見出し画像

JR木次線 亀嵩駅

 映画「砂の器」を最初に観たのは高校一年生の時、学内で開かれた上映会だったと記憶している。いや、学内で本当にそんな上映会があったのか、あったとしたらどこで?体育館?なんだかスピーカーからの音が、あまり良くなかったような記憶になってるから間違いないか?同級生たちに確認したいものだ。
 とにかく映画の印象は非常に強かった。当時青春ドラマのトップアイドル?だった森田健作さんが一刑事で出演してたのも意外感があったし、何より東北地方と似た方言が島根県のとある地方で使われている、という事実が事件の核心に触れてゆく、と言うのも高校生ごころにして感銘を受けていた。
 と言うわけでその島根の奥出雲地方・亀嵩(かめだけ)であります。その映画を観て50年近くが経ち、ついにその現場へ行くことが出来たのです。そこはJR木次線亀嵩駅。車で連れて行ってくれた地元の友人には大きな感謝しかありません。
 “乗り鉄駅鉄”を自認してますが、まさにこの亀嵩駅は目指す駅として最高レベルでありました。駅舎は行列ができるかなり有名なお蕎麦屋さんになってて、有名人のサインが所狭しと飾られてます。そこはともかくまず駅舎を抜けたホームへ。単線駅が醸し出す魅惑ポイント満載なのは冒頭のボクの写真でわかるでしょう。本文後の写真は駅入り口です。
 実は乗り鉄でもあるボクとしてはこーゆー駅は列車でやって来たい!とは思うのですが、実際に列車で行動すると意外に時間に行動に不自由で。こうやって車で乗り付けるのが、駅そのものを堪能するもっとも良き方法となってしまいます。
 それにしてもいわゆる“聖地巡礼”。50年近く前に見た映画の舞台にこうも恋焦がれてるなんて。アニメの聖地の例もありますし、そこを意識して作品にする際には、もろもろバランス良く丁寧に表現していきたいものですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?