お芝居の中

画像1 自分の中にあるコンプレックスを知られたくなくて、逃げるようにわざと憂鬱そうな顔をしたり、物憂げな表情を浮かべたり、正当な人に対して感じる劣等感をコントロールできない人間の醜い部分が生々しく描かれていた。作家特有の苦しみでもあった。でも、それを無償の愛で受け止めているさきも、救われていた。人は人としか生きられないし、人によって良くも悪くも変わってしまう。「思い描けることは全て叶えられることだ」という言葉の裏に、どうにもならない現実、どうにもできない現実が付きまとっている、光と影の様な映画だった。

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