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2021年6月27日 第16回東九条ゴミコロリ:高瀬川清掃(スウイング・沼田)

6月27日土曜日。2回目の高瀬川清掃。今回は全員、新装備「ブルーの長靴」を履いて参加できた。今回は集合場所の三角公園から高瀬川に降りて川底にある無数の陶器の欠片を拾うことになった。白い欠片が反射してよく目立つ。お皿や茶わんなどの生活用品はもちろん今ではプラスチックに代わっている電球のソケットやコンセントカバーなども次々に見つかる。自分の半径2m内でひたすら白い破片を拾い続けること1時間。参加者全員でバケツ1杯分の陶器を集めることができた。川底の白いキラキラも減ずいぶん減った気がする。また上流から流れてくるのか、はたまた誰かが補充するのか次回が楽しみだ。それにしても「陶器を川に捨てる」という行為が根付いている地域でそれを拾うことに少し抵抗がある。ゴミ拾いをしているという感覚もあまりない。

午後は市営住宅の集会所にて「昔の高瀬川周辺の話を聞く会」に参加させてもらった。いつもお世話になっている「にこにこや」のマスターが司会進行で2名の女性からお話を聞く。お二人とも結婚を機に東九条へ来られたとのこと。東九条の昔の風景を知るとともにお二人の人生も波乱に満ちていた。街も人も生きることへのエネルギーがあふれている時代だったのではないかと想像した。

ヤンさんたちがこれまで続けてきた行動はこの街がどこかの誰かに整頓され上書きされつつあることへの違和感や危機感、あるいはこれからもここで生きてゆくことの宣言のようにも感じた。

今回「話を聞く会」というせっかくの機会にゴミブルー(全身ブルーのスーツに身を包んだ戦隊ヒーロー)でも顔ブルー(熱中症対策のために考案された顔だけヒーローのマスクを被り首から下は私服の夏限定仕様)でもなくそのままの姿で参加してしまったことを後悔している。東九条でゴミブルーを風景にしてゆく中でひとつひとつの機会をもっと大切にしたい。


2021年7月15日
沼田亮平

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