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企画のスタート34

 これでアニメ作品が完成した!と言える作業に初号試写があります。16ミリフィルム上映だった「シティーハンター」の時期は、他のアニメも皆そうでしたが、この初号試写という作業が本当に最終チェック。いやチェックというよりもう何も直さないぞ😓という意思を込めたコンプリート完成品をスタッフで確認するものでした。とはいえ、ということも無きにしもあらずなのはこの業界あるあるですが。
 東京都調布市に今でもあります「東京現像所」、「ロボタン」の頃からここに毎週通っています。50人ぐらい入れる試写室で時間ギリギリ作業をしてくれてる、こだま兼嗣監督以下スタッフみんなで初号試写、「シティーハンター」第1話を観ます。ボクと一緒に企画成立のため奔走してくれた上司・森本博政部長も同席してもらってます。部屋が暗くなり微かにフィルムが回る音がしてスクリーンにカウントダウン。カラフルで明るいネオン的な映像バックにOP曲・小比類巻かほる「シティーハンター〜愛よ消えないで」が重なります。それからはあっという間の30分。森本さんは部屋に明かりがつくと同時に「諏訪くん、いいねえ、カッコいいし面白い!」と手を差し出して握手してくれました。
 実はこの時は余裕も無くすぐ移動となるのですが、たまに森本さんが初号に来てくれると、ここは深大寺の近くなのでやはり深大寺蕎麦でしょう、となります。とは言っても門前町の蕎麦屋は閉まるのが早い。間に合うとわかったら仕事終了後急いで深大寺へ向かい、まず森本さんが注文するのが焼酎の蕎麦湯割りでした。ボクはとにかくビールだったのですが、蕎麦湯で割ると蕎麦つまみにも合い、すごく美味しく焼酎を楽しめることをココで知りました。こーゆーコトがそれから3回くらいあったかな。学生時代から変わらないというガリガリと言えるほど細い体型の森本さん、ボクは気を使っておかわりごとに焼酎を少な目にするのですが、「焼酎が蕎麦湯に負けとる」と言って焼酎を注ぎ足させるのが定番でした。
 とにかく作品的には第1話は良いスタートを切れたと思います。でもスケジュールとしてはいろいろ課題山積み、すぐにしなければならないのが完成披露試写会でした。続きます。
 写真は山手線渋谷駅、恵比寿寄りのホームから撮った再開発状況。実はここが一週間前に日記に書いた田中真弓さん結婚式の会場・渋谷エピキュラスがあったあたりなのです。今日も16時から放送「スワラジ」ゲスト三ツ矢雄二さんのリピートです。ぜひそんな思い出も感じながらお聞き下さいませ。そして番組は次の週からは通常スケジュールに戻る予定です。

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