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企画のスタート32

 「シティーハンター」1987年4月6日放送スタートを目指して制作作業はもちろん、パブリシティ活動もしなくてはいけません。この頃ボクは読売テレビ東京支社編成部に所属。この編成部はアニメ制作をしていくのに加えて、番組宣伝も仕事の範疇になってました。つまりボクはアニメ制作と番組広報もしなくてはいけなかったのです。とは言っても、実は自分で作って自分で宣伝するという事です。やるコトは多いのですが、なんというか一本スジが通っている動きなので苦にはならなかったなあ。
 実はこの頃ytvの最長寿番組「遠くへ行きたい」の宣伝担当をアニメと同時進行で10年続けてたりしてます。明らかにボクのテッちゃん部分はこの頃に多く培われました。なんてったって今のJRグループの前「提供 国鉄」の時代でもあったのですから。
 話が逸れました。実は番宣のお仕事というのはポスターや視聴者プレゼント用のパブリシティグッズなどの制作から、完成披露試写会などの設定、TV情報誌やアニメ誌対応など多岐にわたります。写真でお見せしてるのがこの時に制作した一番最初のポスター絵柄です。月曜よる7時、が目立ちます。こだま兼嗣監督と話し本編のOP映像とイメージをシンクロさせました。が、とにかく北条司先生描く美女もに人気があり大事だ、というコトで新宿をイメージした夜景に冴羽獠・槇村香・野上冴子のメインに加えて、6人のキャラクターを配置してます。これは毎回一人美女から依頼があるストーリーなので、こんな感じの美女も依頼人として登場しますよ(順不同)のアピールだったのであります。
 番宣ノベルティですが、この頃流行ってたのがテレホンカード。ぜひアニメ「シティーハンター」の番組プレゼント品として作りたかったのですが、これは「少年ジャンプ」プレゼントに限定されててNG。ならばアニメ路線はとにかくモッコリだろうと、獠のガンホルダーをイメージしたポシェットを作りました。大きさは上辺20cm×13cm・下辺8cmくらいの、ベルトが通せる小物入れ。紺色ベースのシティーハンターロゴ入りポシェットなため、見た目はカッコ良いのですが、たくさん詰めるとモッコリするよね、なんて言ってたモノです。次はダビング作業のお話です。

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