ofの実際

中学校で英語を教えていると、こういった文が出てきます。
He's a member of a wheelchair basketball team.
(NEW CROWN ENGLISH SERIES 1 p.88)

なんて訳しますか?
おそらく...
彼は車椅子バスケットボールチームの一員です。」とかになりますか。

注目してほしい単語がofで、その訳し方なのですが、何て教えますか?または何て教わりましたか?


自分は...
ダメなのは承知ですが、『「A of B」ってあったら「B(の中) の A」って覚えておこう』って教えています。そして、その後に小さな声で「ただし、中学生までです。」と付け加えるようにしています笑
なので、しっかり聴いていて、さらに英語に興味がある生徒は「他の訳し方があるんですか?」と訊いてくる生徒がたまにいます。

【おすすめ参考書①】佐藤ヒロシ先生好きです👨‍🏫

もしかしたら、今年高校生になった生徒で、少し高いレベルの英語をすでに学んでいる生徒がいたら、「A of B」が「B の A」では通用しないことを知っているかもしれません。

もし、群馬県の公立高校の後期入試がもう少し早くて、入試後に自分の授業があれば、多分ofの話を1時間するのだろうと思います。
でも、現実にはofの話はせずに、卒業させてしまいます。そこには少し後悔があります。

その正体が『名詞構文』と呼ばれるものです。
(名詞構文ってそもそも何?っていう人は、参考書を読んでください。)

【おすすめ参考書②】関先生は私が一番尊敬する英語講師です。
※女の子の表紙が好きなのではありません笑

簡単に言うと名詞構文とは

【動詞が変化した名詞(A) of 名詞(B)】

だったら、「B を Aする」か「B が Aする」って考えましょうよ!ってことです。

(例文)
He is a good speakerof English. の
"speaker"は"speak"という動詞が変化した名詞ですよね?
で、of の後ろの"English"との関係を考えると、「speak English(動詞 目的語)」となるので、全体の理解でも「英語を話す」と解釈すべきなのです。

じゃあ訳せと言われたら
❌「彼は英語の上手な話し手です。」ではなく
⭕️「彼は英語を上手に話します。」とします。


じゃあここまでの話を踏まえて問題。
次はどうなりますか?
①The regular use of chopsticks for eating・・・.
②Before the invention of the refrigerator, ・・・.

最後[応用問題]
③ The scientist reported his discovery of a new virus. 
※太字だけでよい

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【解答】

①"use"は動詞の"use"の名詞形と考えられ、of以降の"chopsticks for eating"とは、「動詞→目的語」の関係だと考えられ、答えは

「食事の時にお箸を日常的に使うこと」

となります。

②"invention"は動詞"invent"の名詞形と考えられます。またofの後ろの"the refrigerator"との関係を考えると、「動詞←主語」の関係が見えてくるので、答えは

「冷蔵庫が発明される以前は、」

となるでしょうか。

③ラスト応用問題ですが...

ofの前の"discovery"は"discover"の名詞形だと考えられます。そして、ofの後ろの"a new virus"との関係は

「新しいウイルスが発見されたこと」と
「新しいウイルスを発見したこと」の2つが考えられます。

で、ポイントとなるのが、"discovery"の前の"his"です。この"his"が"discovery"の「主語」となっているのです。

よって、この解答は

「彼が 新しいウイルスを 発見したこと」

となりますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

難しいと思いますが、意外と大事だと思ってます。

質問あればどーぞ。いや、やっぱりやめてください笑
長文ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?