過去も未来も変わらない。

4.29という日が毎年来る度に、僕は悲しくもなり、そんな中でも前を向かなきゃいけないって思いながらもどうしても後ろめたくなり、結果として毎年、否が応でも思い出してナイーブな気持ちに突き落とされる。

過去は変えられないが未来は変えられるなんて言葉があるが、当たり前だが過去は変えられないものとして存在しているが、未来を変えられると抜かしてるのは悲しい出来事を1度も経験した事がない無いオメでたい頭をした奴しか言えないことだと思ってます。
未来が変わったとしても、結局悪い事が発生するのは必然のことであり絶対に逃れられない運命でもあるわけです。
人の死というのは最たる例で、昨日死ななくても今日死ぬ可能性もあるしそうでなければ明日死ぬことがある。これを延々繰り返して最終的にはいつか死ぬという確定の答えが出るのです。
19年前の今日、一昨日も昨日も元気だった貴方が急に息をしなくなり冷たくなったのを見てしまったがばかりに人を失った悲しみを今でも引きずり倒して、今でもこうして思い出して苦しむのです。
来年で20年。死ぬ直前までかわいがってくれた当時小学校に上がりたてだったあの子は、死と共に全て死んで、生というものが何かを延々探すような大人になりました、ただこんな大人になったのを、たくさんの優しさを注いでくれて、色々な事を教えてくれた貴方のせいとは言えません、大人になってみて貴方みたいな大人が如何に大切かというのを身に染みて分かりました。

僕にとっての19年という年月は彼の人格を壊し、そしてその壊れた人格から生まれた僕にとって絶望的な日々の脆い螺旋階段の積み重ねでもあるのです。

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