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企画のスタート94

 「YAWARA!」のキャスティングのお話の続きです。猪熊柔のお相手になるのか?とヤキモキさせる新聞記者・松田耕作を演じてくれたのは関俊彦さん。関さんとはここから長いおつきあいになりますが、根っからの舞台俳優でもあり、中尾隆聖さんらと活動してる「ドラマティックカンパニー」などの活躍も多く、何度も舞台芝居を楽しませてもらってます。松田役はオーディションでお願いしたのですが、ちょっと変わった空気を持つヒロインに対して、素朴でストレートな言動をナチュラルに表現できる人です。関さんとは一緒にいてとにかく楽。笑顔がステキで等身大でおつきあいできました。そんなにお酒は強くなかったっけ。
 そしてその松田とコンビを組んだカメラマン・鴨田を演じたのは茶風林さん(=チャップ)確か鴨田の下の名前ってなかったよな?今だったら鴨田風林だったりして。チャップとは「シティーハンター」から何作も一緒ですが、ずんぐり体型で目立たない役柄のこのカメラマン、最後はちゃんと役目を果たす、そんなキャラクターに育ててもらった気がします。
 さらに柔と松田をかき回すことになる新人女性カメラマン・加賀邦子を演じてくれたのがあきやまるなさん。いかにもイタズラ好きな巨乳のメガネっ子キャラを好演。最後の最後まで見ている人をヤキモキさせてくれました。残念ながら6年も前に鬼籍に入られてます。
 で、柔のライバルの本阿弥さやかです。本阿弥財閥の令嬢で高い運動能力と負けん気の強さを兼ね備えた彼女を、オーディションを通して演じてくれたのが鷹森淑乃さん。「シティーハンター」では野上冴子の妹・麗香を演じてもらってました。そのさやかの柔道コーチとしての2枚目風祭進之介を演じたのが神谷明さん。冴羽獠役としてずっとお世話になってる神谷さんと一緒にお仕事すると、マジに番組が上手くいく気がしてて、この役はボクが直接お願いをしました。というわけで期せずしてシティーチームが本阿弥側を支えてくれたんですね。写真はかなり初期に作られたテレホンカード。コピーライトもしっかり見えてます。

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