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企画のスタート95

 もう一回「YAWARA!」のキャスティング話を。ステキなキャラクターがズラリと並ぶ「YAWARA!」の中でボクが最も好きなキャラクターは実は伊東富士子であります。物語としては猪熊柔の大学時代からの登場とはなりますが、全編通して柔に一番寄り添った友人であることは間違いありません。演じてくれたのが川島千代子さん。ご本人も富士子に似て170cmの長身であり、なにより出会ってその純粋で明るいお人柄に惚れましたね。あの伊東富士子という少し謎めいたキャラクターが、何かを心の奥底に抱えながらも、生き生きと表現されてました。これは原作の浦沢直樹先生の素晴らしいキャラクター造形センスを、何乗にも加味した川島さんの力量だと思います。今は役者を引退されながらも元気でいらっしゃるという情報を受けてます。
 そしてもう1人書いておきたいのが花園薫です。武蔵山高校の柔道部主将で身体も大きくゴリラのような容貌、猪熊柔に恋するキャラクターを演じてくれたのが菅原正志さん。菅原さんとは何かとご縁があり、「シティーハンター」や「金田一少年の事件簿」そして「名探偵コナン」まで何度もお世話になっています。この花園くんをお願いしてた頃、ボクも大きな四駆(パジェロロング)に乗ってたのですが、甲州街道新宿あたりでで菅原さんとバッタリ横並び。お互い大声で挨拶したのですが、ボクのより大きな四駆だった事を覚えてます。さすが、キャラクターに対してクルマがブレてません。
 さて、後は柔の高校や大学の同僚たちやインターナショナルなライバルのキャラクターも、そのキャストと共にお伝えしなくてはいけませんが、それは後日に回します。とにかく激動の平成元年も後半の日々のお話を。
 それにしても伊勢湾台風級のものすごい台風10号が九州方面に迫ってきてるようです。伊勢湾台風と言えば1959年、愛知県豊田市出身のボクが、まだ生まれて半年経ってない頃の台風。ボクを抱いたオフクロが、雨が洩り壊れそうな家の中、奥の押し入れでずっと震えていた、オヤジはその外で支えて家を守ってた、という話を聞いた事があります。どうか今回の台風では小さな被害も出ない事を願っています。   
 写真は尊敬する大林宣彦監督の最後の作品のポスター。3時間超えのどっしりパワー、最晩年でこの熱量ですか😓

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