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わかもんナイト〜ファシグラ講座第2弾〜のスタッフから見えたファシグラのおもしろさ。

8月29日に京都わかもん会議のスピンオフ企画である「わかもんナイト」が開催されました。この日のテーマはファシリテーショングラフィック講座第2弾。ファシリテーショングラフィック(通称ファシグラ)は、会議やトークショーなどを可視化(グラフィック)して議論をファシリテートする術です。


実はこの日は、京都市未来まちづくり100人委員会がお昼から開催され、ぼくは委員の一人としてこちらの会議に参加していました。この会議に、京都わかもん会議の実行委員のひとりであるハルくんが、ファシグラ担当として仲間を引き連れて参加していました。ファシグラについて、きちんと講座とか受けたことなかったのでこの機会にと、会議後に一緒にわかもんナイトへと移動しました。

スタッフとして参加させてもらい、会場設営と受付と写真係をやりながら、しれっとハルくんの講座を聞いたり、受講者の動きを観察していたらいろいろおもしろい発見があったので、自分のために、あくまでも自分のためにここに記録しておきます。

講座はファシグラのいろはや本質を説明するところから始まり、

ペンの持ち方、書き方など細かいテクニックも伝授。


今回、自分のなかでの気付きはファシグラには2つのパターンがあるということ。1つはグラフィッカー要素が強いファシグラと、もう1つはファシリテーター要素が強いファシグラ。

実は、この日までぼくは前者のファシグラしか見たことありませんでした。どんなファシグラかというと、例えば京都わかもん会議。ゲストのプレゼンやゲストと司会者のやり取りを模造紙にかいてもらいました。ファシグラ担当者は議論には参加せず、第三者として場の記録を残すことに専念します。司会者や参加者はそれを見ながら、話を広げたり、質問したり。トークが終わったあとの振返りの要素が強い。ファシグラを見たことある人は、多くはこのパターンではないでしょうか。

後者のファシリテーション要素が強いファシグラでは、ファシグラ担当者も議論の輪に入ります。今回の講座では中盤に、受講者とハルくんが対話をしながらハルくん自身が模造紙にまとめるというパフォーマンスがありました。これを講座のなかでやったのはハルくんも初めての試みらしく、ファシグラ担当者が議論に入るカタチをハルくんも目指しているそうです。

前者と後者で大きく違うのは、ファシグラ担当者が聞き返せるという点。ハルくんが「もう1回言ってください」「ちょっと理解できませんでした」と聞き返すシーンが見られたのですが、ファシグラ担当者もしゃべっていいんだよというのを示すためにわざとやってたそうです。なるほど。

ファシリテーショングラフィックの2つの要素。ファシリテーターとグラフィッカー。このバランスをどうとるかは、会議や打ち合わせ等の場による。今はまだまだファシグラの存在も知られていないので前者のパターンで活用されることが多いと思いますが、ゆくゆくは後者も広まってくるのでしょう。そう、後者が広まるためには、ファシグラを理解し、活用できる参加者側のレベルも求められてくるんだろなぁ。

ハルくんがファリテーターをしながらグラフィックしたのがこちら。ポイントはその場で発された言葉のうち大事な3割を記録すること。(発言を全て記録するのはまた別の技術だそう。)

ちなみに、この講座では受講者を5つのグループにわけて、実際にファシグラをしてもらったのですが、パターンはバラバラでした。

議論の輪に背をむけて壁に貼った模造紙に向きあい、完全にグラフィックに専念するファシグラをしたグループ。

常に議論の輪のなかに入り、模造紙にできるだけ背をむけたファシグラをするグループ。

この両極端のグループがあって、他の3チームは丁度この間で、リアクションをしたり、聞き返したり、なぜか全員立ってるグループもあったりとグループ間のグラデーションがあって傍から見てて面白かったです。

この2パターンってきっと当たり前のことなのかもしれないけど、「気付いてみたら当たり前だった」という気付きを得られるのはやっぱり現場での経験なんだろなぁ。だからイベントとかセミナーは好きです。

いやー、楽しい気付きがあったなぁ。こうして俯瞰してみれるのもスタッフの醍醐味。

ちなみに、ハルくんが作成したファシグラガイドブックがあります。フルカラーなので印刷代分です。ハルくん太っ腹。


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