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もう迷わない! 祇園祭で夜空に碁盤の目マッピングプロジェクト

昨年の祇園祭では「祇園祭ごみゼロ大作戦」というプロジェクトが実施され、リユース食器の全面導入、2,000人のゴミ分別ボランティアが動員されました。 僕もこれに参加し、「エコステーション」と呼ばれるゴミの分別回収するブースを担当したり、歩き回って街中に設置してあるごみ箱の中にリユース食器が捨てられていないかなどの業務を実施しました。 note記事「祇園祭ごみゼロ大作戦とわたし」やマガジンにもまとめています。


その時に、ゴミ回収以外に多かった作業が「道案内」でした。 祇園祭の名物である山鉾を見るために全国各地から観光客がやってくるのですが、僕たちゴミ回収ボランティアは、そもそも祇園祭それ自体もあまり知らないし、山鉾についてもあまり知りません。 かろうじて別の企業さんがPRで配っていたチラシなどに山鉾がマッピングされた地図が書かれていて、それを見ながら道案内をしました。

僕は京都に住んでもうすぐ9年目を迎えるので、地理には結構詳しいし、京都の人独特の道順の示しかた(北にむかうことを「上がる」、南にむかうことを「下る」と言う)に慣れていますが、多分、観光客の人は「この道を上がってください(下ってください)」と言われても何がなんだかさっぱりだと思います。


また、一本一本の道に名前がついているものの、大通りとの交差点以外では、通りの名前が表記されていることは少なく、自分がどこの道にいるのかわかりにくい。 僕も(なぜか)ヨーロッパに留学していたのですが、どんなに小さい交差点でもストリート名が書かれていて、今自分がどの通りと通りの交差点にいるのかはすぐにわかりました。 さらに、祇園祭で言えば、大通り以外はほとんどが片道通行の細い道。 夜のピークタイムになれば人でギュウギュウ。 スマホで居場所を調べるのさえしんどいです。

そこで考えました。 どうしたら観光客の人が道に迷わず、手もとの地図だけで目的地にたどり着けるのか。 人でごった返す祇園祭で唯一空いているのが、「空(sky)」です。 上をむいたらそこに地図が書いてあって、自分が何通りにいて、どっちの方角をむいて歩いているのかわかったら便利じゃありませんか?


例えば、最近話題のプロジェクションマッピングみたいなものを利用して、南の空には赤系(オレンジ系)のライトを、北の空には青系のライトを照らしておけば、狭い路地にいても南北がわかる。 これは便利だ。

あるいは、ライトがダメなら狭い路地の交差点上空には糸を張って通り名を書いた札を下げておくとか。


祇園祭では、京都市の観光局もボランティアさんを集めて情報提供してたりもするのですが、まぁ、あれだけ人の多い祇園祭ですからボランティアさんは何人いても足りないですよね。 祇園祭ごみゼロ大作戦も、ボランティアさんの作業をゴミ回収だけでなく、祇園祭の簡単な案内ができるような方向にもっていくとかいかないとからしいので、おおきにプロジェクトとしては、そのあたりに関わっていこうと考えています。


「おおきにプロジェクト」

〜京都に来た人に、ちょっとでもいい思い出を持って帰って欲しい〜をモットーに市民ができることを実践する市民によるプロジェクトです。 「京都にきてくれて、おおきに!」の気持ちを大切に活動をしています。

※おおきにプロジェクトは「京都市未来まちづくり100人委員会 第5期」から誕生した有志団体です。

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