須坂市の2023年度当初予算案の審議が始まりました。
こんにちわ!須坂市議会議員の早川こうきです。
2023年3月定例議会が始まりました!
2月に議員になったばかりの私にとっては初議会。
3月定例会は新年度の予算を審議するのがメインイベント。
須坂市が新しい一年、どんな目的で、何に、いくら使うのか。
こちらを審議します。
地元新聞では以下のように紹介されていました。
民間企業と自治体のお財布事情の違い
民間企業出身の私には違和感が多かった自治体の予算の考え方。
こちらについて学んだ内容をざっくり今日はお伝えします!
私は企業と比較して自治体の予算について勉強してみました!
(※間違い等あればコメントください!)
企業が追い求めるのは「利益」自治体が求めるのは・・・
そもそもの前提が違うことことをまずは知りました・・・
企業は事業計画(予算)をたて、決算に向けていかに黒字(利益)を出すかを考えて行動します。決算近くの会社がセールを開催したり、決算近くの会社の経営者や管理職が売上を伸ばすことや、経費を抑えることにピリピリしていたらこの為です。笑
企業の理想は黒字になることです。
黒字になれば社員さんの給料がUPしたり、沢山のボーナスがもらえたり、
新規事業に投資ができて会社が大きくなって行くことが理想です。
一方で自治体がお金を使う目的は主に「住民の幸福」の為。
税金として住民の皆さんから集めたお金を住民の皆様に行政サービスとして
再分配します。
自治体も「黒字」「赤字」という言葉を使ったりしていますが、
自治体が「黒字」になるということは集めた税金が余るということ・・・
何のために税金集めたの?税金こんなに払う必要なくね?とならない為に、適正な税金を集めて、適正な使われ方がされるのが理想です。
無駄遣いは許しません!
※類似する質問が須坂市のHPにあったので掲載しておきます!
印象としては住民サービスを充実させるということに終わりはなく、莫大なお金が必要なので「余ったお金をどうするか」のような話はほとんどなく、限りあるお金をどんな目的で、何に、いくら使うのか、優先順位は適切か、そんな観点で予算案をチェックします。
企業は「決算主義」 自治体は「予算主義」
こんな言葉聞いたことある方も多いと思います。
企業は「予算」より「決算」の方が重要視されます。
企業の目的は「利益」なので、利益が確定した「決算」が重要になります。そして1年間の決算報告を株主に行い、翌年の計画を改めます。
一方で自治体は「決算」より「予算」の方が注目されます。
自治体の目的は「住民の幸福」なので、みんなで何にお金を使うか決めた「予算」が大切で、決めた通りに使われないことが問題となるからです。
なので1年間の初めに予算を議会で審議し、
何に使われるかをしっかりとチェックすることが大切になります。
予算案を審議する為の参考資料
そんな前提を元に市の予算案を読み解くわけですが、
会計の専門家でもない限り、細かく全てに目を通すことは至難の技・・・
どこから手をつけていいのか・・・
そんな私が参考にした資料をご紹介します!
須坂市総合計画
須坂市には予言の書ならぬマスタープランなるものがありました。
第六次須坂市総合計画「須坂みらいチャレンジ2030」【PDF形式:5,412KB】
実施計画は第六次須坂市総合計画の計画期間初年度である2021年度から3年間を1期とするローリングで毎年度策定されており2023年〜2025年の事業計画がまとめられています。
見てみよう「須坂市の財政」
予算案の元になるのは昨年度の決算。
須坂市には前年度の決算を比較的分かりやすく解説した広報誌がありました!専門用語の解説なども記載されてます!
2022年度版 財政広報誌(2021年度決算)【PDF形式:5,432KB】
(休日、喫茶店で読むのがオススメ)
2022年度版 財政広報誌(2021年度決算)【中学生向け版】【PDF形式:1,310KB】
(朝新聞読むついでに読めそうなボリューム感)
須坂市予算概要
準備が整ったところで本番です!
こちらが今回の議会で審議している2023年の予算案の概要です!
ある程度コンパクトにまとまっています!
こちらは議会を傍聴される方にも配布されている資料です。
2023年度当初予算(案)の概要について【PDF形式:3,689KB】
まとめ
須坂市がどこにお金をかけようとしているのか、何を目指しているのかが
全てこの「予算案」にはっきりと現れます。
これらを3月議会の間、様々な方向から調査し、審議し、「住民の幸福」の為に正しく使われる内容になっているかを議員として見極めたいと思います!
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