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ミニアルバム「天藍」楽曲紹介シリーズM1Re: 映画「Teamその子」主題歌② ~歌詞について~

こんにちは
野々村すずかです。

3月29日に映画「Teamその子」の主題歌とカバー曲を収録したミニアルバムをリリースさせていただいたのですが、
思い入れのある楽曲づくしで、ジャケットでは思いを語りつくせず、、、
こちらのブログでは、CDのプログラムノートに載せつくせなかった楽曲についてのお話や、レコーディング時のお話などをご紹介します!

より演奏をたのしんでいただけるのでは、と思うので
ご覧いただけますと幸いです。

今回は主題歌を作曲してくれた夕凪さんについてや、
この曲と私についてご紹介したいと思います。

作詞について

・歌詞の方向性

作詞は夕凪さん、監修に「Teamその子」の友塚監督が入り、わたしもたまーにコメントしながら進めてまいりました。

監督さんの言葉の中で、わたしが「あー!こっちね!」となったものがあります。

「映画を見て大きく心を揺さぶられるのは、解離性同一性障害の当事者やその周囲の人だろうな、と考えています。
そのため歌詞は、痛みやつらさの描写というよりは、神経系が安らぐ内容を入れるのが良いかも」

この障害がある方は、神経系の急な興奮や凍りつきを経験されているとのこと。
それを穏やかに調整する神経を育てていく事が、大切になるそうです。

わたし自身、この曲を頭を通さずに聴いていると、なんとなく温泉に浸かったようなというか、ふわーっとした感覚を得られます。

・視点について
この曲はなんというか、聴いていても実はあまりわたしが歌っている感じがしないというか。
普段あまり出さない声だからということもあるのでしょうが、近しい方からも、「すずかじゃないみたい」と言われる事があります。

何故だろう?と考えてみると、ひとつ理由を思い浮かびました。

この歌詞が「あなた」に向けたものだから。
あなたに向かって語りかけているのですが、それと同時にあなたに語りかけられているとも感じるのです。

あなたはあなたであり、わたしである
歌っているとまるで自と他が溶けていくように思います。
あなたに語りかけているつもりが、実は自分だった。というような感覚。

そのことが胸に沁みるように感じられる時と、
「あれ!?自分だった!?」と、どこかびっくり!というように気づくように思う時もあります。

掛け合いの部分もわたし自身で歌っているので、それもよりそのように思う理由かもしれません。

・空について
さて、今回のアルバム名は「天藍(てんらん)」
天藍とは、「どこまでも澄み切った空の色」という意味の言葉です。
全ての曲に空にまつわる歌詞が入っていることと、録音期の私に起こったある出来事から選びました。

この歌には、CD面にもある「ひこうきぐも」という単語が沢山でてきます。
※飛行機雲について、素敵な紹介があったので↓

飛行機雲とは、その名の通り飛行機の航跡にできる線状の雲のこと。雲は基本的に10種類に分類されますが、飛行機雲はどれにも属さないちょっと特殊な雲です。

暦生活

ひこうきぐもは雲の中でも唯一、人の力によってつくられます。

寄り添い合い 耳を傾け
そばにいるから

繋がってる 明日への
ひこうきぐも

Re:  歌詞より

みんなでつくった軌跡が、まるでひこうきぐものように、明日へ繋がる。

空に真っ直ぐに走る"ひこうきぐも"は、凛とした気持ちにも、あたたかな気持ちにもなれる、見る人によっていろんな気持ちをつくってくれる隙間を感じます。

皆さんが"ひこうきぐも"をご覧になって、どんな気持ちになるのか、知りたいです。

次回は作詞作曲者夕凪のインタビュー記事です。

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