天国のサーティワンは今までの 限定全部出てるって最高/川瀬 凪 ハッピーで浮かれた天国を詠みたくて あれこれ考えました。 ウォータースライダー並ばずに滑れるとか バ…
君が降り僕が乗るバス 外は雨 君が傘振り 僕は手を振る/川瀬 凪 父親の記憶の少ない人間ですが 雨の日に傘をクルクルっと回していた背中が印象的で時々思い出します。 …
青空の火葬場で腕時計眺る 新たなる舟は漕ぎ出し/川瀬 凪 祖父を焼く時に最後まで棺に手を振り続けた 祖母の細い手首を今もずっと美しいものとして 記憶に残しています。…
七番目の星《地球》より帰還した子の靴底に サハラ砂漠の砂は輝き/川瀬 凪 靴底の砂ってずっと取れませんよね。 砂場の砂も海の砂も、きっと砂漠の砂も。 王子様の靴の底…
とんでもないタイトルですみません。 たまには自分の詠んだ歌を振り返ってみようと思います。時系列に本日の5首。 死んじゃった友だちに会いたい 友だちを亡くした事なん…
若き王勇ましく進軍す 飛車にも角にもカラムーチョの狼煙立ち/川瀬 凪 今日は小学生と将棋を指しました。 ハンデとして大人は勝ち取った駒を使わないルールで。 序盤は…
天気予報晴れてる夜のマークは星 今夜は美しい夜でしょう /川瀬 凪 春ぐらいから 寝室の窓のすぐそばにある街灯の電球が切れていて、防犯上危ないなと思いながらも真っ暗…
無計画な僕らが食べる サービスエリアのソフトクリーム/川瀬 凪 31字ですらない。 今日ドライブに行きました。 目的地を決めずにただなんとなく都会が見たくて首都高に乗…
白ごはんにお刺身のっけて食べた かつて猫だった時の気持ちで/川瀬 凪 生まれてこのかたずっと人間なんですけど 時々かつて猫だった時の気持ちや星だった時の気持ちを思…
川瀬 凪
2024年8月22日 11:12
天国のサーティワンは今までの限定全部出てるって最高/川瀬 凪ハッピーで浮かれた天国を詠みたくてあれこれ考えました。ウォータースライダー並ばずに滑れるとかバカみたいに飛び上がれるトランポリンとか。そういうもので溢れていて偶々となりにいた人とでも笑い合えてしまうような。そして笑ってるうちに全部忘れちゃう。はじめのはじめのはじめの頃に抱いていた只、世界そのものを愛していた気持ちだ
2024年8月20日 11:19
君が降り僕が乗るバス 外は雨君が傘振り 僕は手を振る/川瀬 凪父親の記憶の少ない人間ですが雨の日に傘をクルクルっと回していた背中が印象的で時々思い出します。歳を重ねて、目にする景色耳にする話が増える度に感情に引っぱられ散らかっていた思い出の断片を正しくラベリングされたひきだしに仕舞う事が出来るようになってきました。すれ違ってしまうとしても目が合った瞬間にお互いを認め合えたらそ
2024年8月18日 14:36
青空の火葬場で腕時計眺る新たなる舟は漕ぎ出し/川瀬 凪祖父を焼く時に最後まで棺に手を振り続けた祖母の細い手首を今もずっと美しいものとして記憶に残しています。逆光でしか見えない物事の側面を愛していたいです。光の方へ、前へ前へと進む人がふと振り返った視線の先にあるもののような。忘れないでいたいです。それではまた。川瀬 凪
2024年8月16日 23:00
七番目の星《地球》より帰還した子の靴底にサハラ砂漠の砂は輝き/川瀬 凪靴底の砂ってずっと取れませんよね。砂場の砂も海の砂も、きっと砂漠の砂も。王子様の靴の底にもサハラの砂は残っていてしばらくは歩く度に夜空にこぼれて金色に光っていたら綺麗だろうなと思いました。靴底の砂のような写真にも何にも残っていないけれどその時その瞬間を思い出せる物を沢山持てたらいいなと思います。いつか八番目の星
2024年8月15日 23:00
とんでもないタイトルですみません。たまには自分の詠んだ歌を振り返ってみようと思います。時系列に本日の5首。死んじゃった友だちに会いたい友だちを亡くした事なんてなんてないのに(12:43)SNSのお題「鬱」で詠みました。よく言う「家にいるのに帰りたい」の派生です。でもなんとなく心に居ませんか、死んじゃった友だち。もう会えない友だち。前に進む為に置き去りにせざるを得なかった過去
2024年8月14日 22:51
若き王勇ましく進軍す飛車にも角にもカラムーチョの狼煙立ち/川瀬 凪今日は小学生と将棋を指しました。ハンデとして大人は勝ち取った駒を使わないルールで。序盤は目先の勝ちに気を取られている彼に色々アドバイスしながらですが、終盤は彼に寝返った元自軍の兵が大挙してくるのでこちらも死に物狂いでした。楽しかった。生まれたての若い棋士は直前にカラムーチョを食べていたので一手指すごとにその
2024年8月13日 22:24
天気予報晴れてる夜のマークは星今夜は美しい夜でしょう /川瀬 凪春ぐらいから寝室の窓のすぐそばにある街灯の電球が切れていて、防犯上危ないなと思いながらも真っ暗な寝室の眠りは深くこれはこれで悪くないと思っていましたが今日つきました。部屋にほんのりオレンジ色の灯りが帰ってきました。これもこれで良い。こんな暑い日に取り替えてくれた人がいる。その人に良いことが沢山ありますように。夜8時
2024年8月12日 21:24
無計画な僕らが食べるサービスエリアのソフトクリーム/川瀬 凪31字ですらない。今日ドライブに行きました。目的地を決めずにただなんとなく都会が見たくて首都高に乗って流れる景色を見てました。スカイツリー、サントリーの金のアレ、ゲートブリッジ、無限にあるビル、人の暮らし、海。途中江戸川区で下道におりて通った知らない街がなんだか一番良かった。白い団地と緑と清潔そうな遊具のある公園、小学校
2024年8月11日 14:37
白ごはんにお刺身のっけて食べたかつて猫だった時の気持ちで/川瀬 凪生まれてこのかたずっと人間なんですけど時々かつて猫だった時の気持ちや星だった時の気持ちを思い出すような、出さないようなふわふわした大人です。猫と云えば今年の3月に老いた愛猫を亡くしました。白くて目の青い静かな猫でした。半年程の介護を経てある日思い立ったように天国へいきました。思えばこれまでの人生で一番長く側にいてくれ