10年越しのセックスを願うアラフィフ ~涙~
人生初のウルトラマラソンを走った時の事
フルマラソンの42.195kmを走ったら、自分はいったいどこまで走っていけるんだろうという興味が湧いてエントリーしたのが72kmのウルトラマラソン
そんなにスピード出さなくても良いし、楽しんで走ろうと当初は思っていた
いつもフルマラソンに臨むときの練習方法でしっかり練習して準備万端でスタートを迎える
実際に走ってみるとそれなりに走れるし周りの景色も良くて楽しい~
エイドで出される給食もいろいろあって、フルーツやスイーツ、うどんやおにぎりを食べながら前へ前へと進む。。。
距離も進んで30km、40km、、、だんだんと体が疲れてきたけどゆっくりペースなら十分進める
50kmを過ぎてエイドで休んでいた時にちょっとした膝の違和感
「まあ、でもこれくらいなら行けるでしょ!」
自分に言い聞かせながら進んでいくと、、、前方に緩やかな下り坂
最初の方は緩やかだったけど進むにつれて斜度がきつくなってくる
体の重さもあるので勝手にスピードがでてしまうのがいけなかった、、、
スピードが乗ったところで膝に衝撃が。。。
「痛っ~~っ!」
ゆっくり立ち止まって膝を確認
歩くのは問題ない、、、でも走ると電気のような刺激が膝に来る
だめだぁ、、、これじゃ。。。
距離は60km過ぎ、残りあと12km、、、
歩くのは問題ないからとぼとぼと歩き始める
周りの人たちは快調に進んで自分を追い抜いていく、、、
歩きながら何でこんなことになったんだろうと反省ばかり
もっとペースを落として走ってればよかったのか?
あそこの坂で調子に乗って走ったのがいけなかったのか?
そんな答えは見つからないはずなのに、自分をつい追い詰めてしまう
それでも、エイドや沿道の人たちは、、、
「あと少し~頑張って~~!!」
と応援してくれる
弱っているときほど応援って心に刺さる~~
そんな応援に励まされて歩き通すこと2時間ちょっと
ようやくゴールが近づいてきた
あとちょっと、頑張ろう!
ゴールの陸上競技場の入り口で小さな子供を連れた親子が立っている
手をつないでいるのはおそらく母親だろう
その小さな子がこっちを向いて手を振っている、、、
「おかえり~~!」
えっ!って思った
マラソン大会でゴール間際だと大体声をかけられるのが、
「がんばれ~」とか
「あとちょっと~」とか
それがおかえりって言われたら、ああ、、、ようやく帰ってきたんだなって
そう思ったらなんだか身体の芯から熱いものがこみ上げてきた
すると隣に立ってた母親も、
「おかえりなさ~い!!おつかれさま~~」
おかえりなさいという言葉が重すぎた、、、
途中で膝が痛くなって走れなくなったけど、なんとかここまで歩いてたどり着いた。。。
そんな自分を認めてくれているような気がした、、、
実際その時は体の疲れもプラスされて感情もぐちゃぐちゃだったのかもしれない
なんでおかえりなさいに反応してしまうのか正直よくわからなかったけど、気がついたら涙が頬を伝っていた、、、
その後も競技場の中へ入っていくとコースの両サイドから
「おかえりなさ~い!」
「お疲れ様~おかえりなさ~~い」
と声をかけられる、、、
自分は涙が出始めると声が出なくなる、
しゃっくりが出るような感じ
当然呼吸がつらくなるけど、涙が止まらない、、、
そんなところに追い打ちをかけられる
ゴール間際でゼッケンナンバーからマイクで名前を呼んで声掛けをしてくれる。
「ゼッケンナンバー〇〇〇〇、〇〇からお越しの〇〇〇〇さん!
おかえりなさ~い!!」
もうここまでされると大号泣、、、
途中で走れなくなって絶望感を感じていたけど
おかえりなさいっていう言葉が自分を認めてくれた、、、
そう思ったら涙が止まらなくなった
ふわ美さんからもらったメールを読んだら
どうにもならない熱いものがこみ上げてきてしまい、涙してしまった
認めてもらえた嬉しさだったのかな、、、
ふわ美さんの前では泣きたくなかった、、、
会った時にはふわ美さんがしてくれていたようにいつもニコニコしていたい
あらためてありがとうって次会った時には伝えたい
ありがとう、、、本当にありがとう、、、
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