人生100年!「稼ぐ力」を身につけよう

人生100年時代が到来しました! 人生が長くなったことは素晴らしいことです。でも喜んでばかりはいられませんね。退職後も人生が長く続くことになるからです。 

定年も今後70歳になることが議論されています。しかし役職定年制をどの企業も採用していくと思われます。すると当然ながら給与は以前より大幅にダウンしてしまうでしょう。また自分の部下だった者が今度は上司となります。 

会社に長くとどまることを選択したとしても、いろいろとモチベーションダウンにつながる要因も出てきます。また、年金に期待することも難しい時代になっていきます。 では一体どうすれば良いのでしょうか? 

それに対する答えはズバリ、自分自身で「稼ぐ」手段やスキルを持つということです。 

「自分自身で「稼ぐ」手段やスキルを持つといっても、一体どうやってそんな手段やスキルがもてるの?」と思われたことと思います。

 これから順番にお話していきますが、実は現在、「ベテランビジネスマン」ほど、自分自身で稼ぐ「手段」や「スキル」を持つことが簡単にできる時代になっているのです。

もっと言うと、それを可能にする新しい「プラットフォーム」が誕生し活発に稼動しているのです。 私はこれまでにベテランサラリーマンの方々向けに自分自身で稼ぐ手段やスキルを持つための方法を下記の書籍でご案内して参りました。 

・「普通のサラリーマンでもできる! 週末コンサル」の教科書」 (PHP研究所 鈴木誠一郎)

・「定年前後の人のための講師デビュー!入門」(同文館出版 鈴木誠一郎)

今回から1つずつお伝えしていきたいと思います。まずは、ベテランサラリーマンであれば誰でも必ずなれる「講師」になって稼ぐ方法からお話していきたいと思います。「講師でデビュー」する方法です。

<「講師でデビュー」する方法> 連載:第1回目


私は現時点でサラリーマンでいえば、既に定年を迎えた年齢でありますが、現在、企業様向けの教育研修講師とフリーランスのビジネスコンサルタントを10年行なってきています。

様々な企業様において研修を行なっていますが、50代のベテラン社員の方々が数多く参加される研修もしばしば開催しています。

そのようなベテラン社員の方々が参加される研修の中で休憩時間や終了後の懇親会でベテラン社員の方々とお話をしていると、今後のご自分の定年後について、「今のところ、とくに何も考えていない」と言われる方が非常に多いと感じています。

これまでの企業の成長と繁栄を支えてきたベテラン社員の方々は、お話してみると、度の方も例外なく30年間とか35年間もの間に培ってこれらた、それぞれの深い専門知識と経験をお持ちです。

せっかくそのような独自の「知見」を持っているにもかかわらず、企業の定年でリタイアされてしまうことで、その深い専門知識と経験が活かせなくなってしまうことは、たいへん残念なことであり、また非常に惜しいことであるといつも思っていました。


「それなら、私と同じように“講師”となって知識と経験を活かせばいいのに」と思うことがしばしばあります。
と言っても、私自身、「講師」になろうと思っても、いったいどうすればいいのか、皆目検討もつきませんでした。そもそも、自分が「講師」になれるのかどうかすらわかりませんでした。

そんなとき、参考にできるような「実戦的」で「具体的」なノウハウを教えてくれるホームページや場があったら、どんなに心強く安心できたでしょうか。
そのような思いもあって、今回からサラリーマンの方が定年後に「講師」になって新たな生きがいと収入を確保していく方法やノウハウを「講師デビュー入門」というタイトルでお伝えしていきたいと考えました。

サラリーマンの方で、現在定年後の生き方や方向性を考え始めている方や、まだ定年までには余裕があるが自分自身の能力を活かした仕事を定年後も続けていきたいと考えられている50代の方々、さらに「講師」もひとつの自分の可能性としてお考えになっておられる方に是非、読んでいただければと思います。

ご存知の通り、今や、私たちの平均寿命は近年の医学の急速な進歩に伴い、90歳も夢ではない状況になってきています。政府も「人生100年時代に合わせた仕事の仕方」をスローガンにさまざまな施策を展開しようとしています。
ということは、定年後に約30年~40年もの自由な時間が手に入るということなのです。
考えてみてください。これだけの時間があれば、たいていのことはできます。何をするかについては、選択肢が十人十色いろいろあることと思います。

しかし、今現在のあなたのままでも、すぐになれるものがあるのです。それが「講師」なのです。何も難しいことはありません。あなたが一番得意なこと、よく知っていることを話せばいいだけだからです。

あなたの人生の前半における、一番の「財産」は何でしょうか。
それは、これまで長年にわたって培ってきた「知識」「能力」「技能」です。企業の定年になったからといって、これらの貴重な「財産」を自ら捨ててしまうのは、とてももったいないことです。
あなたの頭の中にある豊富な「知識」を教えてほしい、「経験」を話してほしい、「技能」を伝えてほしいと思っている人は、必ずどこかに存在しています。そのような方々に、あなたの中にある「知識」や「経験」「技能」をぜひ伝えてあげてください。

人に伝えるという行為は、大きな充足感を伴うものです。自分自身の存在感を認識することができるからです。これは、私自身が体験していることですから、自信を持って言えます。
定年後、約30年以上におよぶ長い時間を、自分らしく充実したものとして生きていきたいと考えたとき、今回の連載がひとつの参考となればこれ以上の喜びはありません。(続く)

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