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診療に伴う羞恥心と苦痛に気を配りたい

私は産婦人科レジデントである。いわゆる、大学病院なんかにいる、修行中の身である。

私は、内診の時に「失礼します」と患者さんにいうのが習慣になっている。それに対して、上司に先日、「失礼なことをしているわけじゃないんだから言わなくていい」と言われた。確かにそうだけれども、内診も経膣エコーも苦痛を伴うのだから私は言いたいし、苦痛に気を使いたいのだ。サッとしっかり診て終わらせるに越したことはないのだが、なかなか技術がついていかずサッとできないこともある、レジなのである。そうなると、やっぱり、心から「失礼します」なのである。

もう一つ。
私は、婦人科診察の時に手袋を必要以上にケチるのは好きではない。というか、衛生的にも苦痛への配慮的にも、必要以上にきっちりと操作ごとに取り替えるべきだと思っていて、過度にそこの効率化や時間短縮することは嫌いである。クスコを触っていなくても陰毛や陰毛近くを触っていれば不潔として捉えて手袋を替えるべきだと思う。クスコや経膣エコーをするときにはしっかりと陰唇を巻き込まないように広げてあげたい。手袋は1枚消費するし時間もかかるけど、そこは大事にしたいのである。

何度やっても、嫌なものは嫌なのである。そこに配慮しつづけられるように、かつ技術も向上させていきたいものである。

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