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クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2022 第5ステージ

第3ステージはこちらから(第4ステージは個人TTのため省略)。

今大会最も「平坦」で集団スプリント向きのステージ。一応公式では丘陵カテゴリの、ティジー=レ=ブールからシェントレまでの162.3㎞。


逃げは4名。

バンジャマン・トマ(コフィディス)
ファビアン・ドゥベ(トタルエナジーズ)
ヤン・バーケランツ(アンテルマルシェ・ワンティゴベールマテリオ)
セバスティアン・ショーンベルガー(B&Bホテルス・KTM)

メイン集団は何としてでもディラン・フルーネウェーヘンで勝たせたいチーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコが全力で牽引するも、なかなかタイム差が縮まっていかない。

それでも残り30㎞を切ってから現れた2回の4級山岳でイネオス・グレナディアーズが中心となってペースアップをしていくと少しずつそのタイム差も縮んでいき、残り13㎞段階で40秒近くにまで迫った。

代わりに、このタイミングでまたフルーネウェーヘンが脱落。今大会最後のチャンスとも言うべきこの日もまた、あえなく沈むこととなってしまった。


そして残ったメンバーで集団スプリントに挑みたいメイン集団。だが、先頭の4名も、とくにTTスペシャリストのバンジャマン・トマの強力な牽引で、なかなか集団を近づけさせない。

メイン集団はティシュ・ベノートフィリッポ・ガンナなどをどんどん使い潰しながらなんとか少しずつタイム差を縮めていく。残り5㎞で30秒差。残り3㎞で20秒差。最後はヨナス・ヴィンゲゴーミハウ・クフィアトコフスキがローテーションしながら全力牽引。

残り1㎞で10秒。しかしここで前も結局牽制状態に陥り、逃げ切りはかなり厳しくなる。

最後は残り400mでトマが鋭いスプリントを繰り出すが、集団ではクリストフ・ラポルトワウト・ファンアールトを引き連れてスプリントを開始。先頭4名を飲み込み、後方から加速するヨルディ・メーウスイーサン・ヘイターを振り払い、最後はギリギリの戦いを制してファンアールトが今大会2勝目を飾った。


逃げ切りも十分にありえた展開の中で、ユンボ・ヴィズマもベノートやヴィンゲゴーの牽引、さらに最後のラポルトのリードアウトなど、チーム一丸となって勝利を掴み取った。

ツール・ド・フランスでもマイヨ・ヴェールを狙うというユンボ・ヴィズマ。その「準備」は着々と進んでいるようだ。

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