表裏一体

次に会った時にもう一度確認した。
彼の意思は変わっておらず、
・どういう会社を作っていきたいのか
・そのためにはどういう人を集めるのか
を説明してくれたけど、弱いなぁ~と思い、
「こうしたらいいんじゃない?」と色々提案した。
すると「前々から思ってたけど、俺より社長に向いているよね」と言われる。

彼の良いところは「素直」なところ。
人を疑うということをまずしない。
私とは真逆な人である。
だから彼とは「補い合える」と思い、彼と夫婦になりたいと思った。

だけど、時によく見える部分が牙をむく。
そう「長所」と「短所」は紙一重なのである。

彼は言葉の裏を読まない。
見えている部分で判断する。
だから絶対社長と組むとやられてしまうと思った。

当時の私は、二人で話し合って、お互いが納得できるオトシドコロを探るという術を持っておらず、
「自分が正しい」と思っていて、力ずくでも「私の意見に従え」と押し付けていた。
しかも彼が自分の愚かさに気づいて、会社を作るのはやめるだろうと高を括っていた。

「少し時間が欲しい」と言われてもいくらでも待つわよと余裕だった。

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