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すなわち武器軟膏を拭い去るためのスポンジ

警察だ!

サイゼリヤのことをサイゼリアと言っているツイートにいいねを付ける「サイゼリヤ警察」なる方が、「サイゼリヤの会長が別にサイゼリアでもサイゼリヤでもどっちでもいいと発言していた」と知ってパタリと活動を終了したらしい。

このような些細な言い間違いや表記揺れに違和感や嫌悪感を覚える人はきっと少なくないはず。私もこう言うの気になります。

なので、おそらくこの人の中で話し言葉と書き言葉ちゃんと分けられてないんだろうなーって人の文章を読むとむずむずして両手が吹き飛ぶ。

私の内にもサイゼリヤ警察とは言わなくても管轄違いの似たような警察が数多く存在していると思ったので彼らを紹介します。私は彼らを総べる警視総監。包丁を持つと全てのものが肉と野菜に見えてくる。


・人形警察

「クマの人形」や「ウサギの人形」と言った用例が度々見られますが、「人形」とは読んで字の如く「人の形」を模した玩具であるので、動物の人形は人形ではなく「動物のぬいぐるみ」が正しい。これが最近一番気になる。


・濁音警察

「ビックマック」「ビックボーイ」、「サンドバック」「エコバック」、「ゲームのバク」、「ベット」「ホットドック」など、本来BigやBag、BugやBedと「ビッ"グ"」「バッ"グ"」「バ"グ"」「ベッ"ド"」「ドッ"グ"」と濁音を付けるべき部分に付けていない用例が気になる。なんでこんな用例が…と長いこと思っていたけどもしかして…

BIC CAMERA

お前のせいだろ!!おい!!


・延々警察

「永遠と見てられる」「永遠と〇〇してる」みたいな用例。「延々と」が正しい用例と思われる。これは他の人も昔何度か言及していたので結構有名かもしれない。誤用している人の中には「延々と、と永遠と、はどちらも普通にある言葉で、それを使い間違えている人がいる」と言う話だと思っている人もいるくらい、もはや延々と永遠問題は日本語にかなり深く根差した誤用と言える。この使い方をしている人を見た時は本当に箸の持ち方が変な人を見た時と同じくらいうわ……と思う。この辺は大学でちょっと勉強してみたい。


・シミュレーション警察

「シュミレーション」を許しません。英語でsimulationって書くんだから、シミュレーション。


・一応警察

「一応(いちおう)」の文脈で「一様(いちよう)」と書く人が想像以上にいる。なんとなく「ちお」の「ち」が悪さしているような気がする。


・づ警察

一番規模が大きい部署。
「おこずかい」、「〇〇しずらい」等…
これまでの誤用は本を読んだり、自分の考えを内省して文章に認める習慣がないような人/なかったような人がよくしていた誤用だけど、本来「づ」を使うべき言葉に「ず」を使う誤用は意外と上に挙げたような習慣がある人でも時々してしまっている。考えてみたけど「しずらい/しづらい問題」が定期的に話題になるせいで、かえって「ず」と「づ」について意識してしまって、間違えるきっかけになってしまっているのかもしれないと思った。


・気を付けて警察

"きよつけて"でツイッター検索をかけると、ビックリするほど「気を付けて」の文脈で「きよつけて」と言っている人たちがいる。
これも多分話し言葉でしか「気を付けて」を知らない人が音だけで字面を推測して文字に起こした結果「きよつけて」になったんだろうな。「気を付けて」って文字で見るよりも音として聞く方が圧倒的に多いし。


勢いで書いたけど最近頻繁に気になるのはこのくらいでした。


表記ミスには気を付けよう!


まどマギのクレジットカード

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