ブリキの心臓第二稿

【導入】

2020 10/31 今日はハロウィンだ。
東京都渋谷のハロウィンは今年も色々あったが何とか大盛況。
数々の化け物たちがあなた方の横を通り過ぎていく。
トリックオアトリート、トリックオアトリート。
お菓子を持っていなかったことが災いを呼んだのか、深夜の町を歩く探索者に背後から魔の手が差し掛かる。
まずは頭部。
何かがものすごい勢いでぶつかる。
何が起こっているのかもわからない間にあなた方は何かを注射され意識がもうろうとし始める。

<CON*5>もしくは<目星>

(成功)

朦朧とする意識の中、白衣を着た男たちが数名あなたの視界に移る。
「プロジェクト:ティンハート第一被検体を捕らえた、搬入急げ」
と聞こえる。
そこであなたは意識を失った。

(失敗)

あなたは意識を失った。

【ブリキの町――路地裏――】

あなた方は目を覚ました。
どうやら、どこかの路地裏で目を覚ましたようだ、ゴミが散乱している。
どうやら古びたゴミ袋に砂のようなものが入っており、あなた方にクッションの役割をしていたようだ。
あなた方をは顔を見合わせることだろう、探索開始。

【探索箇所】

・辺りを見渡す

さびれた印象のある都会の路地裏。
古びたゴミ袋が散乱としていて、ハロウィンの日の東京を連想するかもしれない。
どうやら、前方に道が開けているようだ。

・<聞き耳>

何か硬くて重たい金属がコンクリートに規則的にぶつかっているような、そんな音が聞こえてくる。

・ゴミ袋

ゴミ袋は非常に古びており、だいぶ長い時間放置していたのではないかと容易に推察できる。

<地質学>or<生物学>or<考古学>

これは、生ごみにカビが繁殖しとんでもない時間を経て砂へと化したのではないかと推察できる。

【ブリキの町――ブリキの行進――】

あなた方が進んでいくと金属が規則的にコンクリートをたたく音がカンカンと聞こえてくる。
その音はあなた方が進めば進むほど強くなっている、あなた方は次第に、それがとてつもなく大きな騒音として不快感を感じることでしょう。
騒音に耐えながらあなた方は路地裏を抜けると、そこは大通りになっているようだ。
大通りに出たあなた方はとんでもない光景を目の当たりにする。
そこには、子供が遊ぶブリキでできたロボットが人間サイズまで巨大化して街を足並みそろえて歩いているのだ。


あなた方は、常識では考えられないできことを目の当たりにし<SAN値チェック>1/1d4


<ブリキ人形に声をかける>

ブリキ人形は足を止めずあなたの声が聞こえていないようだ。

<ブリキ人形に接触する、もしくはブリキ人形の進行を阻害するような行為、ブリキ人形の視界に入る>

少なくとも万の数はいるだろうブリキの人形たちが一斉に歩みを止め、そして探索者たちを見やる。
先ほどまで信号機の安全を示す青色のように輝いていたブリキたちの目が一斉に赤に代わり探索者達を万の赤い光で照らす。
一面に染まる赤、あなた方に緊張が走る。
<SAN値チェック>1/1d4 
※短期的狂気のアイデアチェックは、いくら発生時間が短かろうと、前回のSAN値チェックは引き継がない。


【逃走】


赤い瞳のブリキ人間達が明確な殺意を持って探索者たちに近づく。
探索者達は本能的に逃げなくては!という気持ちになることだろう。

<逃走開始>

~処理

DEX*5で判定、成功回数に応じてここが1000年後の東京の都市渋谷であることのヒントを渡す。
致命的失敗をした場合はもう一人も失敗にするもしくはダメージを2倍にするのが妥当だろう。
決定的成功が出た場合、失敗した仲間を助けられるもしくは、一度ミスをしてもダメージが入らないなどの処理が望ましい。

1度目:
探索者達は道路の上を必死に走る。
当然のようにものすごい勢いで彼らブリキ人間たちがあなた方を追いかける。
ふと後ろを覗き見るとブリキ人間が数人飛び掛かってきた、まずいとあなた方が思うより先に、ブリキ人間たちの着地地点、あなた方が先ほどまで脚を動かしていた道路が爆発音とともに陥落しブリキ人間たちが落ちていく。

<DEX*5>(成功)

必死に走りながらもあなたは急なことに後ろを振り向くことだろう。
すると道路が陥没しとてつもなく大きな穴が開いている、もたもたしていると今走っている道路も陥没してしまうのではと不安になることだろう。
先ほど走っていた道路が本来の地面に落ちていく、そこでふと落ちていく古びた看板にあなたは目が行く。
それは大分錆びていて正確に文章を読みとることはできない。

情報:「――セ――――」
※渋谷センター街の看板

<DEX*5>(失敗)

貴方は爆発音と衝撃に思わず振り返ってしまった。
前への歩みを止めた瞬間、足元から、地面の感覚が消え急な落下感を感じる。
そう、歩みを止めてしまったがばっかりに立っていた地面が陥没してしまったのだ。
重心にしていて足が急にバランスを崩されてしまうが、あなたは何とか残った地面にしがみ付く事に成功した。
ふと下をのぞき込むと、そこには十数メートルはあるであろう大穴が開いている。
落ちたら確実に死ぬ、しかしそんなことは些細なことだそんなことよりも有象無象と下に敷き詰められたブリキ人間たちが、虫かごに入れられた大量の蟻のようにこちらに向かって下にいるものを踏み潰すかのようにしてこちらにまで迫ってきている。
その様はさながら、芥川龍之介の蜘蛛の糸のようだ。
必死によじ登ろうとあなたがジタバタとしていると、ブリキ人間たちのいる割れた地面の底で再度大きな爆発が起きる。
あなたはその爆風で地面まで吹き飛ばされることだろう。
あなたは強く頭を打った{1D3のダメージ}。

2度目:探索者達は後ろで起きている惨劇を振り返る暇なく走り続ける。

<DEX*5>(成功)
ブリキ人間達が上空からあなた方の前に現れる、なんと20階以上はあるであろうビルの上から落ちてきたのだ。
その耐久性、執念深さは尋常ではないとあなた方は思うはずだ。
走ってくるあなた方に腕をしめしめと言わんばかりなブリキ人間が伸ばしてくる。
右折せねばと減速するあなた方は気づくことだろう、つい先ほどまで走っていた後ろの道路のほうで、ゴゴゴゴゴゴゴゴとすごい騒音を立てながら20階建て以上のビルが倒壊し始めていることに。
気を取られている隙に、ブリキ人間はあなた方に組み付いてくる。
しかし、ビルの倒壊によりあなた方は吹き飛ばされる、それは流石のブリキ人間たちとはいえ例外ではない。
貴方は吹き飛ばされ、一瞬気を失いそうになるが、ハッと目を開ける。
そして目の前にあるイースター島のモアイ像を連想させる、コケだらけの岩でできたモニュメントをしり目に、あなたは走り出さねばと立ち直る。
※モヤイ像

<DEX*5>(失敗)
ブリキ人間達が上空からあなた方の前に現れる、なんと20階以上はあるであろうビルの上から落ちてきたのだ。
その耐久性、執念深さは尋常ではないとあなた方は思うはずだ。
走ってくるあなた方に腕をしめしめと言わんばかりにブリキ人間が腕を伸ばしてくる。
右折せねばと減速するあなた方は気づくことだろう、つい先ほどまで走っていた後ろの道路のほうで、ゴゴゴゴゴゴゴゴとすごい騒音を立てながら20階建て以上のビルが倒壊し始めていることに。
気を取られている隙に、ブリキ人間はあなた方に組み付いてくる。
しかし、ビルの倒壊によりあなた方は吹き飛ばされる、それは流石のブリキ人間たちとは言え例外ではない。
あばたは吹き飛ばされ脚を擦りむき{1D3のダメージ}、一瞬気を失いそうになるが、ハッと目を開ける。
あなたは走り出さねばと立ち直る。


3度目:あなた方は必死に走っていて段々と息が上がっていき、自分の体力に限界が近いと自覚することだろう。
しかし、ブリキ人間たちは相も変わらずのスピードで追ってくる。
それに対して絶望を感じ始めるかもしれない。
いつまで走っていればいいのか、どこまで走ればいいのか、今自分たちはどこを走っているのか、言い知れぬ不安が頭に過る。

<DEX*5>(成功)
必死に走る貴方はいつの間にか建物の中を走っていたらしい。
ここでは、建物の老朽化など様々な要因で、外と建物の区別がつきにくい。
最後に動いたのはいつのなのか想像もつかないように静止したエスカレーターを駆け上っていくあなた。
途中、段差につまずきそうになるが、何とか立て直し前へ前へと進むが、ブリキ人間の脚は強靭で体力は無尽蔵と思わされるほど。
減速を知らない彼等に段々と距離を詰められていく、そんな時、パチンっという何かが頭上にある経年劣化で何が書いてあるのかも分からない絵画に何かがぶつかる音が鳴る。
※トトハの援護
ゴゴゴゴゴゴゴゴとインド象3頭分はあるであろう巨大な絵画が背後でブリキ人間たちを巻き込み押しつぶす。
あと一歩足が遅れていれば潰されていたことだろう。
※明日の神話
<DEX*5>(失敗)

必死に走る貴方はいつの間にか建物の中を走っていたらしい。
ここでは、建物の老朽化など様々な要因で、外と建物の区別がつきにくい。
最後に動いたのはいつのなのか想像もつかないように静止したエスカレーターを駆け上っていく貴方。
途中、段差につまずき、前方にものすごい勢いで転がり込む{1D3のダメージ}。
途中、段差につまずきそうになるが、何とか立て直し前へ前へと進むが、ブリキ人間の脚は強靭で体力は無尽蔵と思わされるほど。
減速を知らない彼等に段々と距離を詰められていく、そんな時、パチンっという何かが頭上にある経年劣化で何が書いてあるのかも分からない絵画に何かがぶつかる音が鳴る。
※トトハの援護
ゴゴゴゴゴゴゴゴとインド象3頭分はあるであろう巨大な絵画が背後でブリキ人間たちを巻き込み押しつぶす。
あと一歩足が遅れていれば潰されていたことだろう。


4度目:あなた方は、背後でブリキ人間たちが押しつぶされるのを見て一度息を整えようと立ち止まる。
しかし、耳を澄ますとあの足音が先ほどまでよりも速いペースでこちらに向かってきている音がする。
あなた方は顔を見合わせ、再び慌てて走りだす。

<DEX*5>(成功)

陥落した建物の不安定な道をあなた方は駆け下りて広い道路に出る。
道が四方に別れているがどこに逃げるかなんて判断をしている暇はないのでそのままあなた方は駆け出す。
進んだ先から、大量にブリキ人間たちがこちらに向かってきている事に気が付く。
貴方は必死に方向転換をする矢先、次は背後の巨大建造物から、錆びたネオン看板が落ちてきていることに気が付くことだろう。
貴方は緊急回避を試み、先ほどの道路の中央まで逃げ込む。
すると巨大な看板がコンクリート衝突し、ゴゴゴゴと周囲に衝撃が走る。
振り返ると、衝撃によって原型をとどめないほどバラバラになっている何かのネオン看板のようだが、どこか数字の6を形どったものにあなたは見えることだろう。
※渋谷109の看板。

<DEX*5>(失敗)

陥落した建物の不安定な道をあなた方は駆け下りて広い道路に出る。
道が四方に別れているがどこに逃げるかなんて判断をしている暇はないのでそのままあなた方は駆け出す。
しかし進んだ先からも、大量にブリキ人間たちがこちらに向かってきている事に気が付く。
貴方は必死に方向転換をし、周りを見ている余裕はない。
なぜ気づかなかったのか、中央の道路に向かって走っているさなか、背後で何か巨大なものが落下した音がする。
瞬間、あなたは吹き飛ばされ足を強打する{1D3のダメージ}。

5度目:周囲に起こった事で、幾人ものブリキ人間たちは倒壊した建物の下敷きになったり、高層ビルの上から降ってきた看板などによって潰されたりと、あなた方を殺すために数々が犠牲になっている。
あなた方は不意に「なぜ、そうまでして?」と自分たちが追われる理由に疑問を抱くかもしれない。
しかし、そもそも、それはあなた方が考える答えになっていないとしても、必ず今までの常識が覆ってしまうような出来事を目の当たりにする。
それは、先ほどビルから落下したなにか、成人男性が少なくとも30人以上いないと持ち上がりそうもないその瓦礫が、不意にゆっくりと持ち上がる。
30階以上上からの巨大な落下物につぶされたブリキ人間たち、あなた方はさすがに活動を停止しているだろうと確信を持っていたはずだ。
しかし、しかし彼らは赤い血を流しながら起き上がる。
奴らは不死身だと思うより先に巻きあがる粉塵の奥で、彼らの瞳の赤がまっすぐこちらを見つめる。

<DEX*5>(成功)

貴方は瞬間的な恐怖に打ち勝ち、すぐさま後ろに振り返り走り出す。
そこは四方に広がる大きな交差点、貴方はどこか見覚えがあると思うことだろう。
余計な事は考えるなとあなたが身体を動かすと、人が何人も通ることができるであろうこの交差点、大きな道路そして大きな歩道。
四方向に続くすべての道が、残念ながらブリキ人間たちで埋め尽くされていた。
まるで粉塵によって霞む視界に彼らの大量の赤い光が迫る、あなたはそれを赤い津波のようだと思うことだろう。
ジリッと、もう駄目だと、一歩後ろに足を踏み入れると、何かが貴方の足がぶつかる。
それは、道端に無造作に転がるボロボロの犬の石像。
苔がついていてあなたの知っているそれとは大分変ってしまっているかもしれないが、あなたはそれを見て確信する。
これは、渋谷のシンボル名犬「ハチ公像」。
そしてここは、渋谷駅前、多くの人々が行きかう交差点。
スクランブル交差点だと。
貴方の知る日本とはとても思えないほど荒廃しているこの土地がよく知る日本の首都、東京だということをあなたは確信する。

<SAN値チェック:2/2d10+1>

<DEX*5>(失敗)

貴方は奴らは不死身だという事実を目の当たりにし恐怖する。
足がすくみ、なかなか次の一歩を踏み出せない。
そんなあなたに容赦なく、ブリキ人間は手を伸ばす。
彼らの冷たい腕があなた方をとらえる。
あなたはその腕の冷たさに、ハッと気づくが時すでに遅し。
必死にあがき、後ろに進もうといあがくが、おそろしく力強いブリキ人間たちの手にひきづりこまれていく。
さらにブリキ人間たちはあなた一人を捉えるには過剰なくらいの量であなたを取り押さえにかかる。
あなたは、ぼろぼろのコンクリートの上で痛みを忘れるぐらい必死にあがく{1D3のダメージ}。
ものすごい勢いで押さえつけられながらも、必死にあがくあなたの先に、見覚えのある石造が倒れている。
それは、主人の帰りをひたすら待ち続ける名犬の石像。
そう、渋谷のシンボル、ハチ公像だ。
そしてここは、渋谷駅前、多くの人々が行きかう交差点。
スクランブル交差点だと。
貴方の知る日本とはとても思えないほど荒廃しているこの土地がよく知る日本の首都、東京だということをあなたは確信する。

<SAN値チェック:2/2d10+1>


【トトハとの邂逅】

四方に続く、とても大きく広い道路からは雪崩のような勢いでブリキ人間たちが覆いつくしている。
あなたの前方にいるブリキ人間がグッと膝をかがませたところで、こちらまで飛びかかろうとしていることは容易に想像できた。
もうおしまいだ、あなた方はそう思ってそっと瞳を閉じることだろう。
すると突然、死を予見する研ぎ澄まされた感覚の中、口笛のような音をあなた方は聞き分けることができる、その瞬間。
黄色い閃光とともに、辺りのブリキ人間たちが一斉に動きをとめ、動力を失ったブリキ人間たちが重力に任せて倒れていく。

「助けに来るのが遅れてしまったね。
 質問は後だ時間はあまりないからね、さあこっちへ。」

すると、大きなぼろ雑巾のような布を被った人物があなた方に手を差し出す。
※倒れている人物がいた場合手を貸してくれる(最後の判定でDEX判定をミスしてしまった者)。
<聞き耳>or<生物学>
手を借りたあなたは、この人の手が布越しだとしてもわかるくらい固いような気がする。

「KP用情報」
トトハはAF:夢のクリスタライザーを使用し、周辺のブリキ人間たちの動きを止めている。
ほんの5分間しか効果が持たないので、探索者たちが怖がらないようにトトハの配慮でぼろ布を被っている。

ここで5分間タイマーを使う。
もし、探索者たちがついてきてくれないような状況になった場合、トトハは「5分間しか彼らを止められない、君たちの気持ちは察するが、今は僕にかけてくれないか」と優しく接することだろう。

【5分以内にトトハについていかなかった場合】

背後でゴゴゴゴゴゴと何かが動き出す音が聞こえてくる。
それは油の足りない金属同士が擦りあうような音。
それにとてつもない不快感を感じる。
すぐさま、彼らの瞳に光が戻り、真っ赤な瞳であなた方を見つめている。

<DEX*5or回避 成功>
とびかかってきたブリキ人間の攻撃をあなたは上手に回避する。
そこでトトハが必死になってあなたを必死に引っ張ってどこかへ連れていく。

<誰かひとりでもDEX*5or回避 失敗>
とびかかってきたブリキ人間はあなたをその衝撃で吹き飛ばす、あなたは壁に激突する1D3のダメージ。
さらにそのブリキ人間はあなたに殺気の籠った赤い瞳で近づいてくる。

<5分経過共通イベント>
そうすると、布を被っている人物があなたとそのブリキ人間の間に割って入り何かのスイッチを押す。
すると周囲で爆発が起こり、スクランブル交差点と呼ばれた場所が吹き飛ぶ、当然、あなた方とトトハは爆発に巻き込まれ吹き飛ばされる1D3のダメージ。
「さぁ、倒れている暇はない、早く!」


【トトハについていくという発言が聞けた場合or上のイベント後】

彼はあなた方の手を引いてビルの方向へと走り出す。
ブリキ人間たちをかいくぐり、何とかあなた方はビルにたどり着く。

「さてと、いろいろお話しないといけないね、こんな格好で表れてすまない。」

「まずは僕の正体をあかすね、僕がどんな姿でも、決して声を上げないと約束してくれるかい?」

謎の人物ははバサリと布を脱ぎ捨てる。
そこに現れたのは先ほどまで殺意をむき出しにして追いかけてきていたブリキ人間が現れる。
<SAN値チェック0/1D3>

「驚かないで聞いてほしい、僕はトトハ。

 僕は君たちの味方で、同時に人間という種族のファンなんだ、どうか信じてほしい。」

[トトハ]

耐久値:85
装甲:30
STR:45
CON:45
POW:15
DEX:17
APP:該当しない
SIZ:17
INT:24
EDU:120

[持ち物]
<AF:夢のクリスタライザー>

時の神様であるダオロスから受け取った代物。
眠りの大帝ヒプノスの権能を使用可能。
ただし、1度使う毎に+10%(永続)の確立でヒプノスの怒りを買い夢のクリスタライザーの守護者が送られてくる。

<ボロ布>

つぎはぎだらけのぼろ布。

[性格]

基本的には探索者たちに好感を持たれるよう優しく話しかけてください。
彼はとても温厚な性格で探索者達と出会えてとても嬉しがっています。
トトハは人間のファンで、絶滅種である人間について調べ違和感を感じブリキの生命体たちの情報発信と受信を断ち切り、独学で2020年の日本語やその他の言語を勉強し始めました。
彼はダオロスと交換日記を付けた末ファイアーウォールのせいで、鵡鴨千鶴のことや、人間達がなぜ滅びたのかまで知ることができませんでした。
しかし、彼はそれでも、ダオロスを信じ、ハロウィンの日に起きたこの奇跡を、うれしさを精一杯の表現で探索者たちに示すことでしょう。

「ここはとても危険だから僕の住処である下水道に案内したいんだけれど、質問したいことがきっとたくさんあるよね。」

「僕にこたえられることならば何だってこたえるよ、まずは何から聞きたい?」

Q.今はいつか
「西暦でいうと3024年10月31日だね。」

Q.ここはどこだ
「君たちの時代では、東京都渋谷区とされていたはずだね。」

Q.あいつらはなぜ襲ってくる
「僕達が知ることのできない真実にどう結びつくのかはわからないけれど。
 どうやら君たち人間を見つけ次第、情報統制用のマザーコンピューターが君たちを消すように信号を送るみたいだ。
 あ、僕は発信と受信の機能を遮断しているから安心してほしい。」

Q.ほかに人間はいないのか
「人間は絶滅種なんだ、何が原因なのか、僕は900年近く探っているけれどわからない、正しくは、たどり着けないようになっているんだ。
 情報にファイアーウォールがかかっていてね、調べても情報が記憶できないんだ、だから君たちの助けが必要だ。」

Q.ブリキ人間はどれくらいいるんだ。
「ざっと17億体ほどだね。
 半永久的に活動できる生命体だから、僕たちは他の生物たちの特徴である死というものを知らないんだ。」

Q.目的は?
「僕はね、とある神様と約束したんだ。
 僕の現代に対するどうしようもない違和感を払う代わりに、この間違った歴史を葬り去れって。
 彼を信じたおかげで僕は君たちに出会えた、本当にうれしいよ。」

Q.下水道は安全なのか
「安全だよ。
 ブリキ人間に下水道なんて必要ないからね、彼らは下水道なんてものは忘れてしまっているんじゃないかな?」

「それじゃあ、そろそろ行こうか。
 ここからは危険な移動になるから、気を引き締めていくよ。」


【潜入パート】

{スニーキング双六の遊び方}

探索者はそれぞれ二つの駒を黒のマスに配置。
毎ラウンドに一回、1D6をそれぞれ振り出た目の数駒を動かす。
赤のマスにたどり着くとゴール、赤のマスを超えてしまった場合は元のマスに戻って赤に丁度たどり着くまで同じマスに戻る。
黄色のマスにとまった場合、ブリキ人間の駒を1体黒のマスに追加する。
探索者のラウンドが終わり次第KPは1D6を振りブリキ人間たちを動かす。
ブリキ人間が、探索者たちのいるマスにピッタリ止まると探索者とブリキ人間達との戦闘が始まる。
ブリキ人間が赤のマスを超えた場合は駒を消滅させる。

※トトハは容赦なく夢のクリスタライザーを使用する、その際双六上ではブリキ人間達全員が一回休みとすること。
使用した回数ごとに10%夢のクリスタライザーの使者が送られてくる確立が増えてくる。
最初の描写の分は換算せず、ここから探索者たちがブリキ人間と対峙するごとに夢のクリスタライザーがヒプノスに見つかる可能性が増加する。
夢のクリスタライザーの使用時に毎度このダイスをシークレットダイスで振ること。
もし双六中に出現してしまった際は、ブリキ人間と同じ要領で夢のクリスタライザーの守護者の駒を用意し、ブリキ人間の後に1D6進めること。
もし夢のクリスタライザーの守護者が現れた場合、ブリキ人間たちと一緒で地下に逃げて追いかけてくるはずだし、バッドエンドまっしぐらなイベントなのだが、双六が終わり次第クリスタライザーの守護者が一旦諦めたことにして深追いはしないこと。

{黄色のマスを探索者が踏んだ場合}

トトハが慎重に前へ進み探索者たちにハンドサインを送る、彼の後ろを慎重にあなた方はついていくことだろう。
すると、後ろから、ザッザッザッザッとあの嫌な金属音が聞こえてくる、そうブリキ人間の足音が背後から迫ってきている。
※初回のみ<SAN値チェック0/1d3>

{探索者たちとブリキ人間がぶつかった場合}

あなた方は慎重にトトハの後をつけていたが、不意に瓦礫の小さなセメントを貴方は踏みつぶしてしまう。
ジャリッという鈍い音に、さっきまで規則的に聞こえていたブリキ人間の足音が一瞬止まりものすごい勢いで駆け出してくる。
一瞬でこちらまで四方八方から赤い瞳のブリキ人間たちがあなた方の周りを取り囲む。
そこでトトハはすかさず黄色大きな卵のようなものを取り出し、あたりは閃光に包まれる。
<クリスタライザーの使用ロールを行い、行ったのちクリスタライザーが発見される確率を永続的に10%増加させる>

{赤のマスにピッタリ止まれず戻ってきてしまう場合}

あなた方が前に進もうとするとトトハが手で待ったをかける。
「ブリキ人間たちがいるね、前に進むのは彼らが通りすぎるのを待ってからだよ。」

{赤のマスにたどり着いた場合}

トトハが足元にあるマンホールに手を伸ばす。
彼が注意深くあたりに注意を向けながらマンホールを開けると。
「さぁ中に入って。」
と下水道に続く梯子を降りるように示唆する。

{夢のクリスタライザーの守護者との戦闘イベント}

貴方方の前に人間サイズはあるだろう黒いクラゲのような何かがフヨフヨ浮かんで現れる。
その真ん中にある猫のような瞳であなた方を明確な殺意を込めてにらみつけている。
トトハも「あれはなんだ?」と口にする。
黒いクラゲがあなた方に襲い掛かってきた。
戦闘ラウンド開始
※1ラウンドにつき1行動、からみつきの抵抗は行動に含めずダイスを振って逃げられる。
夢のクリスタライザーに一度でも遭遇した場合、彼らは浮遊しながらあなた方についてくるので毎ターンからみつき攻撃をしてくる。
[夢のクリスタライザーの守護者]
SIZ 2D6+3
INT 2D6+8
POW 2D6+6
DEX 2D6+6

移動:浮遊
耐久力:POWと同値
装甲:ないが魔力付与された武器かINT、POWに影響する魔術でしかダメージを与えられない。
行動:からめとり 35%
犠牲者は対抗表で自身のSTRとPOWを競い合わせて勝たなければならない。
負けた場合
→ロストA
※クリスタライザーの守護者は浮遊により追いかけてくるので双六中探索者に追いついた場合は毎ターン戦闘ラウンドに入る。
クリスタライザーでの応戦が可能だが、トトハも探索者達も使い方はわからない。
トトハが知っているのは、ブリキ人間たちの情報端子を一時的に阻害することだけだ。
彼らはマザーの本能が剝き出しになった操り人形なので、阻害されている間は動けない、1回休み。

【下水道】

「さあこっちだ。」
梯子を下りた先は自宅のハロウィンパーティーの飾りつけのように簡素に電球がつけられていてほんのり明るく足元がしっかりと見える。
下水道のようだが、水は流れておらず代わりに埃が積もっている。
においはあまり気にならないが誇りにむせてしまうかもしれない。
「ここは安全だから安心してしてくれ。
 これから僕の住処に案内するわけなんだけれど、さっき聞きそびれてしまったこととかは歩きながら聞くよ。」

ここではトトハと探索者がお話をする場面です。
探索者たちと優しくお話ししてください。
先ほど質問し忘れた、新たに疑問に思った点などを聞き、探索者が満足してくれたのを確認してから次の描写に移りましょう。

【トトハの住処】

「着いたよ。
 ここに誰かを招いたのは初めてだ、こういう時2020年の日本語では、いらっしゃいませ、というんだったね。」
と言ってあなた方が招かれたのは、枯れた下水道の交差点。
下水道の中でも広めのこの空間の中心には、つぎはぎだらけでボロボロな布でできた小さなテント。
「さあ、上がってくれ。
 少し汚いのは勘弁しておくれ、ここには大事なものを取りに来ただけだからね。」
そういってトトハがテントの中に入ると、中には古びた木製のイスと机がある。
「僕は900年間君たちを待っていた、今とても気持ちが満たされていて900年ぶりに嬉しいという感情を持っているよ。
 さあ、ゆっくりしたいのは山々だが、僕はこれから君たちが真実に辿り着き元の時代に帰れるよう準備を整える、椅子に腰を掛けて待っていてくれるかい?」
彼はそういうとあなた方が座りやすいように椅子を並べた後テントから出ていき何かの作業を進めているようだ。

【探索箇所】

・机
机の上には何冊もの本が積まれている、日本語で書かれた本は『客人のもてなし方』や『続・友人の作り方』、『あたらしいこくご ①』などなど。
どれも古びているが特に異質なのは皮の表紙でできた分厚い日記帳が目に入る。
表紙は不自然に幾何学模様が刻まれている。
もう一つは『2020 diary』と書かれたものも気になるかもしれない。

・2020 diary

〇月×日

2020ねん、にっき、みつける。
にほんごむつかしいがそのたのことばもべんきょしたい。

(と、小学一年生の書いたもののようなつたない平仮名で日記が書かれている。
さらに数日後のページをめくる。)

〇月×日

漢字を学び始めてみる。
よし、大分書けるようになってきた。
やはりマザーから言語の情報を請求してから遮断しておけばよかったと今更後悔している。
しかし、それではマザーが感付く可能性があるか。
それに学ぶということは楽しいな。
そろそろ違う言語も学んでみようか。

(字はとても上達しており、ページ数を鑑みるととてつもなく速い速度で上達しているなという印象を抱くことだろう。
その後のページにはその他の様々な言語で日記が書かれている、日付は元から日記帳に書かれていたものなのでおそらく関係ないだろうなという印象を抱くかもしれない。)


・日記帳
中を開くと見たこともない文字で何かが書かれている。
<知識or目星or考古学に成功>
パラパラと数枚ページ覗いてみたがやはりこんな言語は見たことがないという印象を抱くことだろう。
しかし、あなたはこの日記には法則性があるように感じる。
見開いて左側のページと右側のページの筆跡が違うのではないかとあなたは思うことだろう。
そこであなたは交換日記のようだなという印象を持つことだろう。

・積み上げられていた本を調べる
いろいろな本が積み重ねられている、この本たちは現代の日本語で書かれている本も多く、その他様々な言語で書かれた本も置かれている。
その他にも人体についての本や医療の本なども多く積まれている。
長い時間が経過しているのにもかかわらずほんの形を留め、さらに読める状態なのを見ると、とても大事にしている様に感じる。
トトハは人間について色々調べていたのではないかという印象を持つことだろう。

【帰還の準備】

「準備ができた!こっちへ来てくれないか!」
と、少々興奮気味のトトハの声が下水道に響き渡る。
テントを出てすぐのところにトトハはいて、その目の前に銀色の南京錠が空中に浮かんでいる。
「さぁ、こっちにきてくれ!」
トトハは少々興奮気味に探索者たちを呼び集め、懐から赤い液体の入ったビンを取り出す。
「ここには僕の血液が入っている、これをこの銀の錠前にかけるとね。」
トトハがビンのコルク栓をポンッという音ともにあけると、宙に浮かんでいる南京錠に垂らしかけた。
すると南京錠が掛けられてゆく血液に合わせて赤く染まり、錠前が完全に赤く染めあがったところで銀色の小さな鍵が空中に浮かびながら現れた。

「これは時の神様からの贈り物でね、僕の血液を振りかけると必要な場所に連れて行ってくれるんだ。」

「今から向かうのは、旧渋谷スクランブルスクエアB5F、存在しないはずの一部屋だ。」

「そこにはブリキの生命体達の情報統制を行うマザーコンピューターが置かれている、そこにすべての真実が隠されているはずだ。」

「覚悟はいいかい?」

「よし、それじゃあ向かうとしようか。」

トトハがその小さな鍵に手を伸ばすと、そこに白い扉が現れた。
扉を開けると真っ白な空間が広がっている。
トトハはあなたがたより先にその空間に足を踏み入れ、フッと白い空間に溶けてしまったのように消えていった。

門を潜るという宣言があった場合MPを1消費させ【門を通る】に描写を移す。
※これから向かうのは渋谷スクランブルスクエアB5Fの存在しないはずの一部屋。


【門を通る】

あなた方が門の中に入ると、そこは真っ白な空間、まばゆい光がどんどんと強くなり目を閉じてしまうことだろう。
前方から吹き抜ける強烈な風を浴びながら頭の中で誰かの声が響く。

『目を開けるなよ、我が姿を見た人間は正気を保てなくなる。』

『質問は受け付けぬ、だがヒントをくれてやろう。』

『貴様ら二人が選ばれたのには明確な理由がある、以上だ。』

誰かの声を聞き終えると先ほど前での風が数倍にも増して強く吹きかかる。
光も徐々に増してゆき目を閉じていてもまぶしい、まるで、太陽に向かって走るジェットコースターのようだというような不思議な体験をする。

SAN値を1減少させる。
※門を通る代償

【研究所】

ふとあなた方が目を覚ますとそこは灰色のセメントでできた壁で囲まれた部屋。
あなたたちと目の前にはトトハがいる。

「目が覚めたかい?初めてのショックだったから気を失ってしまったみたいだね!

 安心してほしい、時間にしたら3分くらいさ!」

自分たちの寝ている場所を確認すると。
大きな箱状の機械がある。

「立てるかい?君たちにはこれから真実にたどりついてもらわなくちゃいけない。

 そして、君たちはすべて知ってから元の正しい歴史を取り戻すんだ。

 僕はたどりつけないかった、いや、僕は君たちを通して真実にたどり着くんだ、任せたよ。」

探索箇所

・大きな箱状の機械
<図書館>に成功もしくは、映画に精通しそうだなとKPが思う技能(知識でも可、1/2にするかどうかはKPが決めてもよい)。

なんだか、映画ザ・フライの転送装置みたいだなという印象を抱くことだろう。

・真ん中の大きな筒状の機械

部屋の中心にあなた方が近づくと、大きな筒状の機械があなた方の前に現れる。
筒状の強化ガラスの中には基盤やLEDライトの小さなランプが様々な色でいたるところについている、印象としてはスーパーコンピューターのようにも見えるだろう。
真ん中のコンピューターの周りにたくさんのモニターが設置されており、近未来ファンタジーのようにも見える。
「これはブリキ人間たちの情報統制をおこなっているマザーコンピューターさ。

 全ブリキ人間たちは情報をこのマザーに発信し、マザーは全員に共有する、そしてしかるべき時は、マザーから命令を発信できる、そう、君たちにブリキの生命体たちが襲い掛かった時のようにね。」

・机
机の上には様々な書類が散らばっている。
どれも専門的なものが多く日本語以外の言語で書かれていない書類も多いので理解できる資料は少ないだろう。
試験管や顕微鏡や見たこともないようないかにもな実験道具がいくつも並ぶ中。
空の注射器が2つ置かれていることにあなた方は目が行くことだろう。

<医学>

採血用の注射器だなと思う。
一般的に使われていたものではなく、動脈に刺すと自動で一定量の血液を採血してくれるシステムになっている。

<図書館>orプロジェクト:ティンハートと書いている書類を積極的に探すという宣言

(成功)
あなたはバインダーで挟まれ日本語で書かれている書類が気になった。
その書類にはこのようなことが書かれている。

プロジェクト:ティンハート

■初めに
このプロジェクトの最大の目的は人間を次のステップに進めることだ。
ダーウィンの進化論宜しく、人間は安定した生存のために進化を続けた、その結果磨いたのが知性だ。
そして、石器時代からの進化はほかの生物たちの中からでも群を抜いて人間の進化は早かった。
なぜか、それは自身の力で進化をする術を身に着けた為だ。
■ブリキの生命体の作成方法
2名以上の人間の臓器を一つのブリキの肉体に詰め込む。
心臓など、液体を伴う臓器は記憶を保存する。
水分のみを同じ臓器にも共有しつなぎ合わせる。
それによって、人間をつなぎ合わせた分だけその生命体は上位の知性と能力を得る
■ブリキの肉体について
これは予算不足の結果だが、効果は十分だ。
完全無菌状態で圧倒的硬度も期待できる。
唯一の問題点であった腐食の可能性だが、スズは私が特別に作成したものを使用し鉄に表面加工することにより完全に克服した。
中には情報伝達を行うための小型基盤に超小型集積回路を埋め込み脳の信号と連携させている。
これにより、携帯電話のような情報共有も可能になった、ブリキの肉体は見た目の美しさには欠けるが、完ぺきな肉体だ。
■食事の問題
これについても解決済みだ。
たとえ血液が枯れ果てようともブリキの肉体の中の空調システムと、脳の集積回路によって電気信号で体を動かせるようになっている。
電力はブリキの体すべてから、周囲の摩擦によって生まれる微弱な熱エネルギーから供給が間に合うように設計されている。
脳みその信号もコントロールできるので空腹中枢を常に一定状態にしてしまえばストレスもかからない。
これで、半永久的な活動を可能にした。
■老化
肉体的成長が必要ないのだから、テロメアの動きを止めてしまえば老化現象はおこらない。
中の臓器や基盤はナノマシンにでメンテナンスを行い動きはすべて電子回路で行う。
これによって細胞分裂の必要がなくなる。
であれば、脳みその細胞分裂を停止してしまえばいいだけの話となる。
やはり、完全無欠の生命体となるだろう。
■処分
彼らは私達人間の次世代アップデートを済ませた存在だ。
つまり私たちよりも遥かに知性的で丈夫だが、彼らは私の実験を世間に認めさせるための存在だ。
おそらく、私は法的に裁きを受けることだろうが。
スポンサーが現れ、私の作成した人工皮膚をつかった完ぺきな肉体にプロジェクトを移してしまえばいい。
それができたのち、彼らが醜い肉体で生きていくことはつらいことだろう。
私が責任をもってマザーを操作し絶滅させよう。
人間が次のステップに進む為ならどんな罪だって背負って見せる所存だ。

責任者:(文字がかすんでいて読めない)

・モニター

モニターに映し出されているのはいくつかのアルファベットや数字、理解するには専門の知識がいることだろう。

<コンピューター>

(成功)
書いてあるコードは非常に難解かつ、2020年には存在しえなかったようなものが多く、とてもじゃないが理解できない。
ただ、ひとつわかることは、おそらくこのコンピューターにはAIが搭載されており、この長い年月独自に進化し続けたのではないか、と思う。

・トトハ

Q.ここはどこだ
 「ここは旧渋谷スクランブルスクエアB5Fさ。

 周りからは完全に遮断されている空間だから、時の神様の手助けがないとここまで来れないんだけれど。」

Q.帰りはどうする
 黄色の卵型のなにかを取り出す。
 「銀の錠前を覚えているかい?これを手にもって思い浮かべると銀の錠前が現れるんだ。

  そこに僕の血液をかけると銀の鍵が現れるから、それを錠前にさすと時の神様が望んだ場所に連れて行ってくれるよ。」

Q.その黄色の卵型のものはなんだ。
 「名前までは知らないけれど、僕はクリスタライザーと呼んでいるよ。

  これを使うと、ブリキの生命体たちを一時的に活動停止させることもできるし、とても便利だけれど、使うたびに誰かに見られているような感覚になってね。

  あまり乱用をしてはいけない代物なんじゃないかなって思っているよ。」


【探索終了後】

「さて、一通りの情報取集は終わったかい?」

「じゃあ、そろそろ本命に入ろうか。」

トトハがそういうと、拳を握りしめマザーコンピューターを真っすぐ見つめる。
マザーコンピューターは強化ガラスに完全に守られていた。
唐突にドシンと部屋中が揺れるほどの衝撃が走る。
トトハが強化ガラスをすごい勢いで殴ったのだ。
走った衝撃に対して不自然なほど傷一つと強化ガラスにはいっていない。
もう一度ドシンと部屋が揺れる、二度、三度と部屋が揺れる。
するとトトハの手のブリキが剥がれ初め、ボロボロと人間の手のような、骨と肉が見え隠れし始める。
もう一度ドシンとトトハが拳をたたきつけると、この丈夫な強化ガラスにビシッと小さなヒビが入る。
もう一度、ドシンという音ともに、バリンと一斉に強化ガラスが瓦解していく。

「君たちはマザーのモニターを見ていてもらってもいいかな。」

「これから僕はマザーに情報戦を仕掛けるよ。」

「僕は真実を君たちに映し出す。」

「いいかい、どうかよろしく頼んだよ、どうか僕を真実の元までたどり着かせてくれ!」

するとトトハがボロボロの手でマザーコンピューターを殴り、基盤の中に両腕を突っ込む。
研究室の電灯が場一瞬バチリと音を立てて落ち、トトハが悲痛の叫びを上げる。

「あがががぁぁっ!!」

「...ぼ、僕のことは心配するな....頼む、真実に、たどり着いてくれ。」


ブラックアウトした際にすべてのモニターが落ちていたのだがモニター内でジジッと砂嵐が雑音とともに映し出される。

※これから描写ごとに探索者たちに<幸運>を振らせる。
二人とも失敗した場合、失敗時夢のクリスタライザーの使用回数を1増やし夢のクリスタライザーの守護者に見つかる可能性が+10%される。。

<幸運>
バチンッという音ともにトトハとマザーコンピューターとトトハとの間で火花が飛び散る。
「ウグッ!」
トトハの歯を食いしばって苦痛に耐える声が聞こえてくる。
<幸運>(失敗)※クリスタライザーの使用回数+1
・探索者たちが心配して見に行こうとした場合。
「モニターを見ていてくれ!それが君たちの使命であり僕の使命だ!」
モニターをよく凝視すると、暗い砂嵐の奥に、ほんのりと何かが映し出されているのが見える。
ゆっくり砂嵐が収まっていき、何かがモニターに映し出されていく。
それは、巨大な講義室のような場所、周りの席には白衣を着た中年の男性や、一見してわかるほど高価そうなスーツを着た髭の男性だったりが足を組みながら席に座っている。
真ん中の講義台には、音声はないが必死に自身を主張する20代くらいの若い色白メガネの男性。
彼の必死さと周りの観客たちの様子対照的で冷え切っているように感じる。
見ていて痛々しく感じるほどの席に座っている人たちの視線が冷たい。
真ん中で必死にプレゼンしている男性の肩から少しずつ力が抜けてゆき、彼はやがて完全に俯いてしまった。

<幸運>
ガガガガガッと扇風機に固いものを突っ込んだ時のような音が聞こえる。
すると同時に、トトハが「うぐぅあああっ!」と苦しそうな声を上げる。
「僕は、僕だ....マザー、君の情報統制を僕は受け入れない!」
<幸運>(失敗)※クリスタライザーの使用回数+1
・探索者が声をかけるなどのアクションをした場合
「モニターに集中するんだ!...僕のためにも、真実にたどり着いて、君たちの未来をどうか掴み取ってくれ。」
モニターの場面が切り替わると白い部屋。
正面にはダーウィンの進化論を表したポスターが張られている。
すると画面外から先ほどの若い眼鏡の男性が走ってきてポスターをビリビリに破り捨てて床に叩きつける。
そののち周りにあるものを地面に叩きつけて八つ当たりしはじめた。
最後にポケットから取り出したスマートフォンを床に叩きつけようとしたところで手を止める。
しばらくの時間そうしている内に何かに気づいたかのようにスマートフォンを胸の真ん中で抱きしめて膝から崩れ落ちる。
俯いた彼が、座り込んだ先にあるダーウィンの進化論のポスターの破片を拾い集め、スマートフォンと一緒に抱きしめる。

<幸運>
あなた方がモニターに夢中になっている間にガコンガコンと金属がぶつかりあうような妙な音が聞こえてくる。
音のする方をあなた方が見ると。
トトハが瞳のランプを無茶苦茶に点滅させながらものすごい速度で首をグルングルンとまわしている。
先ほどの音はブリキでできた彼のとても固い頭がものすごい勢いで彼のブリキでできたとても固い肩にぶつかっている音のようだ。
トトハはあなた方の視線に気づいたのか、グリンと首を止めてあなた方を見る、彼の照明でできた右の瞳が割れている。
「すまないちょっと取り乱していたよ....僕なら大丈夫さ、続けてくれ。」
<幸運>(失敗)※クリスタライザーの使用回数+1
再び場面が切り替わる、先ほどと同じ白い部屋。
彼がホワイトボードに何かを書き込んでいる様子が描かれている。
ドリオピテクス、ラマピテクス、アウストラロピテクス、直立猿人、初期人類、ネアンデルタール人、クロマニョン人、現代人と彼がダーウィンの進化論を絵として描いていく。
そして彼は現代人を書き終えた後、さらに何かを書き出す、それはあなた方が嫌というほど見てきた物、ブリキの人間。
そして、さらにその先に何かを書き込んでいく、それはギリシャ神話に出てきそうな白いローブと半裸の男性。
草の冠を被る彼は荘厳な雰囲気で完璧といえるほど理想の肉体をしていた。

<幸運>
部屋の温度が急に高くなっている様な気がする。
耳を澄ますと、プシューという何かが蒸発でもしたかのような音が聞こえてくる。
トトハの方を見るとトトハの錫色の体が赤く変色しており、その周りで湯気が上がっているように見える。
「...すまない、熱いかい?大丈夫、君たちが生存に耐えられなくなるほど熱くはならないよ」
<幸運>(失敗)※クリスタライザーの使用回数+1
場面が切り替わる。
次はまた別の部屋、画面の中心は白衣を着た彼の背中が映る。
不意に彼が振り返るとストレッチャーを押してくる複数の人物たちが現れる。
ストレッチャーは二台ありだれか乗っているようだ、どちらも足しか映っていない。
彼がストレッチャーを押してきた人たちに指示を出している。
全員がうなずきその場から離れると、彼はもう一度後ろを振り返り、少し考え事をした後にそこから離れていった。
すると、彼が離れたことで彼の後ろにあった書類が画面に映し出される。

『プロジェクト:ティンハート

 第一被検体:探索者・探索者』

上2行を読んだところで画面が切り替わる。

<幸運>
モニターを見ると、先ほどまで安定してモニターが映し出されていたのだが、突然アンテナを失ったテレビのように砂嵐が強くなる。
「...ァ...ガガ...」
と、静かなトトハの声が聞こえてくる、彼のほうを見るとマザーコンピューターに腕を突っ込んだままのトトハが静かに佇んでいる。
あなた方が追いかけてくるブリキ人間達の赤い瞳を思い出し不安に思うより先にトトハが唐突にハッと首を振り始め、瞳の色が青に戻る。
「危ない危ない、一瞬機能停止まで侵入されかけた....すまない、心配をかけたね、モニターを引き続きみていてくれ。」
<幸運>(失敗時)※クリスタライザーの使用回数+1
次に映し出されたのは強化ガラスの壁で分けられている白い部屋。
白衣の彼がその中を興味深そうに眺めている。
その視線の先にはブリキ人間たちが数人いる、どうやら閉じ込められているようだ。
白衣の彼はブリキ人間たちを眺めながら、レポートを書いているようだ。

<幸運>
ガンガンッと金属同士がぶつかり合う様な音が響き渡る。
そちらに目をやると、今度はトトハがマザーコンピューターに頭を何度も打ち付けているようだ。
何度もガンガンッとぶつけているがマザーコンピューターには一切の傷が入っているようには見えない。
マザーコンピューターに腕を突っ込んだままトトハが激しく頭を振った勢いで、トトハから何かが落ちてゆく。
床にそれが衝突した瞬間、パリンという音をたてて赤い液体が床を染める。
それはトトハの血液の入っていたガラス瓶のようだ。
床に広がる血液がトトハの足に触れるのと同時にトトハの頭がピタリと止まる。
・トトハに話しかける。
反応がない、探索者たちが駆け付けようとすると探索者達を見つめて静かに首を横に振る。
<幸運>(失敗)※クリスタライザーの使用回数+1
さらに画面は切り替わるが、先ほど映った映像とどうやら同じ部屋のように思える。
しかし、先ほどとは違い、危険を知らす回転式ランプが部屋を真っ赤に染めている。
そのランプが何に対して警鐘を鳴らしているかは、一見してあなた方は理解できることだろう。
ブリキ人間たちを閉じ込めていたはずの強化ガラスはビキビキとひびが入り、一ヶ所人が一人ちょうど通れそうなくらいの穴が開いている。

<幸運>
また画面は切り替わる。
今度の映像はいままでとは随分ちがっていて、カメラを手持ちで必死に走っているような絵になっている。
誰かが閑散としたビルの合間を必死に走っている途中、何かにつまずいて転げまわる。
ひどい転び方をしたようだが、すぐに白衣の袖がこちらに向かってくる、どうやら立ち上がったようだ。
立ち上がった先、ビルとビルの合間の路地裏、その先でブリキ人間が人間達数人にに襲い掛かり手際よく人体を解剖し一つのブリキの体に詰め込んでいる姿を目撃する。
そこで、映像の視点が低くなる、膝から崩れ落ちているようだ。
ブリキ人間が人間を体の中に埋め込んだ後にふと、こちらを赤い瞳で見つめる。
ゆっくりとブリキ人間がこちらに近づく。
ブリキ人間がカメラの前までたどり着くとカメラがすごい勢いで吹き飛ばされたのかグルグルと視点が転がりまわる。
カメラが地面にたどり着くと引っ繰り返ってしまったのか、上下が入れ替わってしまったまま映像は続く。
落ちた先には割れた眼鏡が目の前にあるのか映りだされる。
奥に映し出された壁にブリキ人間に誰かが胸倉をつかまれて持ち上げられている影が映し出される。
するとビシャッとカメラの視点が赤く染め上げられる。
ブリキ人間が誰かを離すと影がこちらに向かって歩いてくる。
ブリキの足が逆さに映し出されると眼鏡を踏みつぶしてどこかに消える。
ほどなくして、バタリとカメラのほうに向かって誰かの顔が映り込む。
重力に任せて地面に頬をぶつけたその誰かは、色白の若い男性。
彼の死に顔は満足そうに笑みを浮かべているように見える。
それから暫く絵は変わらない。
すると、再びブリキ人間の足が映り込む。
若い男性の身体が持ち上げられ、しばらく後、ゆっくりと同じ位置にブリキ人間の手でやさしく寝かされる。
その男性の目は閉じられていて安らかな表情を浮かべている。
その後、ボロボロの継ぎ接ぎだらけの布が顔にかけられ、その横にブリキ人間の手彼が身に着けていた何かを置いて再びブリキ人間の足がどこかへと消えてゆく。
ブリキ人間が去ったあと、彼の布の横に置かれた物をあなた方ははっきりと見ることだろう。
『プロジェクト:ティンハート 最高責任者・鵡鴨 千鶴(むおう ちづる)』
そう書かれた胸に挟むタイプの名刺、その横には顔写真がのっている。
丸眼鏡をかけた色白の女々しい顔をした20代前後に見える若い男性。
それをしっかりとモニターが映し出したのち、再び砂嵐がモニターを襲う。
<幸運>(失敗)※夢のクリスタライザーの使用回数+1

そんな長い映像を見終えたあなた方の耳にドカンッという爆発音が聞こえる。
何事かと音のした方に目をやると、トトハとマザーコンピューターとの間で爆発が起こり壁にトトハが吹き飛ばされたようだ。

「...ごめんね...ここまでだ、真実にはたどり着けたかい...?」

彼の瞳はボロボロに割れてしまっていて光を失っている。
項垂れて壁にもたれかかっている彼の身体はブリキがところどころ剥がれ、肉、骨が見え隠れしている。

「さて...あまりモタモタしている暇はないよ、マザーが全ブリキ人間にSOSを出している、時期にブリキ人間1000人分の性能を誇る大統領も動き出しているみたいだ。」

「君たちにはこれを託すよ、ここに来た時の箱状の機械があったよね、あそこでこれをもって僕の住処を頭に思い浮かべるんだ。」

彼がクリスタライザーと呼んでいた黄色の卵状の何かを手渡してくる。

「それと、銀の錠前のカギである僕の血液なんだけれど、すべて使い果たしてしまった....すまない、900年の間にほぼ枯れはててしまってはいたんだけれど...」

すると彼は、自身の胸のあたりのブリキの剥げた部分に思いっきり自分の腕を突っ込む。

「..ゴ、フッ...!」

彼がつらそうに喘ぐと、また思いっきり腕を引き抜く。
そして、その手には上部下部を真横に縫い付けられている継ぎ接ぎの心臓が握られている。
その手をゆっくりとあなた方に差し出す。
<医学>(成功)
トトハの心臓をみて、二つの心臓を無理やり繋ぎ合わせたもののような印象を抱く。

「..ここ、に....まだ絞れば残って、いるかもしれない....これを銀の錠前の上で絞ってくれ、おそらく時の神様が君たちをもとの時代に戻してくれるはずだ.....さすがに、疲れた...もう休んでもいい、かい...?」

※探索者のどちらかが心臓を受け取ったのを確認して

「...僕は、真実に....たどり着けたん、だよね...?」

「...そうか、僕一人でも...いいや、君たち二人と合わせて三人で....真実までたどり着けた.....一人の力はちっぽけだが....力が合わさればなんだって成すことができるんだね....それが、人間という生き物か。」

「後は、君たちが自分たちの世界を取り戻すんだ....いいね、どうか任せたよ....」

そういってあなた方の手を握るとトトハは安心したかのように力が抜け落ち腕をだらりと垂れ下げる。
彼の生命活動は完全に停止した。

ブリキの身体でできた一人の勇者を見送った直後、部屋が地震でも起きたかのように揺れ始める。
いや、彼の発言が無ければ地震だと思い込んでいただろう揺れを感じ、ブリキ人間たちがここを掘り当てようとこちらまで迫ってきていることが容易に想像できる。

・箱状の機械

箱状の機械の上でクリスタライザーを掲げてトトハの住処を思い浮かべる。

代表者に1d100を振らせる、代表者は探索者側が決めてもよい。

夢のクリスタライザーの使用。
今までのクリスタライザーの使用回数*10%の成功値でダイスを振る。
ただし、0%より低くはならない。
そしてその値に、KPの判断で以下の補正値を加える。

・モニターを見ている時トトハを心配するような発言があった。
トトハの想いをあなたは受け継いでいる、これは大きな奇跡を呼び寄せる勇気となるはずだ+10%
・真実を理解している、又はこれから自分たちがしなくてはいけないことを理解している。
ブリキでできた勇者はあなた方に勇気と希望を託した、+10%

・この補正値はマイナスされない。
つまり、-20%分のクリスタライザーの使用があったとしても、両方の補正条件を満たしていた場合成功値は20%となる。

(失敗時)
※クリスタライザーの成功値を-10%する(補正値を抜いて0%以下にはならない。)
※失敗事に守護者は増える、ただ行動は次のラウンドからがいいだろう。
影から何者かが現れる。
それは黒く人と同サイズ程度のクラゲのお化けのようだという印象を受けるだろう。
SAN値チェック 0/1D6※正気度チェックは1度目の出現のみ。
[夢のクリスタライザーの守護者]
SIZ 10
INT 13
POW 14
DEX 11

耐久力:14
装甲:魔力を付与した武器かINTやPOWに影響する魔術以外ではダメージを与えられない

行動:からめとり 35%
夢のクリスタライザーの守護者の触手に絡めとられた探索者のSTRと夢のクリスタライザーの守護者のPOWを対抗表で競い合わせ探索者が負けた場合、ドリームランドにつれいていかれる。
ロストへ→

・毎ラウンド事に探索者のターン事に夢のクリスタライザーの成功判定を行わせる。
回避等はクリスタライザーを使いながらでも許可すること、連続使用も認めること、ロストの可能性が高まってしまう為。
このシナリオの本筋はここでロストすることではない。

・探索者の片方がロストしてしまった場合。
ロスト描写は後にして、クラゲの触手によりからめとられた探索者はフッと力が抜けたように倒れこむ。
その探索者の持ち物を持っていく、もしくは、注射器で血を採血する等のアクションではラウンド消費をさせないもしくは、クリスタライザーを使いながらできるようにしてあげる等の対処が必要。
門の通過時に死体もトトハの住処まで飛ぶのでここで後の詰みは起きない。

(成功)
クリスタライザーが光り輝くのと同時にあたりが光で包まれる。
※処理としては門の創造に成功し門の通貨を行うので、代償としてMPを1消費させること。

【門を通る】

唐突な浮遊感に襲われる。
床がなくなってしまったように感じるが落下することなく、宙に浮ている感覚、前からはジェットコースターにでも乗っているかのように風が吹くつけている。
あまりの光にあなた方は目を開けることはできない。

『我が眼前に二度目の謁見、大儀である。』

『目は開けるな、ここまでの努力がすべて無に帰すこととなる』

『奴は死んだか、時空門の準備は整えてやった、あとは元の時代に戻り、鵡鴨 千鶴という人間を殺せ。』

『無事殺した暁には貴様らに褒美を授ける、質問は受け付けぬ、後は自由にせよ。』

と脳みそに直接響き渡る意思は体全体を委縮させるほどに威圧感をあなた方に与えた。
その偉大なる何者かの声を聞き終えると、あなた方はゆっくりと意識を失う。

SAN値を1減少させる。
※門を通る代償

【夢】

あなた方は夢を見る。
そこは真っ白な研究施設。
あなた方はうっすら目を開けると、白衣と覆面マスクを被った複数人の何者かがゴム手袋をしてあなたに手を伸ばす。
それに対して恐怖を覚えることだろう。

とけあって、混ざり合う、二つが一つの肉体につながる。
自身の意識が心地よく混ざり合っていく、そんな感覚を覚える。

時は少し過ぎて。
一人のメガネをかけた若い男性が大きなクマを浮かべながらも、必死にあなた方をガラス越しに観察している。
彼のそんな姿をあなたは微笑ましく感じる。
しかし、彼が大事そうに持つ卵型の黄色いなにかに嫌悪感を感じる。
このまま彼がこれを持ち続けてはいけないと、そんな感覚をおぼえる。

とある日、若い彼が何度も僕を閉じ込めている強化ガラスに頭を打ち付けながらぶつぶつと何かをつぶやきながらまたクマを大きく黒くしていた。
日に日に増える僕らの同志たちが怪訝そうに彼の様子を見ている。
だがそんな彼を心配に思う僕は、ガラス越しにそっと彼の頭をなでるというイメージをもってガラスに触れる。
彼がピタリと動きを止め、僕を見つめる。
そんな彼の表情は驚いた後、親に叱られる子供のようになり、フイッと後ろの扉の方へとはけていく。

また時が少し経ち仲間たちが、彼は我々を消そうとしているとのだと主張する者達がおおくなった。
仲間たちは水面下でマザーコンピューターとの通信を遮断する機能を開発し、自身たちの身体に埋め込む。
僕は遠慮するといって従わなかったのだが、仲間たちに取り押さえられて無理くり脳みその基盤に埋め込まれる。
それはそうだろう、僕が送受信を続けている以上、向こうに情報が筒抜けになってしまうし、僕を操り仲間たちへの障害にすることだって彼方にはできるのだから。

仲間たちは着々と準備を整え、完璧なプラン、完璧なタイミングで計画を実行した。
ブリキの生命体達が遂に人類に反旗を翻したのだ。
雪崩のように、仲間たちは人間という材料を使って仲間を増やしていった。

僕は人間を絶滅させブリキ人間を量産する仲間たちを尻目に走りだす。
彼は無事だろうか。
天涯孤独な天才、才能を否定され、不器用ながらもまっすぐな青年は。
周りに潰され、間違った方向に進んでしまった、青年の皮を被った少年。
彼を救わなければいけないという衝動に駆られて僕は、僕たちは走りだす。
渋谷には大量のブリキ人間たちが、次々と人間をブリキ人間に変えてゆく。
こんな光景はだれも望んでいなかったはずだ、彼は狂っていたのだろう、彼の身の周りもそうだが、彼は不思議な力をつかっていた、おそらく原因はそんなところだろう。
僕たちは、この光景を目の当たりにした彼に「君だけが悪いわけじゃない」と抱きしめてやらなければならないという衝動のみで僕たちは走る。

大通りを走っている途中、ビルとビルの間、路地裏から風に乗って血の香りがした。
僕は嫌な予感がしてそこに駆け出した。
赤に染まった白衣を着た青年がうつぶせで倒れていた。
自分の中でサッと血の気が引いた感覚がして彼を抱き起してみた。
その死体こそがやはり彼だった。
その死に顔は満足そうな笑みを浮かべていた。
「君はこんなことを望む人間じゃない....その笑みをやめろ....やめてくれ。」
彼の目を閉じさせ、顔の緊張を軽くほぐして表情を整えてからもう一度同じ場所に寝かせる。
近くにあった布を顔にかぶせた、それは弔いを意味するのか、はたまた彼の顔をこれ以上見たくなかったのかはわからない。

【トトハの住処】

あなた方が目を覚ますと、そこは椅子の上。
トトハがあなた方をもてなそうと引いた椅子にあなた方は座っていた。
いつの間にか彼のテントの中にいるようだ。

・銀の錠前
枯れ果てた下水道の中心に銀の錠前が浮かんでいる。

・トトハの心臓を銀の錠前の上で絞る。
トトハの心臓はとても乾いているのか、持っていると、手の皮膚にくっつくような感覚がする。
※トトハの心臓を絞っても意味がない、血液は枯れはててしまっているからだ。

・錠前に探索者一人の血液をかける。
あなたが自身の血液銀の錠前に振りかけると、銀の錠前は、綺麗に半分だけ赤く染まる。
※トトハは探索者二人の身体から作ったブリキの生命体なのでトトハの血液とは探索者二人の血液を混ぜたもの。

・錠前に二人の血液をかける。
銀の錠前が赤く染まる。
銀の錠前が完全に真っ赤に染まると同時にあなた方の前に銀の小さな鍵が現れる。
錠前に銀の鍵を差し込む。

【時空門の創造】

銀の鍵を銀の錠前に差し込むと、錠前が光りだし、光は徐々に増え、次第に何かを光で形成していく。
光が扉のような大きさまでに増え続けた刹那、今まで暖かな色で増えた光が赤黒く変色し始める。
その様はまるで血の塊のような、臓物で作られたかのような扉が目の前に現れた。
※MPを2消費する。

・開けて通る。
あなたは再び眩いばかりの光に包まれる。
相変わらず瞼を開けることはできない。
激しい風があなたの頬をなでる。
あなたはゆっくりと意識を手放していく。
※正気度を2減少させる。

【渋谷のハロウィン】

「おい、おい!大丈夫か?おーい!」

あなた方が目を覚ますと、何者かがあなた方の肩を叩いている。

「おう!目が覚めたか!もう大丈夫そうだぜ!」

貴方の肩を叩いていたのは、銀メッキに包まれた人間。
銀色の腕、銀色の顔。

そこにいたのはブリキ人間だ。
<SAN値チェック 1/1d4>

あなた方が驚いていると、後ろから数人の仮装をした人物たちが現れる。
一人は、黄色の衣装に茶色の長い鬣、それはさながら、二足歩行のライオンのようだ。
一人は、麦わら帽子に荒れた木の川のような肌、その様は案山子が二足歩行で歩いているようだ。
そしてもう一人は、赤い頭巾に金色のおさげをした可憐な少女。

「なっ、なんだぁ?まだ昼間だってのに酔っぱらいすぎて夢と現実の区別もつかなくなったか?」

「ま、お互いハロウィン楽しもうぜ!トリックオアトリートついでにこいつをくれてやるよ。」

と言ってブリキ人間がヘパリーゼを手渡してくれる。

「んじゃ!ハッピーハロウィン!ハロウィン楽しめよー!」

※もし探索者たちが彼らを呼び止め質問を投げかけた場合彼らは立ち止まって話を聞いてくれる。

Q.今はいつ?
A.今日はハロウィンだから2020年10月31日だぜ?おいおい酔いで記憶がどっかにとんでっちまったか?

Q.ここはどこ?
A,おいおい大丈夫か?ここは渋谷だぜ!この路地は穴場で人通り少なめだが賑やかな音は聞こえるだろう?

Q.何の仮装をしているの?
A.わかんねぇのかぁ?オズの魔法使いのブリキだよ!あいつがライオンでそいつがカカシ!そしてこのかわいこちゃんがドロシーだぜ!

※もしここで錯乱して仮装している彼らを傷つけようものなら、速攻で警察を呼びに行かれて逃げられる。
しかし、渋谷区は大混乱状態なので警察もすぐ駆けつけてはこないだろう。

【夢のクリスタライザーを使用する】

探索者二人に成功率、<(100-{使用回数})+プラス補正>でダイスを振らせる。
成功した場合は【鵡鴨千鶴の研究室】へ。
失敗した場合夢のクリスタライザーの守護者が出現する。
夢のクリスタライザーの守護者が現れた場合は戦闘ラウンドを開始する。

影から何者かが現れる。
それは黒く人と同サイズ程度のクラゲのお化けのようだという印象を受けるだろう。
SAN値チェック 0/1D6※正気度チェックは1度目の出現のみ。
[夢のクリスタライザーの守護者]
SIZ 10
INT 13
POW 14
DEX 11

耐久力:14
装甲:魔力を付与した武器かINTやPOWに影響する魔術以外ではダメージを与えられない

行動:からめとり 35%
夢のクリスタライザーの守護者の触手に絡めとられた探索者のSTRと夢のクリスタライザーの守護者のPOWを対抗表で競い合わせ探索者が負けた場合、ドリームランドにつれいていかれる。
ロストへ→

・探索者は自身のラウンドが来たら夢のクリスタライザーを使うためにダイスを振らせる、これは毎ラウンド二人とも振らせること。


※もし渋谷スクランブルスクエアに向かったとしても、鵡鴨 千鶴の研究室は完全に閉鎖されている空間なのでどうやっても向かうことはできない。
探索者達は鵡鴨 千鶴の第一被検体としてすでにマークされているので、今日の深夜までに鵡鴨 千鶴の元まで向かわなくてはいけない。
探索者たちが、渋谷スクランブルスクエアの存在しないはずのB5Fにあるあの部屋と白い扉をを思い浮かべながらクリスタライザーを持つと門の創造を無理矢理ヒプノスから使うことができる。
使用する際人気を気にする探索者は多いだろう、その場合は最初に目覚めた路地裏は人気がないということを説明すること。
もしマンホールから下水道に降りて銀の錠前までたどり着く場合にはナビゲートを振らせ、さらに悪臭に気を失わずにたどり着くことができるかどうかを<CON*5>で判定する。
そして、銀の錠前は下水の真ん中にあるので、<POW*5>そして<水泳>に成功して、二人分の血液を銀の錠前にかけることを成功した場合は門の創造をクリスタライザーの使用なしで許可してもよい。

・クリスタライザーの使用に成功

あなた方が持っている卵型の何かが光出す。
あたりを光が照らしきるとその目の前にはトトハの作っていた白い扉が現れる。
その扉が勢いよく開くと無限に広がる白い空間があなた方に手を伸ばす。
眩い光の中、目を開けることはできない。
誰かがあなた方の手を引いているような感覚に襲われる。
その手は金属のように固く冷たい。
しかし、心の奥底で温かい何かを感じるような、そんな手だ。
あなた方は再びゆっくりと意識を失う。
SAN値を1減少させる。
※門を通る代償


【鵡鴨千鶴の実験室】

見覚えのある白いセメントの部屋に出る。
知っている空間だが、あなた方が来た時よりもずいぶんと綺麗だという印象を受ける。

<聞き耳>(成功)もしくは耳を澄ますという発言。

奥のほうで人の気配を感じる

・奥に行く

マザーコンピューターがあった奥の空間に向かうと、白衣を着た眼鏡で色白の男性が難しそうな表情を浮かべながら画面を見つめている。

・音を立てる、もしくは話しかける。

「なっ!?、なんだ貴様ら!?きっ、貴様らは!?」

と驚いた様子で腰を抜かす。

名前:鵡鴨 千鶴(むおう ちづる)
年齢:28歳
性別:男性

ステータス

STR:5
CON:6
POW:4
DEX:4
APP:17
SIZ:13
INT:18
EDU:21

SAN値:-10

技能
図書館:90
機械修理:76
母国語(日本語):100
その他の言語(英語):99
その他の言語(ドイツ):99
医学:90
化学:80
クトゥルフ神話:32
コンピューター:90
生物学:90
電子工学:90
物理学:29
歴史:80

持ち物:

【AF:夢のクリスタライザー(使用回数:9)】

【性格】
彼は基本的に探索者たちを見下すような発言しません。
上から目線に語り掛けて探索者達を腹立たせましょう。
さらにとってもビビりです、すぐに情けない叫び声をあげることでしょう。
さらに、探索者たちのことは本日深夜にプロジェクト:ティンハート第一被験体のターゲットとして考えていたので、勿論知っています。
ただ、この空間は、鵡鴨千鶴がクリスタライザーで固定化した門でのみ侵入できる完全に閉鎖された空間なので、探索者達の存在に相当驚いています。
彼に論理的に説明すれば、未来で起きる話は信じてくれますが彼は主張を曲げません。
彼は自身の才能や信念にまっすぐなので絶対に主張は変えません。


彼の主張
・人間は次のステップに進まなければならない。
・僕は天才だからその才能を世に知らしめなければならない。
・僕以外の人間のほぼすべてがバカだ。

Q&A

Q.未来でブリキ人間達のすることを話す。
A.成程、では次は絶対に失敗しない。
Q.お前のしていることは間違っている。
A.君たちのような才能のかけらもない者が何の物差しでそんなことを言っているんだ。
Q.君を殺す。
A.や、やめろ!僕を殺すなんて世界にとって大きな損失だぞ!
Q.君はよく頑張っている
A.はっ、君たちに僕の何がわかる

【鵡鴨 千鶴を殺す】

戦闘ラウンドに入る。
鵡鴨千鶴は非力なので、いとも簡単に殺せる。
戦闘が開始しても、やめてくれ!と逃げ回るだけ。
彼を殺すと探索者たちが今日襲われるイベントは発生しないし、ここは完全に存在しないはずの場所なので殺害の容疑をかけられることもない。
→エンドAへ

【鵡鴨 千鶴を説得】

彼を説得するのは非常に難しいが、彼のコンプレックスや今までのヒントでトトハのように優しい心で対応した探索者にはKP裁量で彼が納得して、外に連れ出そうとしてくれる。
→エンドBへ

【探索者たちが彼を拘束して自分たちのクリスタライザーで外に出た場合】

あなた方と一緒に彼が外に出ると、にやり鵡鴨千鶴が笑う。
→ロストBへ

【エンドA】

あなた方が鵡鴨 千鶴を殺すと、目の前に白い扉が現れる。
門を開けるといつもの白い空間、白い空間は再びあなた方に手を伸ばす。
※正気度1の減少

目を開けることは叶わない程の眩い光の中、探索者たちに脳内に何者かの声が響き渡る。

『よくやった、これで冒涜者に死を、そして絶望を与えられた。』

『貴様らには褒美をくれてやる。』

『しかしそれは、我が力のものではなく、とある短気な神の代物だ、あまり使い込むと碌なことにはならない。』

『ではさらばだ。』

激しい風が顔にぶつかる。
そして徐々に光が強くなっていくのを瞼越しからでも感じながら意識を失うことだろう。

探索者たちが目を覚ますと、そこは化け物だらけの都市、渋谷。
今日はハロウィンだ。
あなた方はハロウィンの日に奇妙な体験をした。
お菓子を持っていなかったことが災いしてか、神様の悪戯にあなた方は付き合わされたようだ。
しかし、あなた方は世界を救った、そのことは今後の人生の誇りにして生きても罰は当たらないだろう。
それと、あなた方2人は自身の手に何かがあることに気が付く。
それは、トトハがクリスタライザーと呼んだ黄色い卵状の何か。
それをどう使うかは探索者達しだいだ。

SAN値報酬:1d10+10

【AF:夢のクリスタライザー】

眠りの大帝・ヒプノスの権能(ヒプノスが使えるであろう呪文すべて)を自身の思うが儘に使用することができるアーティファクト。
しかし、最初は成功値100%から、使用回数ごとに-10%(絶対に回数は回復しない)され。
失敗すると願いは叶わず夢のクリスタライザーの守護者があなたをヒプノスの前まで連れ去ろうと現れる。

※二つとも使用回数は本編で使用した回数継続、+補正はもうかからない。

【エンドB】

「わかった、君たちの言うことを信じよう。」

「それでは、君たちを送り返すとしようか。」

彼は胸元から、黄色い卵状の何かをもって、ぶつぶつと何かを唱える。
すると目の前には白い扉が現れ、あなた方のほうを彼は振り返る。

「さぁ、ご足労をかけたな、僕から深いお礼を」

と彼が頭を下げようとした刹那。
背後に突然、黒い大きなトカゲのようなものが現れる。
体の真ん中には大きな猫のような瞳。
それは明確な殺意をもって、触手を鵡鴨 千鶴に伸ばす。

「え?」

彼は驚いた表情で後ろを見る。

「まっ、待て!?僕は、僕は死ぬわけにはいかない!!」

彼の叫び声はむなしく、黒い何かは彼を門の中に引きずり込む。

「いっ、いやだ!助けてくれ!助けてくれ!頼むたすけ....」

あなた方が手を伸ばすより先に彼はどこかに連れ去られてしまう。

・門を通る
門を開けるとそこは白い空間、白い空間は再びあなた方に手を伸ばす。
※正気度1の減少


目を開けることは叶わない程の眩い光の中、探索者たちに脳内に何者かの声が響き渡る。

『よくやった、これで冒涜者に死を、そして絶望を与えられた。』

『貴様らには褒美をくれてやる。』

『しかしそれは、我が力のものではなく、とある短気な神の代物だ、あまり使い込むと碌なことにはならない。』

『ではさらばだ。』

激しい風が顔にぶつかる。
そして徐々に光が強くなっていくのを瞼越しからでも感じながら意識を失うことだろう。

探索者たちが目を覚ますと、そこは化け物だらけの都市、渋谷。
今日はハロウィンだ。
あなた方はハロウィンの日に奇妙な体験をした。
お菓子を持っていなかったことが災いしてか、神様の悪戯にあなた方は付き合わされたようだ。
しかし、あなた方は世界を救った、そのことは今後の人生の誇りにして生きても罰は当たらないだろう。
それと、あなた方2人は自身の手に何かがあることに気が付く。
それは、トトハがクリスタライザーと呼んだ黄色い卵状の何か。
それをどう使うかは探索者達しだいだ。

SAN値報酬:1d10+10

【AF:夢のクリスタライザー】

眠りの大帝・ヒプノスの権能(ヒプノスが使えるであろう呪文すべて)を自身の思うが儘に使用することができるアーティファクト。
しかし、最初は成功値100%から、使用回数ごとに-10%(絶対に回数は回復しない)され。
失敗すると願いは叶わず夢のクリスタライザーの守護者があなたをヒプノスの前まで連れ去ろうと現れる。

※二つとも使用回数は本編で使用した回数継続、+補正はもうかからない。

【ロストA】

貴方はこのクラゲのような化け物に精神を抜き取られ、ゆらゆらと夢の中に落ちていく。
夢の中でゆらゆらと誰かの声を背中で聞く。
「盗人よ、よくぞ我が眼前にのこのこと現れたな。」
誰かの声が聞こえてくるが、うつらうつらと瞳を上手に開けられず、その声の主を見ることができない。
「さて....罪名は盗難、および我が力の略奪、即ち永遠の苦しみに値する、これからお前は永遠の死を味わい続けるがよい。」
彼のその声を最後に、あなたの意識は二度と目覚めることはない。
あなたは眠りの大帝・ヒプノスの怒りをかった。
これからあなたの精神が擦り切れるまで、悪夢を見させられ続けることとなる。
ロスト。

【ロストB】

探索者たちが、この完全に世界から断絶された空間から鵡鴨 千鶴と出た場合。
例えばどこかの室内。
あなた方の周りで睡眠ガスがあふれ出し意識を失う。
最後に見えるのは鵡鴨 千鶴がニヤリと笑う姿だけだ。
例えばそれはどこかの路地。
後ろから誰かに頭を強打され地面に崩れ落ちる。
とてつもない衝撃の中、朦朧とする意識の中でこんな声が聞こえてくる。
「プロジェクト:ティンハート第一被検体を捕らえた、搬入急げ」
そこであなたの意識は失われた。
→ロスト ブリキの生命体パンデミックの未来が始まる。
※千鶴の研究室は彼がクリスタライザーを利用して自分だけが行き来できるようにした完全なる閉鎖空間であるため、部下たちも入ってはこれないしどこにいるかも知らないが。
彼はとてつもない資産をもっています。
外に出た瞬間、部下たちが彼のGPSを頼りにあなた方に襲い掛かり千鶴を助け出します。


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