散・韻文 5


・紫の燃えるように明く染まる森 カラスも眠りつく

・人の命は儚いものだね と母の肩に寄りかかる 寂しさ


平和な週末だった。私にとってはいつもと何も変わりない週末だった。
夕方散歩道、夕焼けに染まる森(古墳)が紫に燃えていた。

今日が誰かにとっては、大きく人生が変わる日だったかもしれない。
地球上のどこかには大切な人を亡くして
悲しみに暮れている人もいたかもしれない。

そんなことをぼーっと考えていると
私は世界中のうちの、たった1人になった気がする。


映画館に見に行った以来に「インセプション」を見た。本当は「TENET」を見に行きたいが、このご時世なので映画館に行くのも憚られる。

映画について

今が夢だったら良いのに、と思うことはある。
もしかすると今は夢の中なのかも、と思う時はおおよそ幸せな気持ちに満ち溢れている時だ。

反対に今が夢だったら良いのに、と思うことは
別のルートの自分を生きてみたいという希望
しかしそれについて考えることは、少し悲しい。現世の家族とは他人だったかもしれない。


ノーラン監督の映画は「インターステラー」が大好きだ。
今も別の次元でもう一人の私が暮らしている。
私がした選択と異なる人生を歩んでいるのだと思うと、とても興味が湧くし
そちらの私も覗いてみたい。
けど、ちょっと怖いかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?