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企画のスタート11

 5月5日に劇場版オリジナルアニメーション「神在月のこども」キャスト発表。5月9日には新TVシリーズ「半妖の夜叉姫」制作発表。そしてツィッターなどには作品や感想や期待などさまざまなリアクションが流れていて。こーゆー状況はすごく幸せだと思います。どんな企画もカタチにしていくために取り組むのであって、そのカタチが見えてるなんて有難い。
 「シティーハンター」に目をつけたのにはいくつか理由があります。まずアニメは子供のもの、という思い込みを外したかった。それまでのボクの担当したロボタンボスコは良作ではあるものの、自分を含めた世代に魅せるのには限界があった。当時アニメドラマを作りたい!と息まいてた記憶があります。表現はアニメなんだけどストーリーは大人も見れるドラマなんだよ、と。もう一つは「キャッツ・アイ」でも評価されてた北条司先生の都会的センスをまとった美しいキャラクターです。そのハイレベルな絵柄には、新たな時代の扉を開けるパワーが強く伴っていると感じました。
 キャッツを手がけた東京ムービー加藤俊三プロデューサーにお願いして、マーケティングのための絵資料を制作。当時のマーケティング調査はマジに街角で選んだ年齢層に声かけて、図書券プレゼントでアンケートに答えてもらってました。ボクも手伝ったことがあるのですが、この手法でも100くらいサンプルが集まると意外にリアルな結果が出るものです。当時から驀進中「少年ジャンプ」連載作品ということもあって評価は上々、ただ“もっこり表現”が気になるという指摘も。原作ではそこそこ出てくるもっこりですが、ボクの最初の企画書では“30分に1もっこり”なんて遠慮した😓表記をしてたものです。これは最終的に神谷さんの声での表現になり、“もっこりロゴ“なるものも作ったりしたのですが。
 ボスコ放送開始少しして、ボスコ後の1987年4月から月曜7時は「シティーハンター」という方向で編成も着地。さすがキャッツの実績もあり、自分としては初めての企画推進でありながら比較的順調にコトが運ぶもんだな、なんて思った矢先にとんでもない事態が勃発することになるのです。続きます😵
 写真は好天のお茶の水・ニコライ堂です。見ててなぜか凛とした感覚になるなあ、と思って調べてみたら本来は「東京復活大聖堂教会」って言うんですね😊

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