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キャンドルキープについて


上空から見たキャンドルキープ

概要

キャンドルキープは大都市から離れた海岸に突き出した崖の上に建てられた城塞で、空高く突き出した尖塔群を守るように厚い壁が覆っている。上空からその姿を見るとロウソクを立てすぎたケーキに見えることからキャンドルキープと呼ばれている。
キャンドルキープはフォーゴットン・レルムで最大の伝承と記録の保管庫だ。この砦の入館者は研究を続ける学者のコミュニティや活発な議論、探求を続ける賢者の学友を見出すことが出来る。知識や知識への探求を追い求める者にとって、これほど良い場所は他にない。
キャンドルキープは大預言者である”見者”アーロンドが住んでいた場所でもあり、かの『アーロンドの大預言』もこの砦で書かれた。
キャンドルキープに眠っている本、全てが予言書のように重要なものではない。しかし、何千もの失われたレシピ、はるか昔の日記など、この砦にしかないものが数多く眠っているのは確かだ。その反面、それらの書物が入館者にとって必要となる書物を見つけるのが困難になってしまうのは間違いない。幸いなことに、公言者と呼ばれる学者や賢者の集団が図書館と図書館に収められている全ての書物と目録作成に注意を支払っている。

キャンドルキープへの入館者

キャンドルキープに知識を求めてやって来た来訪者は入館料として、キャンドルキープに存在しない書物を要求される。そのような書物を持たない者は親切に追い返される。
門を守る門衛の公言者は目録を、判断を難しい場合は賢者を頼り、その書物が入館料に相応しいかを判断する。
入館料に値すると判断される書物はすでに蔵書にあるものであっても、希少本、高名な学者による注釈が記された本も受け入れられます。
無事に入館できた来訪者は専属のスタッフとして公言者が付き添い、閲覧したい書物を教えれば、持ってきてもらえる。また、必要な料金さえ支払えば、スタッフに依頼して写本を作成してもらうこともできる。

キャンドルキープの魔法

キャンドルキープ内部は様々な魔法によって守られている。図書館のなかで
は本をカビや虫食いから守るための魔法が満ちているし、飛行、テレポートで図書館に入ろうとするものは魔法を抑制される。また、書物を守るために、宿にある暖炉の火以外は、ろうそくより大きな炎は抑制される。また、大図書館から秘密裡に書物を持ち出したとしても、その本は即座に図書館の元のスペースへと返還される。

キャンドルキープの規則

喧嘩は厳禁 全ての議論は規則に則ったものではならず、口論や暴力は禁止されている
窃盗禁止 この規則は書物だけでなく、図書館の全ての物品に適用される。
写本の禁止 図書館の書物を読みながらメモを作成することは許されているが、内容を写す場合は料金を支払って書記に依頼する必要がある。
書物の改編禁止 書物を傷つけたり、マーキングしたり、改編を加えることは禁止されている。

公言者

図書館には300人の公言者が住んでいる。公言者はキャンドルキープで働く、修道僧であり、俗世から距離を置いた学者である。ほとんどの公言者は魔法的な力を持っていないが、魔法に関する知識は豊富に持っている。
公言者になろうとするものは厳格な検査を受け、書物と知識を守るために一生を捧げることを誓わされる。
公言者の役職として以下のようなものがある
侍祭:力仕事や掃除、荷物運びといった肉体労働を行いながら、自分の研究を行い、書記に昇格することを目的としている見習い。
書記:文書保管業務のほとんどを行うと共に、大掛かりな作業が必要になった際には現場仕事にも駆り出される。
読師:書記たちを監督し侍祭の教育にあたる賢者や年かさの修道僧。大図書館に一生をささげた経験豊富な学者で、高位の役職が空いた場合は読師から後任が選出される。
門衛:砦の保安を担当する読師
指導者:公言者の訓練や教育を束ねる読師
大読師:読師の中から選出される8人の学者で、それぞれがそれぞれの専門分野における最高の専門家として認められている。
本の守り手:キャンドルキープにおける最高役職の一つで、本の守り手の言葉はキャンドルキープにおける法となり、後世のために記録され、他の守り手によって変更されるまで、その法は守られる。
第一読師:キャンドルキープにおける最高役職の一つで、キャンドルキープの学問的誠実さを保ち、筆記資料や知識の源を増やし続けることを責務としている。

サービス

キャンドルキープを訪れた者は、最大で一旬(十日間)しか滞在を許されず、退館すると一か月は再入館できない。その代わり、入館中はお金を払えば以下のようなサービスを受けられる。
伝承の複写:図書館にある魔法的でない書物を複写して製本してもらうには100gp、分厚い書物にはそれ以上の料金が必要となる。この作業には何週間もかかるため、門で受け取る者の他に、追加料金を支払って自分元へと届けてもらうことを選択するものは多い。
呪文書:呪文などの魔法に関する書物はさらに高い。呪文書一冊のな団は数千~数万gpに及ぶこともある。
公言者の著作:キャンドルキープの修道僧は毎年、小冊子を発行する。これらの書物はいずれも単一のテーマを扱っており、そのテーマに密接に関連した小論や抜粋その他の文章をまとめたものだ。これはキャンドルキープ以外の大都市の書店でも扱われ50~100gpで取引される。


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