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企画のスタート86

 1989年9月入ってすぐに「シティーハンター3」アフレコが始まりました。アフレコスタッフはほとんど変わりませんが、音響監督の浦上靖夫さん(=うらさん)の横で演出の勉強をされてた小林克良さんが、今回からD卓で音響監督デビューです。うらさんの演出は重要な事でも声が大きくなくお話しされるで、スタジオ内外で聞き取ることに苦労するコトもありました。それを引き継いだ面があるのか、熟考中はボソボソ言いますが、伝える声は若い世代の小林さんでした。収録は順調快調!第1話は後ろでうらさんも見ていましたね。
 スタジオ内の神谷明さんや伊倉一恵さんもさらに生き生きノビノビ。そりゃそうですよね、2が終わって3ヵ月しないうちにまた新シリーズがやってきて。絶好調のシリーズをそのまま背負ってさらに突っ走る感じ、もうどのシーンもノリノリです。ガラスのこちらも演技を聞いててサイコーって手を叩いてる。昨年公開の劇場版「新宿プライベート・アイズ」の時にも神谷さんは「あの一番年齢的にも最高に成熟してた時期に、ずっと続けて冴羽獠を演じられたのは、自分にとってもすごく大きなことでした」とおっしゃってくれてます。
 番組宣伝のためにもスタジオに勢ぞろいしてくれたのが写真の面々。役者さんは2列目左から2人目鷹森淑乃さん、3人目富永みーなさん、
そして4人目がうらさん、真ん中の6人目神谷さんをはさんで着物姿の5人目一龍斎春水(麻上洋子)さんと7人目伊倉一恵さんの姿も素敵です。8人目は小山茉美さんそして9人目玄田哲章さん。一番前列が左から「少年ジャンプ」編集部の垣内克彦さん、北条司先生、こだま兼嗣監督、植田益朗プロデューサー、ボク、東京支社編成部の先輩・水野淑さんです。
 実は水野さんはこの頃から先輩なのにアニメの広報を手伝ってくれるスタッフとなってくれます。営業経験が豊富でアメフトで鍛えたその大きなガタイは本当に頼もしく、その頃からも人生のイロイロを教えてもらうことになる恩人でした。次はその水野さんとがんばったもう一本の作品のお話ですね。

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