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noteが投げ銭形式での音楽配信に向かない理由

最近、ぼくとTwitterで繋がっている人たちが、ワラワラとnoteに手を出し何やらちょくちょく投げ銭形式で記事を書いているようなので、これは面白いなとnoteに登録をしたのが先月のこと。

せっかく音楽や映像に対応しているんだから、noteで音楽コンテンツを投げ銭方式で公開してみたいなと思い立ったのが先週のこと。

そして今日、はっきりとわかりました。noteは投げ銭方式で音楽を公開するには(現時点では)全く適性のないツールである、ということが。

順を追って説明します。

そもそもnoteというウェブサイトは、SNSとECサイトを融合させたようなクリエイター向けのサービスです。

noteの記事投稿フォームは、その用途に応じて五つに分けられていて、

140字程度のつぶやきが投稿できる「トーク」
写真やイラスト等を投稿できる「イメージ」
文章全般を投稿する「テキスト」
音楽ファイルを投稿する「サウンド」
映像ファイルを外部サイトから引っ張ってくる「ムービー」

とあって、もちろん音楽ファイルを公開したいときは「サウンド」の項目を使うんですが…

●「サウンド」項目についての問題点

これ、内緒ですよ。
「サウンド」の仕様が、マジで、クソなんです。

そもそもnoteで記事を書くと、記事を公開する前にその記事を無料にするか有料にするかを選択させられるのですが、「サウンド」項目から音楽ファイル付の記事をつくる場合、

無料記事に設定した場合
→音楽ファイルのフルバージョンが聞ける

有料記事に設定した場合
→音楽ファイルを冒頭から30秒間視聴可能

→指定の料金を支払えば記事の続きが読めるようになり、そこに音源のフルバージョンが置いてある

という仕様で公開することを強制させられます。

…まあわかるんですよ。noteはその名の通りテキスト系の創作物を販売することに特化したような仕様ですもんね。
もし公開するコンテンツがテキストだったら、当然無料だと記事の途中までしか読めなくて、続きを読むには会員登録とか、月額課金が必要とか、そんな感じがイチバンしっくりきますよね。(そんなニュースサイトとかも結構ありますもんね)

でも、この仕様だと、「音楽ファイルを投げ銭形式で公開する」ということが、根本的にムリなんです。

この「音楽ファイルのフルバージョンを公開する」「30秒のプレビューを公開する」という処理について、それぞれチェックボックスがあってクリエイター側が柔軟に公開方法を選べる、という便利な機能はまだ実装されていないようなので、フルバージョンの音楽ファイルを公開したければ必ず無料公開せねばならないし、記事に投げ銭感覚で購入ボタンをつけたければ音楽は30秒しか公開できない、というのが、現状です。

さらに、音楽ファイルの説明などをどうぞ書いてくださいね、というお心遣いから設置されたのであろう「曲の説明」というテキストボックスが、まあ全く実用に耐えうる代物ではないんです。

これ。
このテキストボックス、なぜか改行ができないんです。
正確に言うと、テキストボックス内ではイチオウ改行はできるんですが、記事を投稿した時にその改行が反映されない仕様になっているんです。

アホらしい。意味が分からない。

歌詞とかどうやって載せればいいんすか?

音楽を公開するユーザーがもれなく全員曲の説明欄に「都内で活動するエモーショナル・バンド。ポストロックからハードコアまで幅広く影響を受けながらも洗練されたサウンドに、ボーカル鈴木の歌声が〜」とかいう改行の必要の全くないどうでもいい文章を書くとでも思ってるんでしょうか。狂ってる。

「まあ、改行ができないならタグで直接打ち込めばいいんですけどね、BRとか。それくらいならパソコン初心者のぼくでも知ってますし。」

とはなりません。この「曲の説明」ボックスの中では、すべてのタグが使用不能です。BRどころか正規表現の改行すらも弾く鬼畜仕様。クリエイター向けのSNSでありながら、「サウンド」ではタグを使った凝った曲の説明はおろか、どうやっても改行さえさせてもらえないようです。

もちろん「サウンド」には、「曲の説明」以外にテキストを打ち込める場所は存在しませんから、音楽ファイルを公開したければ不便な仕様の数々を唇を噛んで耐えるか、「サウンド」から投稿するのをやめて「テキスト」の項目から記事を制作するしかないようです。

と、言いたかったのですが…

●「テキスト」項目についての問題点

ぼくは最初、Soundcloud等の外部サイトから埋め込みタグで音源を引っ張ってきて、(従来のブログサービスのやり方をそのままなぞった、全く新しくも何ともない方法で)投げ銭方式での音楽ファイルの公開を「テキスト」でやろうと、そう考えていました。

ですが、甘かった。あまりに甘かったんです。
noteのテキストボックスがタグを弾くのは、何もクソッタレな「曲の説明」に限ったことじゃあなかったんです。

結論から言います。iflame(埋め込み)タグ、無理でした。
いや、iflameだけじゃありません。「テキスト」から記事を書く場合、殆ど全てのタグは弾かれます。ってかソースにトリム多すぎ。仕方ないけど、これは弾かない方がよくね?ってやつまでアホほどシャットアウトしてる。やばすぎる。

しかもこれの性質の悪いところは、記事を投稿する直前までは埋め込みソースが正常に表示されているところなんですよ。

プレビュー見て、あ、ちゃんと表示されてるな、って。で投稿しますよね。すると埋め込みソースの部分だけ消えちゃうんです。


それはさすがにないでしょうよ。

…というか、こういう細々としたUIの不親切が多すぎるんですよね。

たとえば、他の人の記事にコメントを書くときとか、改行しよっかなーってエンターを押したらそれで投稿になっちゃう、とか。
そもそも投稿ボタンが用意されてなくて、エンター=投稿って仕様になってるんですよね。
じゃあコメント欄もやっぱり改行が反映されないのか、っていうと、なぜかこれは改行済みの文章をエディタから貼付けて投稿すれば、ちゃんと改行は反映されるんですよね。何だそれ。曲の説明のときにそれをやれよ。
エンター=投稿にして投稿ボタンをなくしたところでそれは単に不便なだけでスタイリッシュになるわけじゃ断じてねえからな!

あとは、文字数とか容量の制限超えてるとか、そういう全てのことに対して一切のアラートが出ないんです。
投稿を完了して、音沙汰がない。あれっ、ちゃんとボタン押せてなかったのかな?って、もう一度投稿してみると、やはり画面に一切の変化が現れない。よく見てみると、もしかしたら、おそらくこれは何かのエラーなのかもしれないが、特に音沙汰もないしなあ、どうだろう…?って感じ。わかりにくいわ!


●疲れました

いろいろと長くなってしまいました。


『noteが投げ銭形式での音楽配信に向かない理由』とか銘打っておきながら、最後の方はただただUIをこき下ろしただけの記事でしたが、上記以外にも色々と不親切だったりずさんだったりするところがぽろぽろとあって、書ききれないので一旦ここで終わりにします。

四月にスタートしたばかりのサービスということもあり、今はまだスタートアップ期間なのかもしれませんが、noteが今後音楽配信という点でも受信/発信のしやすい活気のあるサービスに成長することを願っていますし、そのためにも今回くだを巻いたような点はいずれ改善して欲しいです。

音楽のほうでは上手にできませんでしたが、今回はテキストなので、胸を張って投げ銭記事として公開したいと思います。
続きを読むを押していただいてもその先には何もありません。注意してね!

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
そしてよろしければ昨日できた新しい歌も、ついでによろしくお願いします!→https://soundcloud.com/chu-chu-poseidon/beginner

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