教えるということ
物資的な財産は、人に分ければ自分の分は減ってしまいますが、知識的な財産は人に分けても減りません。むしろ、分けた人との合計の知識は二倍になるということです。
人から習ったことをそのまま伝えるだけなら、価値をプラスすることはできません。でも、自分自身が咀嚼した言い換えや、知識と知識をつなぎ合わせた相互作用によって価値はどんどん膨らみます。
そうやって膨らませた価値をひとと共有することで、さらに二倍にも四倍にも価値は広げられます。
自分が行ったのと同じ努力は押し付けず、そのひとに合った近道の仮説を考えて立証する。
そして、
与えることの方が、得ることよりも自分を豊かにできることを味わう。
教えるということは、そういうことだと思います。