20120420 盛上駒

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写真1枚なので「イメージ」でアップする予定でしたが、どうやら説明文の字数制限に引っ掛かったようなのでアップし直します。

駒の中でも最高級品に位置付けされる「盛上駒」(もりあげごま)です。木は黄楊(つげ)、黒いところは漆です。盛上はその名の通り、漆を盛り上げて作ります。工程は「木を彫って」「漆を埋めて真っ平らな状態にして」「その上にもう一度漆を盛る」です。似たものに「書駒」(かきごま)がありますが、こちらは彫らずに直に漆を筆につけて書いたものです。慣れると見分けがつきます。

写真は関西駒の会の水尾修さん(号・修水)が作られた駒で、ある日駒の会に行くと突然「持って帰り!」と渡されました。水尾さんはアマチュア駒師が多い駒の会では珍しく、ほとんどプロとして活動していた方です。技術も他の会員が教えてもらうくらいでしたし、そもそも売れるものをなぜくださったのか。その理由はわからないまま、1年ほどして水尾さんは亡くなられました。

「本物」に幼い頃から触れるのは大事だと思うので、ポポの生徒同士の対局で使わせていただいています。「その駒50万円やで!」と言うとこどもたちはビビりながら「そんなん使っていいの?」と聞いてきます。「使わないほうがもったいないからどんどん使いなさい」と言っています。こういう方向から将棋に対する興味、理解が深まれば、ポポを辞めた後も大人になってからでもふと思い出してくれるのではないかと思います。

ここまでが当初書いた文章。その後、後日撮影した別の写真を見つけたのでアップしておきます。

同じ構図で2枚ですが、2枚目はストロボを炊いた上にぶれてしまったものです。意外と面白い写真になったかな、と削除せずに残してありました。

実物を見なくても本物の魅力を伝えようとできるのが、写真のいいところですね。

(本文ここまで)

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