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【千字文0011】電子の声に感じる「儚さ」について。

昨日に引き続き、Perfumeの話。

出会いのお話を書いた訳ですが、エピソードの「外枠」書くだけで1000文字終了しちゃって「何処に惹かれたのか?」が全く分からない、スカスカな文章で申し訳ない。仕切り直します。

昨日のエピソードで分かる通り、初遭遇時は映像で観た訳ではなく、楽曲の音声のみ、ひたすらエンドレスリピートされてた訳で。そもそも「人間」が歌っているのかすら定かでは無かったのです。

もちろん、後で答え合わせをして、三大天使の御姿に改めて夢中になるんだけど…でも、最初に惹きつけられたのは、あの、電子的に加工された「声」でした。それこそ、もうあと1年後には世を席巻することになるボーカロイド達について、自分はまだ全く知らない状況でしたが。

人間が、生命を宿していない「機械」や「人形」に対して感じる、「実は、生きてるんじゃないの?」と、ふと感じる瞬間。本来は意思など無いはずの、無機的な存在に対して覚える、「命」の煌めき。

自分がPerfumeの歌声を初めて聴いた時に、一番印象的だったのが、そんな「生物と無生物のあいだ」にある、曖昧な境界線に、ふっと束の間芽生える「儚さ」でした。

確かに、生声での歌唱に、魅力を感じることはあります。LIVEのMCの時に、たまにあ〜ちゃんが聴かせてくれるアカペラの超絶な歌唱力は「いやこれはこれで聴きたい気もするけれども…」と思うけど。思うけれども。

でも、彼女達は「電子の歌姫」でありながら、この現実世界にリアルに生きていることに、他の追随を許さない第一人者としての価値を確立してしまったから。

今や「世界のPerfume」と言っても過言ではない域に達し、ボコーダーによる加工がしばしば抑え気味になってたりしても、テクノロジーによって生み出される「儚さ」の魅力は変わりません。

このあたりを感じてもらうには…以下の楽曲のPVを鑑賞頂けると良いかもしれません。

①コンピューターシティ
「近未来三部作」の2作目。表情完全に殺して、ダンスに徹してます。アイドルとしての強みを、かっこよさに全振りしたストイックなPVです。

②Spring of Life
紅白でも電飾背負ってましたが、まさに「電気仕掛けの人形」に心が発生したかのような瞬間が見られます。歌詞は生命感溢れきってるんですけどね。

ま、Perfumeの第一印象について「儚い」って言ってるあたり、相当世間とずれてるとは思いつつも。

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