一年振りのメール

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「彼しかいない」と思いながらも、彼の顔を思い出そうにも白黒の静止画でしか見えない。
感覚的に、カラーでしかも動いている彼の姿じゃないと、連絡しても上手くいかない気がし、自分のやるべきことに集中し日々を送っていた。
数ヶ月経ってようやくカラーの静止画の彼が想像できて、さらに数ヶ月後リアルな彼が想像できた。
夢にも彼が出るようになったので、そろそろ連絡しようと思い文章を考えた。

とてもシンプルに「久しぶり。○○について今勉強中なんだけど、詳しかったよね?よかったら相談に乗って欲しいな」という文章でした。

メール送信して2日後に彼から返信がきました。

「ホント久しぶりだね!メールありがとう。返信遅れてごめんね。実はメール貰った日に親父が入院して。週末退院できるみたいで大したことないから安心して。俺でお役に立てるか分からないけど、どんなことかな?」というような内容でした。

感触は悪くなさそうだったので、「食事しながら話さない?」と返信。
数日後に再開を果たす約束をしました。
別れてちょうど1年が過ぎようとしていた。

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