時、互いに尅し合い、天象は乱荒すると伝えられます。本年は二月、五月、八月、十一月に中宮で土気が重なりますので、自然の力を侮ることなく、十分に注意して対応してください。

土気とは欲でありまして、もちろん生命に取って一定の欲は必要であります。しかし五黄の欲は暴欲とされ、悪しき欲は強引さを持って犯罪やトラブル、事件の原動力となります。この強いエネルギーこそ、万物を土化する五黄の強烈な陰の熱エネルギーであり、五黄が中宮に回座する本年は、人々の心にもそのエネルギーが少なからず影響を及ぼすことでしょう。

万物は誕生→成長→成熟→衰退→破壊→再生→誕生のサイクルに支配されております。破壊があってこその再生であり新たな出発であります。この破壊から再生という働きが五黄の用(はたらき)であり、またそうした代替わり=相続・継承は、正に本年大歳方となる八白の象意であります。本年はこうした『次の時代・次の社会』へのリストラクチャリングがあらゆる面で表面化してくるでしょう。動きが加速し、一部では早くも価値観の転換と言ったことが恣意的に行われるかもしれません。

世間は五黄殺気の力に支配され、犯罪、事件、汚職などが目に付くでしょう。八白土気が大歳方となることから、ポスト感染症或いはウィズ感染症を口実にして、更なる効率化と選別と言う改革が行われるようになるでしょう。知らず知らずのうちに、あれもこれもいつの間にか改変がされるといった調子で、ここ数年来とは違った世間へと急激に変化してゆくことが考えられます。しかしながら現世に於いて、変化こそ是であり宇宙の哲理であります。変化を恐れず、柔軟に対応して流れに乗ることこそ、この時代を上手に乗り切る秘訣と言えるでしょう。『感染症以前』は既に過去でありますから、『回帰』を求めても、そこに安住の地は無いことを知るべきでしょう。

また支配者は欲によってコントロールされる象意でありまして、儀ではなく、欲と身内(関係者)の利害に基づいて差配が行われる傾向があります。これは汚職に繋がり易く大変に憂慮されることであります。各人におかれましても五黄の殺気はその精神に影響を及ぼしますので、こうした欲の誘惑に巻き込まれぬ様、十分注意して処世してください。

過去の五黄中宮年を調べてみますと、直近2013年には、米国CIAの内幕を暴露したスノーデン事件、十名もの邦人が犠牲になったアルジェリア人質事件、死者・不明七千人を出したフィリピンの大型台風など『えっ?』と驚くような事件が頻発。国内でも台風18号、26号を初めとする大雨や土砂災害で多くの死者を出すなど自然災害が頻発。中国が尖閣諸島上空に防空識別圏を設定したのもこの年の事です。

2004年には新潟中越地震、七月には福島と新潟で集中豪雨、そして東京は三十八日間連続真夏日の記録を更新しました。1995年には一月に阪神大震災、そして地下鉄サリン事件もこの年に起きています。1986年には世界を震撼させたチェルノブイリ原発の事故、国内では三原山が噴火しています。更に1977年には北海道有珠山の噴火、1968年には十勝沖地震、1959年には伊勢湾台風、1950年には朝鮮戦争勃発、1941年には太平洋戦争勃発、1932年には日本海北部地震に上海事変、そして1923年には関東大震災です。更に1914年には第一次世界大戦が勃発し、桜島が大噴火。1905年には芸予地震、1896年には大津波が襲ったと言う明治三陸沖地震・・・と枚挙に暇がありません。確かに五黄中宮年には大きな事件や天変地異が多いことが解ります。

一方五黄中宮の年は、新たな始まりを意味する出来事も多々あるものです。例えば2020オリンピックの東京開催が決定したのは五黄中宮の年ですし、第二次安部政権のアベノミクスが本格始動したのも五黄中宮年のことです。更に言えばFacebookやAmazonがサービスを開始したのも九年違いの五黄中宮年、Windows95の発売も五黄中宮年etc. 重苦しい世相の中、再生による新たな始まりのニュースも耳にすることがあるでしょう。

自然災害については、坤に二黒土気が回座し、歳破殺を帯同する事から、やはり各地でやや大きめの災害が多く発生することが考えられます。特に本年は土や土砂を起因とする災害に注意を要します。盛り土、切り土や崖の近く等にお住まいの方は、十分お気を付けください。今までは大丈夫でも本年は危険かもしれません。どんな時も侮らず、適切な備えと早めの避難、対策を心掛けてください。

地震については、申の方に歳破殺があることから、リスクは少なく無いと考えます。本年では特に二月、五月、十一月が要注意月となります。また過去の五黄中宮年の検証から、火山の噴火にも注意を払う必要を考えます。何れにせよ大切なことは、闇雲に恐れ不安を募らせるのではなく、家族との連絡手段を決めておくなど常に適切な備えをし、万が一の際は早めに対応を開始し、しっかりと避難や安全対策を取ることです。このような不安定な時代には、空振りであれば『良かったね』と笑える心のゆとりこそが、命を守る基本と言えるでしょう。大自然の強大なエネルギーを甘く見てはなりません。

経済面では、投機筋の暗躍から、相場が不安定化する象意です。持続的な円安・インフレ傾向により、国内景気は偏在的に良好を見るも全体的には回復は遅れ、実力の低下を実感することになるでしょう。欲の渦巻く世間では、一般市民の生活には厳しい歳になると予想します。感染症禍以来の大量マネー供給により、投資・投機のビギナーズラックに与った人々には、本年試練の時が訪れるでしょう。暴欲に振り回されず一旦利益確定をして、適度な利益に感謝する冷静さを持ちたいものです。また個人自営業や中小零細企業にとっても、業績の回復は思うに任せず、コロナ以前を考えるよりも、『これから』に向けて大胆な発想の転換が出来るか否かと言う点が成否の分かれ目になると観ています。

現在感染症による海外の生産ラインの混乱や輸送網の滞りから、既に一部の食品や部品などで品不足が言われていますが、本年はこれら流通の不調から、特定の物資に不足が生じ、価格の高騰や奪い合いが生じる可能性があります。五黄の欲が暗躍すれば、マスクやアルコールの二の前になっても不思議ではありません。一月現在、国内では未だ海外ニュースで伝えられる程の品不足感はありませんが、輸入事業者の在庫が枯渇し始める二月後半以降、状況を注視してゆく必要がありそうです

感染症禍については、本年も波はあるものの完全収束には至らず、ウィズ感染症の状態が継続すると予想します。しかし世間は既に感染症禍を受容し、適宜対応する智恵を身に付けつつあります。感染症によって変質した社会が持続すると考えた方が良いのかも知れません。

本年は鬼門の寅方が大歳方となります。大歳方とは、あらゆるエネルギーが増幅される作用を受けます。鬼門とは裂け目であり、回座する八白土気の象意は変化、停止であります。このことから社会は二極化が進み、双方の考え方の相違が顕在化することが考えられます。相手の考えを理解出来ないことが拒絶や差別に繋がり、『差別の無い社会を』という表面的なスローガンに関わらず、『差別をしてはいけない』という「差別」が人々の心に潜行するでしょう。

本年は二月の北京オリンビックに続き、韓国の大統領選挙、米国の中間選挙、中国の第二十回党大会、国内では参議院選挙など、注目される政治イベントが続きます。二月開催の北京オリンピックについては、中宮は二黒土気で比較的穏やかですが、鬼門に五黄殺気、裏鬼門に八白土気暗険殺帯同に加え、申の方に歳破と月破がダブル帯同します。当局の意向に関わらず、派手さは目立たず表面的には穏やかなオリンピックになりそうです。しかしその裏ではトラブルや障害が多発し、これを抑える為に強権の発動が行われる可能性が示唆されます。現在既に一部でのオミクロン株やハンターウィルスの流行が伝えられていますから、派遣される選手達も含め、今後の成り行きが気掛かりです。

国内に目を向けますと、早くも夏の参議院選挙に向けての動きが始まっているようです。岸田首相にとっては、政権基盤の安定を図る為にも勝つことが至上命題の選挙です。本年岸田首相は陰運の二局目となり、ご本人がパワーダウンを意識されるレベルです。選挙が七月であれば、岸田首相の本命星は乾で六白に同会し、暗険殺を帯同しますので、空回りし易く、結果としてご本人の思い通りにはならないことが予想されます。原因としては党内の意見の食い違いや意思疎通の不調に依る内部分裂、同盟を組む勢力との行き違いや齟齬といった『裂け目』の象意が裏目に出て墓穴を掘る事が考えられます。厳しい世界情勢の中で政権の不安定化は憂慮される事態です。しっかりと注目して経緯を見守ってゆきたいものです。

このように本年は土星に支配されるため、トラブルや変化が目に付く一年となることが予想されます。九星全ての星が後天定位でご自身の本命星に同会致しますので、各人におかれましても事故や怪我、トラブルのリスクが例年よりも高くなります。このことを十分に留意され、迂闊な判断や思いつきの行動は控えられることをお勧め致します。冷静な判断とフェイルセーフの考えで処世されることが無難と考えます。勝負に出る際は、必ず一割程度の余力を残しておくことです。それは万が一の際に退避に使うエネルギーであり、順調であれば追加で使えるパワーです。不安定な時代、良い時も悪い時も冷静かつ慎重に判断して良好を得てください。

またこれまで改革や変化を望みつつ、なかなか実行に移せなかった方は、今年の変化・改革の機運に乗って行動すると、事態が動き出し順調を得るでしょう。但し、世間は五黄の暴欲が渦巻いていますから、これに振り回されないことです。調子に乗ると悪化します。あくまでも変化する先の時代を見据えて。着実な計画を立てるようにします。

変化や改革とは、新たなものに対する期待を生みますが、一方である意味現状を否定する痛みも伴うことであります。そして世間は時の流れと共に常に変化し、破壊と再生を繰り返します。この理を知り、困難が予想される局面においても、備えと警戒を怠らず、柔軟に対応して次の成長へと繋げてゆきたいものであります。

気学の教えは『大難は小難に、小難は無難に』と説きます。無事であればそれを喜び感謝する謙虚さを忘れてはなりません。
先見先知こそ気学の智惠であります。祐気の撰用に努め、慎重に流れを読み、発展の機運を掴んで努力を惜しまない気学人でありたいと思います。



3. 一白~九紫まで各人の本年の全体運

◎一白水星の方(北方遁甲)本年は本命星が坎宮に回座し、運気は陰運気の衰極となり、俗に言うところの厄年となります。パワー不足から体調に不安を生じやすく、金銭面も不足がちとなり、なかなか思うようにならないことが多いでしょう。

この年には病に罹ったり、トラブルに巻き込まれるなど、困難に直面する方が少なくありません。普段は健康に自信がある方も、本年は不調を感じたら、侮らずに早めに医療機関を受診する、或いは手当をする等して身体を大事にお過ごしください。とくに働き盛りの方は、日頃の無理のツケがこのようなパワーダウンのタイミングで表面化しやすいものです。とにかく一年間無事に元気に過ごせるよう、健康第一でお過ごしください。

一方他人に知られない隠れた喜びと言う象意があります。また交際関係はスムーズですので、閉じこもることなく、来年以降の陽運期に向け、新たな縁を結べるように努めてみましょう。対人関係には柔軟性をもって対応するように心掛けてください。ただし、北方には異性関係、秘密の象意があります。とかくこの時期には不適切な男女関係に陥りやすい傾向が出て来ます。諸事なかなか順調に進まず、甘美なひとときに癒しを求めたくなっても、後々苦しむことになりますのでしっかり自制してください。

本命星が北に回座すると、住居問題が起きやすくなります。しかしながらこの時期に転居をすると、例えそれが祐気方位であっても、その後次々に転居を繰り返すことになりますので、本年の転居は控えたいものです。

運気の弱い時期には、上手く運ばないことを無理に押し通そうとせず、現状維持と内容充実を心掛けてください。集中力をもって慎重に、やり抜く実行力を養います。本年は来年からの陽運気に向けて、充電と準備の大切な時期です。目的を持って将来への計画を立て、着々と準備を調えておきましょう。陽運期になれば時を選んで一つ一つ実行に移します。

本年は無理をせず、家族や家庭を大切にし、経済面と健康面に十分な注意を払って健やかにお過ごしください。
婦人病、下の病、腎臓病、循環器系疾患、ガン、糖尿病など注意です。



◎二黒土星の方(坤方遁甲)
盛初の運気です。本年より四年間の陽運期に入りました。
長いトンネルの出口に向かうが如く、本年は月日を追って運気エネルギーに次第に明るさを感じられることでしょう。

陽運気に入ったとは言え本年は盛初ですから、早春に顔を出したフキノトウの如く、勢いよく飛び出すと霜が降りることもあります。『昨年までとは何か違うなぁ』と感じられるのは年の後半=夏の終わり頃からと言うケースが多い様です。焦らずに地道に歩みを進めてください。特に本年は申の方に歳破を帯同しますので、何事にも慎重さを忘れぬことです。

坤方に本命星が回座する時は、身体を動かし、労力を惜しまぬことが開運の秘訣です。地役の精神をもって、利他の観点で行動するよう努めてみてください。まだ中心的な存在になる時期ではありませんので、ご自身が主導権を取り、どんどん物事を進めて行と言う形ではなく、何事も周囲とうまく協調しながら和をもって進めてゆくのが宜しいでしょう。急情勝手な行動は慎まないと失敗に繋がります。

将来への計画がある方は、事業拡大・計画実行の土台造りの時期であります。砂上の楼閣とならぬよう、今の時期に手抜きをせず、緻密に実績を積むことで、後に良好な結果をもたらします。無理をせず、地味でも真面目に取り組んでゆくことが、繁栄の端緒を掴む近道と心得てください。

失業している人は、積極的に就職活動をしてください。運気は就業を後押ししていますので、職種や仕事内容に不平を言わず、まずは仕事に就くことを目指して真面目に努力しましょう。金銭への執着は誰でもありますが、今は小銭も集める誠実さが必要な時です。本年は焦らず、急がず、コツコツ努力をし、勤勉着実な姿勢に徹します。

家族を大切に、特に母親や妻女への心遣いをして下さい。昨年からの病が継続している方は、悪化して持病となり易いですから、悪い状態に陥らぬよう注意が必要です。また、本年不動産売買に関与する方は、歳破の影響を受けますので、欲を控えて無理せず慎重に対処してください。
胃腸を大切に。食べすぎ下痢、皮膚炎古い病の再発などに注意して下さい。



◎三碧木星の方(東方遁甲)
本命星が東に回座し、陽運期の二局目、盛進の年を迎えました。発展、上昇の運気に乗り、活気あふれる良き年です。

新しいスタートを試みる、今まで暖めていた計画を実行に移すなど、全て前向きに進めて宜しい時期です。また他から新たな仕事の話が持ち込まれたりもしますが、これも原則として進めて差し支え無いでしょう。ただし、大風呂敷やずさんな計画のものも含まれていますので、その辺りは良く精査をし、ご自身に経験の無いこと、資金的に厳しそうなものなど少しでも不安のある場合は避けた方が賢明であります。取り組むのであれば、納得の出来る裏取りをする慎重さを忘れないでください。

勢いのある発展の運気にあることから、ご自身も気持ちが先走る傾向が出て来ます。実行が伴わずに言いっ放しや有言不実行をしてしまうと、『当てにならない』とか『嘘つき』とレッテルを貼られてしまいます。これでは、せっかくのチャンスも台無しです。また元来お喋りが得意な三碧の方には、気分が乗って来るとついつい歯に衣を着せぬ発言をしてしまいがちです。これも評判を落とし自分の首を絞める事に繋がります。好調な時期だからこそ、言動には十分ご注意ください。

東方には露見の作用があります。隠れた才能が見いだされて評価される、長年解らなかった原因がようやく解明出来る・・・と言ったことがある反面、過去に隠していたことがバレてしまう、知られたくないことが公表されてしまうといったことも起きてきます。事業を営まれる方には、この年に税務調査が入る傾向があります。厄介事にならぬよう、この機会に帳票類をきちんと調えておきましょう。

本年は公私にわたり、発展事に於いて『青年』・『長男』がキーマンになります。上手に縁を繋ぎ、力を借りて活用してください。運気が活発なため、忙しい一年となりますが、来年の更なる発展に向けて、労を惜しまず前進を心掛けてください。
神経痛、急性肝炎、精神的な疲れ、旧い病の再発など注意です。適切な休養を取って身体を養うことも忘れずに。



◎四緑木星の方(巽方遁甲)
本命星が巽に回座し、陽運期の三局目、盛旺の年を迎えました。九年に一度の最も運気の安定する順調期で、諸事成熟に向かいます。また本年は縁談期でもありますので、独身者は良い縁に恵まれる機会があるでしょう。

活動意欲に恵まれ、大きく進展できる幸運時期です。運気が非常に盛んであることから、諸事順調良好を得る意があります。金銭面も順調で何事をするにもやり易い環境が整ってきます。開店、開業、転業、就職、就学、新しい仕事など実行して宜しい時です。ただし、運気が強いからと言って、準備が疎かである、きちんとした計画をも立てずに思いつきで動くと言った事は、感心したことではありません。例え運気の追い風で当面順調を得ても、やがて来る衰運期に必ず足下を掬われます。運気の盛んな時期だからこそ、それを自身の実力と勘違いしないように冷静な判断をしてください。

諸事順調なことから社会的な信用も高まってきます。こうなると忙しさも手伝って、対応がずさんになったり、独善的になったり、はたまた『このチャンスを逃すまい』と無理な背伸びをしてしまったりと言ったことが出て来ます。これではせっかく得た信用も台無しにしてしまいます。四緑の象意である『斎う』をキーワードに、順調な時こそ気配り、穏やかさ、調整能力を発揮して周囲との協調を心掛けたいものです。

遠方との交際、取引は、海外、国内ともに喜び事につながります。積極的に行動して好結果を出せるでしょう。依頼事は争わず、逆らわず、気長にします。問題が起きたときは、平和的な解決策を施すようにしてください。本年慎重な行動を取れば、多少の困難はクリアすることが出来ます。

本年失職、中途退学、事業の不振などの問題に関与する人は、過去の尅気の深いことを承知して剋気解消の努力をするべきであります。また過去の尅気が深い、或いは体力が低下している場合には、陽運の勢いに負けて体調を崩したり重篤となったりすることがあります。決して油断すること無く、しっかり休養して体調の維持にも気を配ってください。
風邪、呼吸器の疾患、腸の病、神経麻痺など注意です。



◎五黄土星の方(中宮遁甲)
本命星が中宮に回座し、陽運期の四局目、盛極の年になりました。運気はピークの時を迎えています。古来「満は損を招く」と言われるように、満月は翌日から欠ける理(ことわり)を心に置いてください。

本年はまだ陽運の勢いが保たれています。この四年間の陽運期にやり残していることがないか精査して、必要があれば今年中に目標を達成できるよう計画を練り直します。仕事の面では一応の成果も出て、次の飛躍を準備するといった状況にあるかと思いますが、現在の計画で進展を望む部分があれば今年中にまとめ上げてしまうことです。大きな仕事を来年に持ち越さないように、出来るだけ今年中にやり遂げてしまいましょう。そして現状の充実を図り、来年からの衰運期に備えた蓄積に努めます。

良きにつけ悪しきにつけ結果の出る時期であり、過去の祐気・尅気効能の現れはもとより、これまでの活動や実績についても周囲からの評価が現れてきます。善い悪いがはっきりと出て、名誉ある評価を受ける人がいる一方、マイナスの評価を受けて立場の悪くなる人も出てきます。

このところの陽運に慣れ、「まだ行ける、もっと出来る!」との考えから、何か新しい方向に伸展を望んだり、住居や仕事に変化を求めたりしがちですが、この時期は現状を維持しつつ充実を図るのが良策であります。欲望に任せた野心や猛進は、控えなければならない時期になりました。

自己の慢心から他人と反目しないよう気を付けてください。穏やかで柔らかい言動を心掛けます。また気の緩みから、他人のおだてに乗ってしまう、人間関係の深みにハマると言ったことの無いように注意しましょう。本年貸借の関係は、後に苦しむ原因となりますので注意してください。

強く反発すると勝ち目はない年柄です。おおらかに人望を持ってお過ごしください。忍耐と自己研鑽を重ねて大きな収穫を手にしましょう。本年は運気の強さから、突発事故や予想外の展開に見舞われることもありますので、気を引き締めて陽運年最後の年を有効にご活用ください。
腹部、内臓の疾患、腫瘍などに注意です。



◎六白金星の方(乾方遁甲)
本命星が乾に回座し、陰運期の一局目、衰初の年に入りました。気分は活動的でも運気は下降局面に入って来ています。

陰運期に入ったとは言え、運気にはまだかなりのパワーと勢いがあります。当面は具体的に運気の低下を感じることは無いかも知れません。しかし運気は確実に下降を始めています。昨年、或いはそれ以前から継続している事柄は、急に悪化するということは無いでしょう。しかし新に事を始めるのは、控えた方が無難な時期です。本年はやがて来る本格的なパワーダウンを前に、陽運期間の総仕上げをしておきましょう。

これまで四年間の陽運期に慣れたご自身の判断や認識は、知らず知らずに過信となり、気持ちも過大になっています。何事にもきちんとした予算、計画を立て、これに基づいて慎重に事を進めるようにしないと、後になって予算超過で苦しむ事になり、思わぬ失敗を招く事があります。同様に、ご自身に悪気(わるぎ)は無くても自己過信に陥り易く、あれもこれもと気持ばかりが焦ります。一人で空回りしていると周囲の視線は次第に冷たくなってしまいます。過分な望みは内に収めて、強引なことはなさらぬよう冷静に、慎重にお過ごしください。

乾方には物事の完成という象意があることから、住宅の新築、事業用の工場や支店を設ける、会を結成するなど、これまでの陽運期に積み上げた物事の完成を形として求める傾向が出てきます。大抵は多忙な中、東奔西走して苦しみつつも何とか形を見るものでありますが、労多くして予算超過となり易いものです。この点は注意して自己抑制を心掛け、無用な苦労を背負い込まないようにしてください。

目上との関係に於いて尊敬の念を持つこと。これまでに築いた信用や交際関係を確かなものに完成してゆく時期です。我を張ってはいけません。多忙な一年で疲れます。早めに休養を取って体調維持を心掛けてください。本年の新たな投資・投機はハイリスクと心得ましょう。借金・ギャンブルは要注意。カードやローンの使用も慎重にしてください。
肺の病、心臓、血圧、動脈硬化、骨の病、交通事故など注意です。



◎七赤金星の方(西方遁甲)
本命星が西に回座し、陰運期の二局目、衰沈の年に入りました。表面的には良くても、内面は疲れ気味で、出費が多く金銭的に不足を感じます。

昨年は暗険殺を帯同し、障害の多い一年だったと思います。本年は七赤本来の陽気な明るさを取り戻してください。衰沈の年であっても、無駄な浪費を押さえて陰徳を積むことで開運は可能です。肉体的にも精神的にも「一爻不足(いっこうふそく)」の作用を受け、万事あと一歩のパワー不足を感じます。運気のパワーもダウンしてきていますので、無理に目標達成を目指すよりも、成り行きに任せていた方が宜しい時期です。

旅行やレジャーなどの遊興に関心が向いてきます。陽運期の忙しさ、昨年の困難も一段落してこの辺りで一息。たまにはのんびり楽しむのも良いことですが、気の緩みとなって意欲を失ってしまっては本末転倒です。遊びが先走ると日常生活も不規則となりやすく、暴飲暴食は体調を悪くします。金銭の支出にも追われ、後々悩むことになりますので、くれぐれも節度を持って楽しむよう、ご注意ください。

人的交流が盛んになり、会食や旅行など楽しい機会が増えるでしょう。
結婚式やパーティなど、身内の喜びごとに接しますが出費も嵩みます。
人との交流においては、誰に対しても礼儀正しく、誠実に謙虚に接するよう心掛けることで、交際面をプラスの効果へ導きます。金銭の融通は良好ですが、出費の多い時期ですので管理はしっかり致しましょう。

一般に、西方に本命が回座すると沈滞気分に包まれます。思うように成果が上がらなくても、嫌世(えんせ)的にならずリラックスを心掛けて乗り越えてください。集中力の維持に努め、本分を守り、節度を持ってお過ごしください。

若い人は、本年仕事を離れると、後に自分の本分を発揮できる機会を失うことになります。転職は要注意と心得てください。心身とも次第に活力は低下してきます。不調を感じたら無理をせず、早めに手当をしてゆっくりと養生してください。
口内炎、腎臓炎、膀胱炎、肺炎など注意です。



◎八白土星の方(艮方遁甲)
本命星が艮に回座し、陰運期の三局目、衰変の年に入りました。運気や周囲の状況に変化が現れて、これまで順調だった事が停滞してしまったり、逆にこれまで膠着(こうちゃく)状態だったことが動き出したりと言ったことが起きて来ます。

周囲の状況が変化して心が揺れ動き、現状からの脱却を試みたいと考えるようになります。一旦立ち止まってこれまでの流れを振り返り、今後を良く見通して必要な改革や整理を行うには良い時期です。家の中を整理整頓し不要品を処分、片付けることで気分も一新しますし、事業者であれば、人事の刷新、事業内容の改編、後継者への権限委譲など、物事を改革、整理するのも良いでしょう。今後二年間の陰運期を乗り切り、次の陽運期で更なる発展を図るための備えを調えてゆきましょう。

ただし、運気は決して強いわけではありません。目先の損得や気分に振り回されることなく、正しい現状認識と緻密な計画をもって、本当に必要な改革だけを行うようにします。特に後継者の問題については慎重にしてください。安易な実行は後悔のもととなります。

本年は貯蓄、資産形成の意欲が高まりますが、投資・投機には手を出さぬこと。変化の作用で思わぬ損を被るリスクがあります。財産に関しても、長期的な視野に立ち、この機会にきちんと整理しておきましょう。本年お金を貸すと戻らない傾向がありますので、金銭の貸借は、原則中止です。特に親族からの貸借や保証の依頼はトラブル含みと心得てください。

変化する運気の影響を受け、物事がなかなか思い通りに進まずストレスが溜まります。強情さを出さず、柔軟性をもって対処してゆきましょう。
不動産や家屋の問題、相続や後継者、家族、親族の問題で、わずらわしい事が起きて来ます。一旦結論を求めても、後に状況が変化するといった事が起き易い時期です。常に柔軟性とゆとりを持った対応を心掛けてください。

変化の時期だからこそ、心を落ち着けて現状のベースを守り、安泰にお過ごしください。
ストレスからの疾患、腰痛、捻挫、耳鼻の病気に注意です。



◎九紫火星の方(南方遁甲)
本命星が南に回座し、陰運気の四局目、衰旺の年となりました。表面的には華やかで明るく見えますが、内面的には人に打ち明けられない悩みを抱えて停滞します。

離宮(南方)には「明らかになる」作用があり、善きにつけ悪しきにつけ、これまで表面化してこなかったことが明らかになってくる時期であります。不適切な男女関係がバレて大きなトラブルに発展したり、不正がバレて苦しむことになったりといったことが起きてきます。一方ではこれまで陰徳を積んできた人が、社会に知られるところとなり、思わぬ信用や評価を受けたり、人知れず積み上げた研究が評価されて話題になったり、名誉や地位を得られる人もあります。

また離合集散の作用を受け、恋人や友人など大切な人との離別、同僚の転勤や退職などに接したり、大切にしていた物が壊れてしまったりと言うことが出てきます。身内に病人がある場合は、ご自身の離の作用でお別れになってしまうことがありますので、特に注意を要します、一方で新たな部下を得る、新しい友人や人脈が出来る、新たな組織への参加など、出会いや交流が生まれる時期でもあります。気位が高く、直感も鋭い九紫の方ですが、本年は独りよがりを押さえ、社交性をもって新たな人たちとのご縁を大切に育んでください。経済的には少し余裕が生まれてきますので、日々の暮らしにもオシャレ心をプラスして、気分を上げてゆきましょう。

本年は些細なことで裁判沙汰になる、トラブルが元で警察と関わるなど、公難に接しやすい時期です。争い事には関わらないこと。感情のコントロールに気を付けましょう。書類、契約、印鑑の取り扱いは、十分に注意して慎重にしてください。借金の保証人は頼まれても安易に応じないこと。この時期に転職を考える方がありますが、本年転職致しますと、次に良い仕事に、就くことは困難です。今年の転職は中止がお勧めです。

運気は低調です。病は重症化し易いので侮らず早めに受診しましょう。
心臓病、高血圧、眼病、心因性の病、火傷、頭部の疾患に注意です。



◎往復祐気の活用方法について
本年は四緑と三碧の方に南方・北方の往復祐気、一白の方に東方・西方および巽・乾の往復祐気があります。

南方と北方の祐気=水気の陰の祐気と火気の陽の祐気であります。
両方を撰用可能な場合は、北の祐気から始めて専用されると宜しいです。

東方と西方の祐気=一日の始まり、太陽が昇る方位の祐気と、一日の実りを全うして夜を迎える祐気であります。
両方を撰用可能な方は、西方の祐気から始めて撰用されると宜しいです。

巽方と乾方の祐気=木気の陰の祐気と金気の用の祐気であります。
両方を撰用可能な方は、巽方の祐気から始めて撰用されると宜しいです。

太極の移動は最低でも四泊、出来れば一週間の滞在が望ましいでしょう。
従って往復祐気の撰用を求める際は、短期の旅行であれば北と南、或いは東と西をそれぞれ別に撰用すべきでしょう。
日帰りや一泊程度の短期旅行一回では復路の祐気は不十分と考えます。

      
蓮華会     
清水 釈阿理  

  





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