2022年3月8日のこと:ゴミコロリは続くよどこまでも(スウィング・沼田)

3月8日(火)第25回東九条ゴミコロリが開催された。先月とは打って変わって晴天。ダルクさん、二宮さん、宇山さん、ゴミブルー4名。全員で河原町通りを下る。マンションの影に入るとまだ少し肌寒い。みんな細かなゴミが気になりなかなか先へ進めない。植込みを入念に探る、排水溝の網の隙間にヒバサミを差し込み吸い殻をはじき出す、足元のゴミを見逃す。他の人が気づいて拾う。全部自然で一体感を感じる。あっという間にゴミ袋が大きくなってゆく。
 
九条河原町の交差点で1歳くらいの女の子とお母さんに出会う。ちゃみブルーが名刺を差し出した途端に大泣き。上賀茂でも時々あるが、「この子が生まれる前からゴミブルーやってるんやなぁ」という謎の感慨に浸る。「笑って手振ってくれるまで何度も会いたいなぁ」とも。
 
宇山さんの案内で細い路地を通り抜け須原通りに出る。「エルファ共同作業所」の方にフリーペーパーSwingingの最新号を手渡し高瀬川に沿ってゆっくりと北へ。川沿いの大きな桜の木はまだつぼみも付けず春の陽を待っている。満タンになったゴミ袋をリヤカーに載せ11時を少し回ったくらいにネットワークサロンに帰着。
 
2年間通った「東九条ゴミコロリ」への参加は今月で一旦ひと区切りだがいつの季節も、どこを歩いても、次への楽しみがあった。そしてなによりゴミコロリを通じて出会えた人に恵まれ、彩られた2年間。3月19日からは展覧会「blue vol.2」が始まるが出会えた人たちとのご縁からこのような展示が産まれたことに本当に驚いている。
 
これからもゴミコロリの先に待っているものが想像できなさすぎて楽しみしかない。

2022年3月30日
沼田亮平

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