書かずにいられない シャムキャッツ

シャムキャッツが解散していた。

だって知ったのが昨日なんですもの。
SNSを辞めてから情報が全くなくなってしまった。
コロナ以降音楽だって自分には必ずしも必要な物ではなくなった。

今までも好きなバンドやお笑い芸人が解散するのを見てきた。
その時その時でなんとなく感傷的な気分になるし、当時1番追いかけていた絶頂で解散された時は崖から突き落とされるような気分になったこともあって
感情で解散を語るなんてダサいとか言ったって、やっぱり語ってしまうだろうな。

さて、シャムキャッツだけど
初めて見たのが2014年、彼らは結成が2009年。
私は生まれも育ちも関西で、
当時東京のインディーズシーンで活躍しているバンドってフェスとかどっかのプロモーターが噛まないと関西に来てライブするってイメージが無かった。

初めて見たのが関西の清水温泉という有名なイベント会社がやってる、OTODAMAっていうフェスの青田買いのライブで

ホンちゃんのOTODAMAに出る前に、まだ当時フレッシュなバンドを数組を集めて
大阪城野外音楽堂で毎年ライブイベントをしていた。
そこでシャムキャッツを見たのが初めてだな。

当時「AFTER HOURS」っていう(私個人的にはシャムキャッツの最高傑作だと思う)作品がリリースされたばかりとかで

当時はそれこそシャムキャッツと言えば「渚」でしょ!くらいにしか思ってなかった。
初めてライブ見た時完全にぶっ飛んだなぁ〜〜

そもそも東京インディーズ界隈でいうと「ミツメ」がすごく好きで、それ以外特にピンと来ないって感じだったんだけど

とにかく見た時に感じたのは、絶対に西にはない音楽だ!!って思ったことなんだよなぁ

彼らが見てる海と私らが見てる海ってのがこんなに違うのか!っていう衝撃よ。
まぁ、そもそも西で海見ることはほとんど無かったけど。南港くらい

その時はフロントマンの夏目くんしか見れなかったけど、それくらい彼のインパクトがあったな。

なんせその日暑すぎてね、屋根ないから正直客席の前の方で見るのも辛かったけど

そしたら夏目くんは、自分たちは言っても他のバンドと比べるとフレッシュじゃないって

まぁ、そうなんかな〜とか思ってたけどでも、「渚」のイントロが始まった途端
めちゃくちゃ暑くて
汗まみれなのになんか涼しいんですよ。
なんなのこれ!!!!って思った。

これが東京の音楽か〜〜って当時頭をぶん殴られたような感じだった。

まぁ、そんなこんなでその後も数え切れんくらいライブには行ってました。主に関西のライブだけど

月刊ウォンブって当時東京のインディーズシーンのバンドを集めたイベントを東京でやっていて

それが大阪に来た時にはめっちゃテンション上がってついに月刊ウォンブが来た!と。

でもシャムキャッツのバンドの出演自体は無くて、何故か夏目くんが恋愛相談のコーナーをするっていう笑
あの、元キャバレーの御園ユニバースのボックス席みたいなところで しかも誰も人来ないし

当時一人で観に行ってて、話しかける勇気無かったなぁ〜まぁその後何度かメンバーとはお話したこともあるけど

まぁね、とにかく当時の東京のバンドに関西人の1客の私は話しかけることができなかったんですよ。
完全に自分とは別次元で生きてる人たちで、人生なんて交わることがないと思ってました。

十三ファンダンゴとか磔磔とか思い出すライブはいっぱいあるんだけど

ただ間違いなく私が台湾に住むことになったきっかけの一個に、2019年の5月台北The Wallのライブがあるからなぁ
言っても去年の話なんだね。

その時たまたま仕事辞めて台湾にでも行くかーって思ってた矢先に、あらかじめ予約してた旅行の日程とライブが被るっていう奇跡が起きて

前日にライブのチケットも予約して、着いたその日にライブ見に行ったなぁー

とにかくあの日のD.S.P.Sとシャムキャッツのライブを一生忘れることは無いと思う。

若いんだけど、まぁそのへん微妙な年齢の中
こんなことしてる場合じゃ無いんだけど
見て見ぬ振りして楽しむのだっていいかもなって思って台湾に来てしまったから

そのきっかけとしては、この日のライブの影響がかなり大きかったんだよなぁ〜

そこから台湾に来て12月のクリスマスはまたThe Wallでシャムキャッツとベンベンのライブ見て、これが最後になった

ですぐコロナがあってね。

音楽に救われることもあるけど
ワクチンを超える1番の救世主にはなり得ないし
芸術にお金をかけることの目的を見失ってたから、今はこれと言って音楽も聴かない
いやお金をかけるべきってわかってるけど、でも義務じゃ無いから、これについてゆっくり考えてこうよ。

シャムキャッツと聞くと、初めて野音で見た時のあの圧倒的でなんじゃこりゃ〜と頭ぶん殴られたまま、舞台上から見下されてた(物理的にステージが高かった)あの時の景色を忘れることはないよ。

ありがとうシャムキャッツ。
またどこかで会いましょう。

p.s当時?夏目くんがよく言ってた「ひとつ屋根の下」のセリフ

「心にダムはあるのかい」の台詞をそのまま置いて
私はものの数分で感情のまま書き上げた文章を見返しもせずに載せることにします。

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