私、群馬におります

2015年6月29日 17:32

このところ群馬にいます-2015年夏>3週間にわたり群馬県の公立私立高校を車で回りました。今年の1月には高崎と前橋の塾と通信制高校を徒歩で歩きました。いくつかの発見、大発見がありました。

(1)アクティブ・ラーニングと個別指導

塾訪問での発見については何度か書きました。個別指導という教育方法が驚くほど浸透していて、これが案外新しく、面白いということ。(もちろん問題はあります、根源的「学力観」の問題です。)学校が少人数になったとはいえ、教師1対生徒多という授業スタイルがなかなか変わらないこと。アクティブ・ラーニングという名前は聞くようになったのですが、どうもやり方(方法論あるいはメソッド)に目が奪われ、学習者を主体にした学習の総称であるという部分が抜けているように思います。むしろ「学習者が能動的に学ぶ」すなわち自ら学ぶ意欲や姿勢を引き出ことがポイントなわけです。おそらく教師のコーティングとかメンタリングの能力が問われると私は思います。塾が取り入れているチューター制などが有効かなと思った次第。

ちなみに文部科学省の用語集というものがサイトにありますが、それによるとアクティブ・ラーニングは次のように解説されています。「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」

(2)少子化=一人っ子という現実

全体として子どもが少ないことが少子化なのでしょう。そうなるとさいたま市など都市部は流入により増えているところもあるという議論になりそうですが、私が今回高校を歩きながら発見したことは違うことです。出生率(正確には合計特殊出生率)が低いということは圧倒的に「一人っ子」がおおいということです。

当たり前?

いやいや、そうなるとこうなります。↓「親に頼る子が多く、県外に出たがらない。親も出したがらない。それの方が経済的にも楽だから。県内にある短大・大学でほぼ満たせてしまう」

県外から募集で出向いた私には厳しい現実です。

しかし、それでいいのかな?

(3)にも関わらず群馬県は高校進学全県一区制。高崎、前橋の公立高校から聞いたのは、優秀な生徒が高崎、前橋に取られてしまっているという嘆きでした。その危機感からか伊勢崎市立四ツ葉中等教育学校は進学実績に対してすごい熱気でした。それに引きづられる形で伊勢崎市内の県立高校も懸命な感じがしました。

ただ私が得た印象は少し違います。「おっとりとした伸びしろのあるいい子が多いなあ」というのが私の印象です。むしろそういう生徒の方が「伸びる」と聖学院大学は考えますので、なんとかそこから募集したいと思って帰ってきました。

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