2024年 夏の旅行: 沖縄家族旅行編

8/17-8/20の4日間、南の離島に4人で行ってきた。

1日目 石垣島

今回もギリギリに予約をすませたため、 早朝かつ成田発のピーチ航空しか乗れる便はもうなくて、家を出たのはなんと朝の 4:00 だった。3時間くらいしか寝なかったため、睡眠というより仮眠をすませた気持ちで車に乗ったが、なんとか無事に成田空港にたどり着くことができた。夜型生活のせいで、これまで早朝ドライブをしたことがなく、これはこれで楽しかった。

Tron の BGM をかけていたのでエモさマックス
早朝の空港
ピーチ待ち

駐車場が空いていたことに安心したのもつかの間、真夏のなめくさった服装に空港は寒く、とりあえず味噌汁を自販機で買った。搭乗の時間が近づいて、手荷物をチェックインするかどうか迷ったが「いけるやろ」の精神でゲートに向かおうとしたところ、なんとゲートに向かうエスカレーターに係員が立っていて荷物の重さを測らされた。測定の結果はアウトでチェックインする羽目になったのは仕方がないとしても、自分たちが止められてる間に別のクソデカスーツケースを持ってしれっと通過した輩がいたのはなかなか腹立たしかった。手荷物の重さチェックをされるのは初めてで、ピーチの洗礼という感じだった。

ぴーち

成田から石垣島は4時間くらいで、石垣島の空港についたらさっそくレンタカーのお兄さんが出迎えてくれた。お店に向かう間に「xxレンタカーのxxってなんですか?」って聞いてみたところ、お兄さんが「なんでしたっけねー、社長がなんか言ってたんですけど、、」と返ってきて、強く共感した。

足 (モコ) を手にいれると、早速我々の旅行の定番「ドンキで買い出し」をした。やっぱりドンキはどこのドンキでも楽しいので、シュノーケル用のゴーグルを見たりさんぴん茶を買ったりした。

別日にとったモコ
ドンキ

ドンキのあとは昼飯でも食うべとなったものの、雨天の沖縄の島なので2-3件空振りをした後にやっと営業中のお店にたどり着いた。この地域の沖縄そばは「八重山そば」というらしい。

手作り感メニュー

「具志堅そば」を出た後は、サンエー (地域のスーパー) に寄ったりコンビニによったりしながら、 13:30 ごろに宿についた。この宿はなんと白保海岸の目の前で、天気さえ良ければ部屋で着替えて歩いて泳ぎに行けるという神立地だった。

荷解きをして一息ついてから、夜に石垣牛焼き肉パーティをするべくふたたび買い出しに向かった。調査の結果、お肉屋さんは売り切れまたは入荷待ち (いつ来るかは不明) の状態だった一方、冷凍食品のお店は石垣牛があるとのことだった。20分前後で宿からお店について肉を選定した後、今度はマックスバリュで調味料や米を入手した。

夕飯まではまだ時間があったので、うまいコーヒーを飲むことにした。向かったお店は「ボルトコーヒー」というところで、とりあえず行くかというノリに反してめちゃくちゃ好みのコーヒーだった。個人的には4日間のうちベストコーヒー賞はここだった。

ボルトのネオンサインがおしゃれ
いい感じの店内

贅沢な我々はコーヒーのあとにアイスを食べようということになり、島内唯一っぽいブルーシールに向かった。このブルーシールはメイクマン(カインズ的なやつ)の中にあって、やっぱり他にブルーシールがないのか結構混んでた。

メイクマンの店内ですよの写真

メイクマンの後は、ドンキに寄って食器やら包丁やらを買ったが、宿に戻ったらまったく同じ形状の包丁があるのを見つけた。やたら料理器具に統一感がないと思ったけど、やっぱり宿泊人がおのおの持ち寄ったものが宿に残されているみたいだった。

石垣牛はブラザーズに料理をしてもらい、その後は各自でゲームなり作業をしていて、旅行だから早く寝るとかはなくいつも通り深夜に就寝した。

2日目 石垣島 + 海

昼くらいにのそのそ起きたり他の人を起こしたりして、とりあえず朝のコーヒーを買いに行くことにした。昨日より丁寧に調べたところ、「KLATCH COFFEE」というお店が良さそうということで向かった。

ところが、丁寧な調査が仇になったのか、大雨にも関わらず駐車場に車が入り切らないほど混んでた。一台出た隙をついてなんとか駐められたものの、行き場のない観光客が全員集合したような混み具合だった。

店内
激混みパーキング
インスタ映えしそうなやつを撮ってもらった

カフェを出た後は、昨日買った肉の残りを使って「最高級石垣牛カレー」を作るべくこの旅2回目のマックスバリュで買い出しをしてから、コーヒーとドーナッツを抱えて宿に戻った。

ところで、実は出る前に確認した天気予報によるとこの4日間はずっと雨のはずだった。が、今回のパーティには二人の強力な晴れ男がいて、そのおかげかなんと午後から曇りになり、我々はいそいそと水着に着替えてシュノーケルを持って海に向かった。時期のせいか場所のせいか、人は自分たち以外には2組くらいしかいなかった。

宿から軽率に行けるというのに、スズメダイなどのきれいの魚が海岸すぐの場所にいて、海だけ見るとこの白保海岸が今回のたびで一番良い海だったかもしれない。

全員がシャワーを浴びて一息ついた後は、件の石垣牛カレー(通称「GOD カレー」)の製作が始まった。断っておくと、自分はこの旅では食器洗いと荷造り以外の家事をしていないので、ブラザーズには感謝しかない。

GOD カレー(と野菜炒め)の製作風景

3日目 石垣島 → 小浜島

この日は移動があったので、自堕落に過ごした2日目と対照的になかなかタイトなスケジュールだった。まず、10:00のチェックアウトに間に合うように 9:00 すぎに起きて、そのあと 10:30 のフェリーに乗るべくレンタカーを給油してフェリー乗り場に向かった。

出る前にあわててて撮った写真
どんより

ちょっと面白かったのが石垣島のレンタカーの乗り捨て制度で、なんと借りたレンタカーをフェリー乗り場の駐車場に鍵を差したままおいておけば、お店の人がよしなに回収に来てくれるというシステムだった。都会っ子なのでどんなセキュリティ?と一瞬思ったけど、狭い島内でわざわざ軽自動車を盗る人もいないのかもしれない。いずれにせよ、この制度のおかげでフェリーに間に合ったのでとても助かった。

フェリーは30分くらいで、全員睡眠不足だったため基本的には寝ていたものの、「フェリーってこんなだっけ…?」となるほど予想外に速かったし予想外に揺れた。答え合わせをすると、2日目に晴れた反動か、この日は思いっきり大雨というか台風が来ていて、帰りのフェリーはスピードは宮島のフェリーより速かったものの、人並みの揺れだった。

フェリー乗り場
とても雨
ついても雨

12:00 ごろに小浜島についたものの、チェックインまではまだ3時間あったのでカフェを探すことにした。予想通り台風 & 離島という条件では空いているお店がほとんどなかったので、結局島内を一周してからようやく空いているお店を見つけられた。ちなみに小浜島の運転はなんというか冒険的で、牛小屋の横を通ることもあれば、「集落内は徐行してください」という看板を横目に激狭の道路を曲がることもある。

道路から見えるヤギ
ヤギ(アップ)
牛たち

30分ほど運転してようやく見つけかったのは「ヤシの木」というお店で、木のテーブルの落ち着く雰囲気のカフェだった。自分はシンプルにアイスコーヒーを頼んだけど、黒糖オレがとても良かったらしい。一服したところで、このまま島にいたところで空いてる店もなければ海も入れないので、とりあえずホテルに向かうことにした。

アイコー
バナナジュース

実は、ここまで自分たちは小浜島のどこに泊まるか知らされておらず、4人中3人はてっきり石垣島で泊まったエアビー的なところに行くのかと思っていた。ところが、ナビにいれた施設名は「はいむるぶし」で、ここでやっと港にバスの迎えが来ていたリゾートホテルらしきところに泊まれることがわかり、一同テンションが爆上げになった。

目的地付近に到着すると、見えたのはホテルのエントランスではなく門で、ここではいむるぶしの敷地が死ぬほど広いことが判明した。看板にしたがって運転すると、ようやく駐車場についたが、大多数の人はバスで来るらしく5台分くらいしか駐めるスペースがなかった。この広大なリゾートホテルの各施設には歩いていくのだろうかと思いながらチェックインを済ませると(正確には済ませてもらった)、ホテル内の移動はカートを使うと教えてもらった。移動する機械は何でも好きなので、勇み足でカートレンタル場に向かい、また手続きが済むのを待っていた。誰が最初の運転をするかという協議もあったが、一番やりたそうということでさっそく運転席に乗らせてもらった。運転が好きとはいえ器用な方ではないので、まったく初めてのカートが扱えるのか若干の不安ではあったが、さすがに四輪は安定していて、すぐに発進も加速も慣れ、滞在中1回はきれいな駐車もできた。

エントランス
フロント(豪華)
ホテル内のショップ

カートに乗った我々は、とりあえずホテル内のカフェに向かった。ホテル内というより園内という表現が的確で、カートを5分くらい運転しないとエントランスからカフェにはたどり着かなかった。繰り返しになるが、この日は台風で、借りたカートは正面にフェンダーはあるもののサイドはまったくの無防備なので、つくころにはTシャツがかなり濡れていた。「海Café」(アクサンがちゃんとついているのが高級ホテルっぽい)は、半分以上が海外の旅行客で、自分たちの周りはイタリア人大家族が談笑していた。残りの半分は小綺麗な日本人というおしゃれな店内で、ずぶ濡れのTシャツ・半パン姿の我々はピザを頼みつつゲームをしたりして時間を潰していた。

ようやく 15:00 になると、またカートに乗ってフロントのある建物に行き、荷物を回収してカートで自分たちの部屋に向かった。テラス付きの2階の部屋で、窓からはホテルの敷地を見渡せるようになっていた。おのおの荷解きをしたり、昼寝をしたりしたところで、ふと昼間のカフェが一軒しか空いていなかったことを思い出して、あわてて夕飯の予約の電話をフロントにかけた。予約の締め切り時間を10分ほど過ぎていたものの、幸い一番遅い時間ならまだ空いているとのことだったので、20:00 からビュッフェに行けることになった。

部屋からの景色

夕方からは天気が良くなったので、敷地を徒歩やカートで散策したり、なぜかいるヤギにその辺の草をちぎって上げたり、海沿いを歩いてヤドカリを集めたりしていた。ヤギ以外にも、ホテル内のふれあいエリア的なところには人慣れした名前のわからない鳥や水牛がいた。

ひたすら草を食べるヤギ
立った
水牛(近景)
水牛(遠景)
鶏…?
アヒルっぽいけど…


ビュッフェもやっぱり高級ホテルクオリティで、職人さんが寿司を握ってくれたりローストビーフが出てきたりした。沖縄そばを作れるゾーンもあって、各自麺を茹でたり肉を入れたりして楽しんでいたが、肉に関しては前日の GOD カレーのインパクトが強すぎるという感想も聞こえた。デザートに関してはチョコレートフォンデュで口を真っ黒にした人や、食べ放題のブルーシールカップアイスを5個くらい空けた人がいた。

部屋に戻ってからはまたゲームをしたり、部屋の風呂に入ったりして寝る準備をしたが、結局寝たのは3:00ごろといういつものパターンだった。はいむるぶしは一泊で予約していたので、次の日はまた全員グロッキー状態で荷造りをして、カートを返したりチェックアウトをしたりした。

4日目 小浜島 → 石垣島

ホテル内の散策以外はインドアだった昨日と打って変わり、最終日はスケジュールが詰まっていた。まずは、小浜島のビーチを2つ回るというミッションを達成すべく、ホテルから最初のビーチに向かった。ちなみに、チェックアウト後のフェリーまでの時間をホテルから出て過ごせるのは小浜島でレンタカーを借りた人間だけの特権で、送迎バスで来た人たちはホテル内のビーチなりカフェなりで過ごしていた。

最初に行ったビーチは「コーラルビーチ」で、人もあまりおらず、砂浜から100mしない距離にもう魚がいた。ただ、自分はここに星5評価をつけられず、まず第一にトイレがビーチのどこにもなかった。一応、なんとかボードのレッスンをしているところのマリンハウスはあったが、横断幕くらいの大きさの看板にでかでかと「トイレのみの利用お断り」と書いてあったので、お腹も弱ければトイレも近い都会っ子には厳しい環境だった。別の問題として、今年から始まった「寒すぎて海に入れない」という現象がこの沖縄のとても暖かいはずの海でも起こってしまった。この現象は、前回静岡の海にいったときに人生で初めて経験し、海大好き・夏大好きの人間としては大変ショックだった。4年前は季節はずれの日本海でガシガシと泳いでいたので、これが寄る年波なのか、海だけに、などと思いながら砂にのの字を書いたり身体を焼いたりして待っていた。

一方でブラザーズの方はというと、若さを思う存分発揮して、なんとダイビングツアーの船がいるところまで自力で泳ぎ、ツアー客にこっそり混じってサンゴや魚の動画を撮影するという快挙を遂げていた。ただ、出発する時間になっても一向に LINE 電話に気づく様子がなく、「でっかい声で呼ぶ」という原始的な方法で沖から帰ってきてもらった。km 単位で声が届く方も、その声に気づけるのもなかなかすごいと思った。

次のビーチはトイレは不明だが、シャワーはあるところで、「トゥマールビーチ」というところだった。幸いトゥマールの方はコーラルよりも水温が高かったので、自分もゴーグルを持って水に入った。トゥマールビーチはものすごい遠浅のビーチで、数百メートル歩いてもまだ膝までしか水に浸からず、最終的にはマリンシューズを手にはめて匍匐前進のようなスタイルで沖に向かっていった。水深が増すと、いくらか魚も増えてきたのも束の間、「ウミヘビがいたんだけど!」という声が聞こえたので回れ右をしてまた匍匐前進で急いで浜辺に戻った。ただ、帰りの飛行機で調べたところ、ウミヘビはそもそも口が開かないため、毒はあるが指をつっこまない限り基本的に安全というようなことが書いてあったので、そこまで急ぐ必要はなかったかもしれない。

トゥマールビーチのシャワーをありがたく使わせてもらっている間にもまた自然とのエンカウントがあり、シャンプー中になんとなく上の方を見たら特大サイズのアシダカグモが壁に数匹いた。何回か沖縄に来ているおかげでクモはそこそこ平気なものの、ここまで大きい軍曹が頭の上に落ちてくることを想像して 1.2倍速で身体を洗った。

感謝

ビーチの後はいったんフェリーの港に行ったものの、微妙に時間があることがわかり、最後にもう一度黒糖オレを飲むべく「ヤシの木」にふたたび向かった。爆速で飲み物を吸い上げてレンタカーを返すというのを20分以内に終えて、結局10分くらい遅れたフェリーに乗って石垣島に戻った。

フェリー
石垣側の港

島ではまずタコスを食べたいという声に応えて、「SAN DRIP GARAGE」というお店まで歩いていった。タコス屋っぽい店構えにタコス屋っぽい店員さんがいて、タコスの他にも八重山そばもあるという大変充実したお店だった。店を出たあとは、ちょうど停まったタクシーを拾って石垣島最後のブルーシールと、ついでにお土産を入れるトートバッグを書いにメイクマンに向かった。ギリギリまで石垣を楽しむ気合の入っている我々は、さらにメイクマンと隣のジョイジャングルまで足を運び、バスケのゲームをしたり設定が明らかに狂っているスライムに100円玉を溶かしたりした。10分くらい遅れてくることを予想して予約した迎車は意外にもオンタイムに来ていて、 ちょうど30分ほど遊んだ後にタクシーで新石垣空港まで向かった。

タコス屋さん
バスケのやつ
帰りの新石垣空港

空港でもなかなかゆっくりという訳にはいかず、職場や友だち、あるいは自分用にいくつかあるお土産ショップをめぐって順調に荷物を増やしていった。とくに、「海人工房」というTシャツ屋さんは、家にボロボロのTシャツしかない・着ているシャツが汗くさいのに替えがもうないなど、各自の理由で4人全員がお世話になった。

手荷物検査の列が予想外に長かったり、前の席の子どもがママの隣に座れず泣いていたりというイベントはあったものの、なんとか全員が無事飛行機に乗ることができた。自分は最初の1時間くらいは海x2の疲れで寝ていたが、ピーチの倒せない座席ではそれ以上寝続けることができなかった。飛行機に飽きた旨を伝えるとコミックグラスを開いた iPad を渡されたが、この「センゴク外伝」というのがあまりにも面白く、おかげさまで残りのフライトも、荷物が出てくるのを待っている時間も比較的大人しく待っていることができた。

なぜ….?

荷物を回収すると、駐車場に向かう組と駅に向かう組で分かれて、自分たちは久しぶりの高速に乗った。途中で「天然温泉コロナの湯」などに向かう案も出たが、とりあえず家の布団で寝たいという方向で結局まとまり家に帰った。

まとめ

4日間という長くはない旅程だったものの、晴れの日は晴れの日の遊びをし、雨の日は雨の日の遊びをするという楽しみ方ができたのでとても充実していた気がする。そもそも、旅の期間中は晴れの予報自体がなかったのに晴れ男パワーで海で遊ぶことができたこと自体が奇跡ではあった。

今回は白保海岸・コーラルビーチ・トゥマールビーチの3つの海を回ってみて、どれも良かった気持ちはありつつ、個人的には「家からすぐ行ける」という手軽さもあり白保海岸が優勝だった。まさか石垣まできてゲーセンに行けるとは思わなかったので、最後の日にスケジューリングを頑張ってよかったと思った。

エアビーにいたヤモリ

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