🫶

毎週月曜はハチのお家で宅飲み。

いつもみたいにだらだら飲んで一通り喋って
お互いスマホ見てたら
ハチが急に足掴んでくるから

「どうしたの？」

って聞いたら
横に首振るハチ。

「痛いよ」

って言っても

『知らない』

って言ってやめない。

「ぎゅーしてあげるから隣おいで」

って言ってやっとやめて
隣に来たハチ。

「怒ってるのよね。携帯ばっか見てたから？」

横に首振るハチ。

「じゃあどうしたの？言っていいよ。
  怒らないし嫌いにならないから。」

後ろの１文を言わないと正直に言えないハチ。
さきのこと思いっきり抱きしめて顔伏せたまま

『………花火』

？？？
花火？？？

『花火、一緒行けると思ってた。
  友達と行くって言われてやだった』

「え？それで怒ってたの？」

って聞くと
ハチは静かに縦に首を振った

あー。そうだったんだ。
たしかにラインからして機嫌悪そうだったもんな。
でもそんなことで怒ってスネちゃうハチが
たまらなく愛おしくてしかたなかった。

「ごめんね。一緒行きたかったんだね。
 じゃあ、友達の断るから一緒行こう。
  お揃いのTシャツ着て一緒花火行こう。」

そう伝えるとハチは

『…うん。でも浴衣も見たい…』

とニコニコで言ってくれた。

素直じゃなくて、思ったこと言えなくて
毎回イライラするハチだったけど
ちゃんと伝えてくれたハチの努力にも感動した。
言おうかすごく迷ったんだろうし、
言って嫌われたら。を考えちゃうハチだから
それを思うと本当に愛おしい。