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コナン劇版=大野克夫さん

 青山剛昌先生原作の「名探偵コナン」アニメ化する時に最初に考え行動したことは、絵を動かすということと音響面考えることです。音響面は声優さんエリアと音楽音効エリアがあり、その劇版音楽は番組スタート時からずぅ〜っと大野克夫さんにお願いしています。
 大野さんは1995年に楽曲制作をお願いした時点で既に業界トップの地位にいた方。グループサウンズ時代「ザ・スパイダース」でスーパースターであり、その後「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」などのみんなの記憶に残るドラマの劇版も多く手がけている作曲家でありミュージシャンです。ちなみにアニメ音楽はコナンが初めてだったそうです。
 ではどうしてアニメコナンの音楽を大野さんにお願いすることになったか気になりますよね。この「名探偵コナン」をどんなアニメにしようか、誰に見てもらおうか、シナリオはもちろん30分番組のフォーマットまで、ホントいろいろ話し合いを重ねました。メンバーはこだま兼嗣監督と吉岡昌仁プロデューサー、柳内一彦プロデューサーです。
 ボクは全体的に子供が背伸びして見たくなる、そんなちょい上テイストを目指していました。こだまさんもアニメだからと言って子供向けではなく、基本的にお茶の間で親も含んだ家族で楽しんでもらえる番組を目指してくれます。だったら元来ミステリー要素も大きいコナン、思い切って原作同様大人が楽しむサスペンスミステリー方向に進めたらということになって、それなら例えば刑事ドラマ的な音楽を合わせたら面白いかも、今までにないアニメ音楽を目指すには?もうダメ元で「太陽にほえろ!」の大野さんにお声をかけてみたら?
 というわけで当時ポリグラムレーベルで「魔法騎士レイアース」でもご一緒した音楽プロデューサー堀尾裕樹さんに打診してもらったらなんと大野さんご快諾!以降四半世紀にわたってコナン音楽を彩ってもらうことになります。初めて「名探偵コナン」メインテーマを聞かせてもらった時は「太陽にほえろ!」のドラマエッセンスもありながら、より明るく元気なイントロからのメロディー展開!さすがだなあと心踊った記憶があります。
 劇場最新作「名探偵コナン 緋色の弾丸」まだまだいろいろ制作進行中ですが、音楽情報もぜひお楽しみにして下さいね。写真は大野さん(左)と久しぶりの2ショットであります。

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