殻を破る時が来たようだ

社長は思った以上にしぶとい。

私もこれは後から知ったのだが、彼は通帳を社長に管理されていたので、その借金の半分の額全て社長が自分の懐に入れたのである。
「自由が融資した分を返してもらっただけだ」と言われ、「話が違う」と彼も反論をしたようだが、通帳握られたら話にならない。

「先にそういう話しといてよ。色々方法あったじゃん！」と言うと、「そんなことされるなんて思っていなかった」と落胆している彼。
だから、あなた社長のこと信用しすぎなんだって～

「ホント馬鹿なんじゃない？」とついつい私の心の声が漏れてしまう度に、面白いように凹む彼。

その姿が可愛くて、可愛くて。
はい！私はドSです（笑）

流石に彼もここまでされたら、黙っていなかった。
・このままじゃ自分がダメになる
・もう社長とは離れたい
会社を辞めたいと社長に申し出たんです。
それで今までのことを洗いざらい話すと、「自分のお金を持ち出したとか本当か？通帳とか領収書とか全部証拠を出せ」ときたのだ。
彼はキッチリしてるが故に、社長に迷惑のかからないよう自分の持ち出しと分からないように帳簿を変えたり細工をしていたそう。
あと通帳も電子に替えてて1年前までしか履歴を出せないとかで、証拠という証拠がなくって、これには彼ももうどうしようもなくなり途方に暮れ、俺いつまでこんなこと続けるんだろうと感情が爆発。

ついに彼も自分の殻を破る時が来たようだ！