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企画のスタート79

 みなさま、記録というのははっきりと史実を伝えてくれます。1989年10月にはなんと2作品のTVシリーズが新番組として放送スタートとなっています。そうです「シティーハンター3」と「YAWARA!」です。一応制作担当者はボクひとり、社内外の多くの協力は得ているものの、今思えばどうやってこなしてたのか、自分の事ながらちょっと謎ですね。
 1989年4月14日ボクは30歳を迎えました。生年月日が同じ業界仲間、渡辺隆史さんと中野徹さんと開く誕生会は、この頃らしいバブルなパーティーなだった記憶があります。30歳記念ということで、当時初台の山手通り沿いにあった「49(フォーティーナイン)」という超シャレたお店の、靴脱ぐ3階を貸し切り。ソファルームやベランダスペースもあり、30人くらいの参加者は男子3人のお祝いより、バブルな時代の空気をそれぞれ楽しんでいたようです。そんな会費もいただきプレゼントももらうという傍若無人な会は、紆余曲折ありながら昨年の還暦祭まで続く事になるのですが。
 そしてその時期は、気持ちは最終回だった「シティーハンター2 さらばハードボイルド・シティー」の放送を終えた頃。なので2の本当の最終回「グッドラック マイスイーパー 二人のシティーストリート(前中後編)」あたりまでの制作真最中。なのに「シティーハンター3」のお呼びがかかっていたのであります。好調な2を受けて言われた放送枠はなんと日曜日夜7時、超キラキラのゴールデンタイム。
 「シティーハンター」に求められてる要素は大方理解してたつもり。ですが改めて日曜日その時間の視聴者お客さまに何を提供すれば良いのか、そこは悩みました。とはいえここまで来ると「シティーハンター」という王道面は確かに存在します。そこを外さずあえてオリジナルストーリーメインで、さらに彩り多く艶っぽく進めていく事にします。
 監督はこだま兼嗣さん続投。こだまさんに2の制作作業がまだ残ってるし、新シリーズスタート前の地点でいう事ではないですが「もう一度最終回にチャレンジできちゃいますよ」と言ったら「勘弁してくださいよ〜」ちょっと困った笑顔な監督口調。さすがに、ですよね〜。写真はこの頃放送されてた2の実写EDから、新宿御苑のシーンです😊©️北条司/集英社・読売テレビ・サンライズ

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