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ツアー・オブ・ジ・アルプス2022 第2ステージ

ジロ・デ・イタリア前哨戦。イタリア北東部、ドロミテ山塊周辺を舞台とする「アルプスの戦い」の第2戦。

前日のフィニッシュ地点であるプリミエーロ/サン・マルティーノ・ディ・カストロッツァからラーナまでの154.1㎞。1級山岳と2級山岳が待ち受ける、この日も実に「ジ・アルプス」らしい厳しいステージである。

第1ステージはこちらから


逃げは10名。

ハーマン・パーンシュタイナー(バーレーン・ヴィクトリアス)
ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ・カザフスタンチーム)
ヴァディム・プロンスキー(アスタナ・カザフスタンチーム)
パヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ)
フェリックス・ガール(AG2Rシトロエン・チーム)
シアン・エイテブルックス(ボーラ・ハンスグローエ)
ジョナタン・カイセド(EFエデュケーション・イージーポスト)
マッテオ・バディラッティ(グルパマFDJ)
マイケル・ストーラー(グルパマFDJ)
テイメン・アレンスマン(チームDSM)

残り128㎞地点に用意された最初の2級山岳パッソ・ロッレ(登坂距離21.2㎞、平均勾配5.8%)はミゲルアンヘル・ロペスが先頭通過。マッテオ・バディラッティ、パヴェル・シヴァコフが2位・3位通過を果たし、それぞれ6, 4, 2ポイントを獲得する。

集団から抜け出したカールフレドリク・ハーゲン(イスラエル・プレミアテック)が先頭10名にジョインするも、続く1級山岳パッソ・デッラ・メンドーラ(登坂距離16㎞、平均勾配6.5%)の序盤でプロンスキーと共に脱落。

9名となった先頭集団からはさらにミゲルアンヘル・ロペス含む多くの強豪選手が落ちていき、やがて先頭はシヴァコフ、ストーラー、アレンスマン、パーンシュタイナーの4名だけに。

残り49㎞地点の山頂はシヴァコフが先頭通過。先ほどの2級山岳3位通過の2ポイントと合わせ、これで山岳ポイントの合計は12ポイントに。前日第1ステージで9ポイントを収集したジョフリー・ブシャールから山岳賞ジャージを奪い取った。


そしてこの1級山岳でメイン集団も活性化。とくに前日ステージ2位で今大会の総合優勝候補であるペリョ・ビルバオ率いるバーレーン・ヴィクトリアスが強力に牽引し、ティボー・ピノが脱落したほか、総合リーダーのジョフリー・ブシャールもかなり苦しそうな状態。

なんとか無事にこの1級山岳を乗り越えたブシャールだったが、その後もバーレーン・ヴィクトリアスが強力にプッシュを継続。元は逃げていて集団に戻ったパーンシュタイナーも、サウジ・ツアーで活躍したサンティアゴ・ブイトラゴも積極的に前を牽き、ミケル・ランダもビルバオのために牽引。結果、残り11㎞でブシャールがついに脱落する!

最後は生き残った16名による小集団スプリント。これを制したのが、前日も集団内先頭を獲ったペリョ・ビルバオ。パンチャーと言ってもよいスプリント力を発揮する彼が、この日もしっかりとボーナスタイムを手に入れる見事な勝利を掴み取った。

ロマン・バルデも2日連続の集団2位と、意外なスプリント力を発揮している。そういう選手だったっけ?

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