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おおきな体でつぶらな瞳。

4m以上もあるその体は、多くの人の夢と希望を運んできた。

JR東日本の上越新幹線 E4系MAXが10/1をもって定期運行を引退する。

初めて乗ったのは保育園生の頃だっただろうか。
群馬県民の日に上野動物園に行った。
鮮明に覚えている。人生の中でいちばん古い記憶と言っても過言でない。
団子鼻の200系が先発だったが、それに乗らず2階建てのE4系MAXを待った。
いま思えば200系に乗っておかなかったことは後悔しているが。
しかし、それほど、オール2階建てのE4系MAXには、人を魅力する力があるのだろう。

中学校の修学旅行でも世話になった。
席決めのとき、2階席にするか1階席にするか、2階席が人気で折り合いがつかず、なかなか決まらなかったことを覚えている。

MAXの2階に向かうあの階段、のぼるときのワクワク感は忘れられない。


東京のビル群をすり抜ける大きな車体
MAXという名に相応しくなる高崎での連結作業
大清水トンネルを抜けた先のスプリンクラーを掻き分ける重圧感
越後平野の田んぼの上を滑走する姿

どのMAXも圧巻であったことに変わりはない。


時代は大量輸送から速達化・質の高い移動に変わり、バトンタッチせざるを得なくなってきた。

24年間もの勇姿は忘れることができない。
いつまでも、いつまでも、心の中を走り続けるだろう。

ありがとう、MAX。


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