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おかあさんゆび番外編「おかあさんのかーちゃん」前編

以前書きました、おかあさんゆび。

おまけの話です。


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ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。



2時間後。


ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。


さらに2時間後。


ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。

ブーン、ブーン、ブーン。



ユミ「なんか揺れてる・・・。脳が揺れてる・・・。」


ユミ「震度1か2か・・・。 寝る・・・。」




さらに2時間後。


ユミ「あぁ、頭痛い。ストロング系廃止になる前に何缶飲めるかチャレンジとか意味無かった・・・。頭痛い・・・。 ん?何この着信120件って。」


ユミ「あぁ、かーちゃんか。 じゃあ無視。」




ブーン、ブーン、ブーン。


ユミ「ん? この絶妙なタイミングで掛けてくるか普通。」


かーちゃん「真美ちゃん!!! かーちゃんじゃったが~♪ 元気かい?」
※ユミの本名は由利真美。高校の同級生がユミと名付け、それをリングネームでもキャバクラで名乗っていたのでユミが通称になる


ユミ「あぁ・・・、無理だね。頭痛いし。」


かーちゃん「じゃあ大丈夫だが。 ちょっとかーちゃん用事あるから、そっち行くが。明日行くから迎えに来て♪」


ユミ「あ? こっち来んの? 鹿児島から?」


かーちゃん「そうだが。もう飛行機のチケット取ってもらったから行くが。もうかーちゃん飛行機落ちないか心配だけど、明日そっちで寿司食べるの楽しみにしてるから大丈夫だが。じゃあよろしく~。」


ガチャ。


ユミ「よろしくってどこに迎えに行けってんだよ。 どうせ寿司もあたしが連れてくんだろ・・・って、かーちゃんあたしが仙台にいるの知ってんのかな? まさか羽田に向かってる? あーめんどくさ・・・。」



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翌日。


かーちゃん「真美ちゃーん!!! もうばーちゃん飛行機揺れてちびりそうだったが!!! でもちょっとちびったけど、まだバレてないが!!! ヒッヒッヒ。」


ユミ「ってかさ~、何で仙台在住のあたしが羽田まで迎えに来てんのさ。こっちも立派な旅行だよ。」



かーちゃん「だってばーちゃん1人じゃ心配だったからね~。でね、ちょっと真美ちゃん、ここ触って。ここ。」



ユミ「あぁ? なんでいきなり初老のばーちゃんの胸触らなきゃいけないんだよ。」



かーちゃん「いいから。ほらここ。たくあんみたいのあるけど、これなんだろ?」


ユミ「(あ~、これアウトなやつだね)かーちゃん、これ俗にいうしこりだね。」


かーちゃん「やっぱり? 病院行った方がいい?」


ユミ「(普通この大きさは行くだろ)まあかーちゃん次第じゃないの? 普通は行くだろうけど。」


かーちゃん「かーちゃん1人じゃ怖いが。 真美ちゃん一緒に来てよ、お寿司ご馳走するから。」


ユミ「(寿司はグエン隊と毎日食ってるから何の魅力も感じないけど) あたしを寿司で釣ろうとしてる?」


かーちゃん「真美ちゃんお寿司好きだったでしょ? 桜島に良い店あるからね♪」


ユミ「あぁ、嫌な予感したんだよ。 やっぱ鹿児島行かなきゃいけないの?」



かーちゃん「真美ちゃんも鹿児島行きたいでしょ? でしょ?」



ユミ「(だったら最初から鹿児島集合にしてくれよ・・・)」



かーちゃん「じゃあ鹿児島戻る前に、かーちゃん銀座に行きたいが。ろれっくすって時計を山田のじーちゃんに買ってく約束したから。真美ちゃん場所分かる?」



ユミ「(羽田にもあるんじゃないの? はぁ・・・、めんどくさ。)」





つづく








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