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Win Lose or Draw

今日も、暑かった!
粘り気があってスワンピーな天気。いろいろ感じるところはあるけど、南部ロックを聴くには最高の季節が到来しましたね。

そんな中、今日は久しぶりにオールマンズ中期の名作、Win Lose or Drawを聴く機会がありました。このアルバムほど彼らのレガシーの中で評価が分かれる作品は無いのでしょうが、私にとっては「名作」という評価で間違いないという結論で、ブレることはありません。初めてこの盤に出会ってから、むしろ国内盤の解説だったり、雑誌でのこの作品の解説に常に疑問を持ってきた次第です。

理由は幾つかあります。

①フィルモアのオールマンズの印象が強すぎて、過去、現在のリスナーがそこをベンチマークにし過ぎている。

②バンドというのはその時々の構成メンバーが作り出す音がその時のリアルな姿であって、過去の姿が全てではない。このアルバムではギターは1名(Greggをカウントしなければ)、鍵盤が2名、録音に携わったドラマーはオリジナルメンバーではない。加えてベーシストは新メンバー。

③過去と決別しつつ、それぞれのメンバーが異なる方向性を模索した中で、オリジナルの楽曲をなんとか持ち寄って仕上げた。それが本当に単なる寄せ集めだとしたら、このアルバム前後のライブでの演奏はもっと完成度が低いものになっていたのでは?

④時代背景や、その時バンドがそうした時代のニーズにどう対峙しようとしていたのか、というところまで掘り下げて聴かなければ、その盤に閉じ込めれられた音の本当の良さは分からない。60年代後半から70年代初期のオールマンズと音楽性が異なるのはある意味自然な流れ。

色々書き連ねてしまいましたが、非常に聴きどころが多いアルバムであることは間違い無いです。まずは、アタマからぶっ通しでHigh Fallsまで、曇った日の休日の昼下がりに聴いてみてはどうでしょうか?

You can’t lose what you never had...


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