コミュニケーションのズレ

再開後、数回メールのやり取りした位で3ヶ月程会わずにいました。
この間彼はもう一度やり直そうと思えたようで、
以前一緒の会社で働いていた人と組むことにしたと連絡があり、それで相談に乗って欲しいと連絡がきました。
今度のバディは「すずちゃんと似たようなこと言うんだよ」と。
詳しく聞くとそのバディはノウハウコレクターなのである。
だから「その人行動しないでしょ?」と聞くと、「なんで分かるの?良いこと言うなと思うんだけど、響かないんだよね。だって行動しないんだもの」と彼。
「そういう人ノウハウコレクターって言うんだよ」と教えて差し上げました(苦笑)
これじゃ、会社の行く末も見えてしまう・・・

現状把握と課題の追求が終わっていないのに行動に移すのは危険です。
・なぜ、その状況になってしまったのか
・何を改善したら同じことを繰り返さずに済むのか
これが分かってからでないと正しい行動は出来ません。

なぜなら過去の自分が選択と行動をした結果、今があるから。
自分自身の選択の仕方、思考の癖を変えないといけないということです。
なのでそれを彼と社長の中で起こっていると思われるコミュニケーションのズレと言うことで説明した。

それは大まかに3つある。
1つ目は同じ言葉を使っていても、人それぞれ意味付けが違うこと。
例えばこうだ。
社長から「営業やれ」とよく彼は言われていたそう。
だけど彼は「営業をしたくない」と思っていたのね。
彼にとって「営業=苦痛」なものだったの。

社長が「営業=チャンス」っポジティブイメージで
彼が「営業=苦痛」ってネガティブに思っていたら、
社長が「営業すればいくらでも稼げるよ」なんてポジティブな発言をしても、 彼には響かないよね。
だって、苦痛なんだから・・・
だから社長が上手くいったやり方を教えてくれても彼はやる気にならない。
社長がもっと賢かったらもっと違うアプローチができたのにね。

2つ目は価値観のズレ。
これ私もそうだったんだけど、自分の価値観が常識だから相手も同じ価値観だと思っている。
価値観が違うってことは それぞれ持っている価値基準も違う。
価値基準っているのは「良い」「悪い」「正しい」「間違っている」等の基準を決めるもの。
だから「自分はこう考えている」を伝えないと分かってもらえないよね。
あと社長に対して自分では伝えたつもりになっていても理解されず、「これ以上伝えても分かってもらえないからもう言わなくていいや」って悲観的に思ってるところがあったでしょ?
そういう時は伝え方を変える方法もあるよ。

3つ目は言葉だけ聞いていると、一見giveだけのように感じるが、実は「○○すれば」という言葉が隠れている。
そう、受け手はgive&takeだったことに気づいていない。
社長は与えるより受け取る方が多くなるように行動し自分の利益を優先させる人。
例えば、「好きなだけ給料取っていいぞ」と彼は言われたと思っている。
でもその言葉には「これくらいの利益が出たら好きなだけ給料取っていいぞ」という言葉が抜けていると私は読んだ。
色々な話を統合し、「○○すれば」という言葉を当てはめると合点がいく。

この3つを知っていれば対策も講じられるでしょ?と伝えると、
彼は前のめり気味で「すずちゃん凄いね!コンサル出来るんじゃない?俺のコンサルして欲しい」とお願いされ、正式に一緒に立て直せることになりました。

さらに、彼から予想外の言葉が・・・

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