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企画のスタート29

 「シティーハンター」音楽のお話ですが実はその余裕がなかったのか、ボクはこのタイミングで劇版の収録をおつきあいした記憶がありません。作曲家は国吉良一さん。アニメ劇版というよりミュージシャン方面の音楽プロデューサーの方。録音スタジオに行くタイミングが合わなかったんでしょうね。こだま監督ともどもドラマ方向の楽曲を望んでいたのでお願いしまして、第1話から見事にミステリアスでサスペンス調に満ちた音楽をお楽しみいただけます。
 そして「モッコリ主導」方針で新たにお迎えした音楽家が矢野立美さん。こちらは今でもたまに連絡取らせていただいてるユニークな作曲家で、モッコリ系の数々の名曲を生んでいただきました。音楽ってすごいですよね、初期に作った曲が今でも新鮮に残ってるし使えてしまいます。劇場版「シティーハンター 新宿プライベートアイズ」ではこの頃の曲をモチーフにした楽曲も岩崎琢さんにお願いしたりしてます。
 そして「シティーハンター」の特徴は主題歌もそうですが豪華な挿入歌にもアリです。この企画の最初から、アニメ番組なのに劇版だけではなく挿入歌を使おうという方針がありました。それは大人も楽しめるアニメを目指していこうと思ってたので、当時流行のドラマ並みに歌唱入りの楽曲作りを放送前から始めてます。   このサントラ盤の陣頭指揮を取ったのが当時のエピックソニーの音楽ディレクター長崎行男さんでした。長崎さんもご本人の立場がバンバン変われど、この頃からずっと一緒に歩んできたと言っても過言ではない方。当時は確か所ジョージさんの音楽ディレクターもしてたんじゃなかったかな。そうしてリリースされるサントラ盤の話はまた後日します、すみません。
 すべてが同時進行で進んでいく中、いよいよアフレコが始まります。神谷明さんとの長い旅がここからスタートしていきます。続きます。
 写真はお茶の水ソラシティから撮った湯島聖堂、そして川沿いのレトロな4階建?建物です。お茶の水駅東側の中央線総武線の風景は本当に昭和の味がします。

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